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「あんた在宅ワークってどんな仕事かわかってるの?社会を甘く見てるんじゃないわよ」と叱責された夜のはなし

私には、長年仲の良い先輩がいる。

基本的に「叱られる」か「注意される」か、わりとどうでもよい話に対して「○○に対してどう思う?(感想)」といった話が多いのだが、今回のネタは「今後の私の進路について」。

先輩「あんた前、派遣社員になりたいって言ってたけど派遣はよっぽど出来る人じゃないとすぐにクビ切られるよ。

私の友人のA子さんも派遣だったけど、凄くできる人だったし『働いてください』ってむしろオファーがどんどん来る位。

それでも、派遣の仕事を提供する会社の営業って凄いし、A子さんは本当に優しい人だから心を痛めてしまい辞めてしまった。出来る人なのに。

あんなに仕事ができる人でも、派遣業界は厳しい社会なの。あんたには絶対無理だから辞めた方が良いよ」

*ちなみに、先輩に派遣経験は無い。

みくま「いや、私。派遣と言っても1人派遣みたいな事をしたいんですよ。」

先輩「はぁ?」

みくま「会社に雇われるスタイルの派遣ではなくて、自ら営業して動いてくタイプの派遣です。

だから、仕事も自分でネットで探してとってくるんですよ。あと、基本は在宅です。」

*ちなみに、私自身も派遣経験はない。在宅経験はここ数年。副業歴のが長い。

先「はぁ?何言ってるの?そんなものあるわけないでしょう?

あんたは前から考えが甘すぎる!社会は本当に厳しいんだよ!

あと、あんた在宅ワークって凄く給料安いのよ。

私の友人のB子もやってるけど、金額聞いてご覧なさいよ。すっごい安いんだから。B子だって仕事凄いできるんだよ。」

ちなみに、私はB子さんの連絡先を知らない。

2回ほど会った事がある位の関係なので、「ぶっちゃけ、いくら稼いでますか?」なんてB子さんに唐突に聞く事は困難。というか、とんでもなく失礼だし、聞くつもりも毛頭ない。

実は在職中から、上司や先輩には「私、仕事辞めたら在宅やりたいっス」と言っていた。

上司には「在宅なんて、よっぽど専門知識がある人じゃないと底辺だぞ。絶対に辞めた方がいい」と言われ、先輩からは「B子さんの例」が毎度出た。

(B子さん、まさかここまでネタに出てくるとは恐らく梅雨知らず。)

先輩「在宅で、あんた何やりたいの?」

みくま「文章書くの好きだから、文章書く仕事やりたいと思ってます」

先輩「あんた、あの支離滅裂な文章で本気?

でも、人から言われた事を上手くまとめるのは得意だから、言われた通りの事をまとめるのは良いかも。

あと、凄く打ち込み速いから早く打ち込むだけなら良いかもしれないけど、すっごい安いと思うよ。」

そんなこんなで、私の良い部分や悪い部分を色々と分析。あながち間違っていないので、実は何気に参考になっている。

先輩の世界は、友人の情報で成り立っている事が多い。

でもSNSやインターネットでも常日頃見ていなければ、自分の世界は身近な友人の情報を参考にする事の方が多いと思う。先輩はSNS以外の事に関しては、色々と詳しい。(ただ、若干思い込みも結構強い。)

自分が当たり前と思っている世界には、本当は扉があって開けると更に世界が広がっている。

人生において、自分にとって感動したり幸せを感じるような扉を何度開ける事が出来るのかは大切なような気がしてきた。そして、素敵な扉を開けたら大切にしていこう。

先輩が時折叱責してくれるのは、「社会は甘くないよ」を、私に教えてくれているからだと思う。

いつもタイミングの良いことに、何かに面倒臭くなってきたり調子に乗ってた頃に必ず先輩から連絡が来る。

多分、先輩は長年に渡り私の性格の癖をよく知っている。本当に、何処かに監視カメラでもあるんじゃないかってくらいタイミングよく電話がかかってくる。

「あっ、そうっスよね」と私が言って笑い合う。こんな関係がこれから先も続いていくといいと思う。

先輩「そういや、あんたこないだ私のインスタに久しぶりにイイねくれたね。

あの時、ああ。あんた元気なんだなって思ったよ。」

そう言って、先輩は嬉しそうに笑った。


☆リレーコラム、今週のテーマは「仕事のこと」です。ややネタがヘビーですいません。

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