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1人きりで生まれてと歌うayuが青春の全てだった


#note のイベント #いまから推しのアーティスト語らせて  参加中です。あゆは青春の全て。ファンクラブにも入っていました。あゆへの愛、思う存分語らせていただきます!


ここ最近、歌手の浜崎あゆみさんの暴露本(?)が話題だ。

実のところ、あゆと松浦さんが過去に交際していたことなど、コアなファンの間じゃ「ご存知」の話。

むしろ、デビュー時のあゆのインタビュー記事には、専務を「マサ」と呼ぶ時点でご察しの通り、ということなんだろうなぁと思っていた。

まだ、あゆがファーストアルバムを出したばかりの頃、私はファンが作成した浜崎あゆみファンサイトの常連だった。

当時の私は、まだ20歳。新入社員になって一ヶ月も経たないうちに、会社をクビになった。

まだ仕事に慣れず四苦八苦していた頃、社長から突然社長室に呼び出された。嫌な予感が頭をよぎる。

渋々出向くと「明日から来なくていいです。もう決めました」と言われ、私は次の日から無職になった。

職場の先輩には「すみません。明日から会社に来れなくなりました」と報告すると「可哀想に。多分、社長はみくまゆさんがいつも遅刻ギリギリに来てたのが気に食わなかったのかもね」と、慰めにもなっていないような言葉で迎えてくれた。

明日から無職。何をやればいいんだろう。

何もやりたいことなんてないし、何を目指せばいいかも、これからどう生きればいいかもわからない。

えっ、友達に相談しろって?

話しても、私が恥をかいて「可哀想に」と同情されるだけ。それに、みな普通に新入社員として入った会社で真面目に働いてて、それが当たり前のように過ごしている。一ヶ月でリストラされた友達の話なんて、「はぁ?」って感じだよね。

よっぽど仕事でヘマをしたとか、上司に反論したとか。

それが、本当に何もしていないのだ。会社に通い、大人しく与えられた仕事を淡々とこなしていた。それだけ。

今の時代なら「そんなルーチンワーク的発想の人は潰れるわ!ボケ!」と、インフルエンサーあたりがフルボッコするかもしれないが、当時のサラリーマンはこれが当たり前だった。

まぁ「本当に、こんな地味な作業しながら人生終わるのかな。田んぼの真ん中にある会社だし、つまらないなぁ」と、ボンヤリ思っていた心の内を、もしかしたら社長に見透かされたのかもしれないけども。

これまで、私は真面目に勉強して過ごしてきたつもりだ。先生や親に歯向かうことも、ほとんどなかった。人に虐められたことはあっても、虐めたことはない。もちろん、犯罪も犯していない。

地元では就職に有利な国公立の短大にも入り、卒業もした。

真面目に過ごせば、就職、結婚、出産、全て順調に進んで幸せな生活が送れるに違いない。

そう思って義務教育に勤しんできた人は、他にも多いのではないだろうか。

私は、運良く半年後に転職できた。ただ、結婚は37歳。出産に至っては、まだまだ。不妊治療中ではあるが、40歳の私に出来るかどうかはわからない。

レールから外れ、うまくいかないことがあると決まって聴いていたのが、あゆの曲だった。

正直、あゆは決して不幸な女性ではない。容姿にも恵まれ、運、才能、財力もある。本来なら、人生で失敗している人の心に響くような歌詞を書く人物ではない。

では、なぜあゆは底無し沼のように暗い歌詞ばかり発表していたのか。それは、あゆが片親育ちで、1人ぼっちだった、家にも学校にも居場所がなかった時代があったから、というのを過去にインタビューで読んだことがある。

ギャル感満載の見た目と、繊細で悲壮感あふれる歌詞のギャップ。

過去にも安室奈美恵さん、華原朋美さんなど、若者たちのカリスマ的存在となる女性アーティストはいたが、どの人とも被らない魅力があった。(ともちゃんとは、最初はイメージ被っていたけど)

あゆの曲に惹かれる人の多くは、詩の暗い世界に共感し、心の拠り所にしていた人が多かったように思う。

私がよく訪れていたあゆのファンサイトには、中学生から社会人まで実に多くのファンが集った。

万引きを繰り返し、盗んだ品物の数々を自慢する中学生、それを注意する高校生、どうやら学校に行きたくないらしい年齢不詳の男性、職場に行き場がないと嘆く大人、そしてリストラされた私。

私たちは、サイト掲示板上にて、あゆの最新情報について語り合う。

Mステに出るよ、CDでーた(当時発売されてた音楽雑誌)の表紙があゆだよ。などなど。大した話はほとんどなかった。

不思議だったのが、誰も「あゆが誰と付き合っているか」について一切話題しなかったこと。おそらく、ファンの間でも決して触れてはいけないタブーだったのだろう。

もしかすると、あゆはあくまでネットしか居場所のない私たちにとって心の支えでいて欲しいという存在だったのかもしれない。

その後、ファンサイトは荒らし被害に遭い閉鎖。私は、あゆのファンサイトではなくファンクラブ「チームA」に入会。あゆのライブ、a-nation。コンサートに足繁く通った。

あゆのロゴマークが入った豹柄ストラップ、あゆのフィギュア人形、ポスター、コンサートのパンフレット。今でも、家のクローゼットにお宝が溢れている。豹柄、迷彩柄、レインボー柄、グッズはどれも派手な柄物だ。

時々クローゼットからあゆのコンサートグッズを出し、眺めるたびに「長い行列、並んだなぁ……」としみじみ。

あれから20年の歳月が経ち、ファンサイトのみんなが何処でどうしているかはわからない。万引き中学生の少女は、今頃幸せになっているだろうか。仕事辞めたいと呟いていたあの人、今も定職についてるだろうか。

あゆがどんな姿になろうが、何をしようが、ファンにとって正直それはどうでもいいのだ。

浜崎あゆみがいて、歌を歌い続ける限り、私たちはホッとするのだ。ああ、あゆはまだ頑張って仕事しているから、私たちも頑張ろうって思える。

最近、あゆの自伝的小説「M愛すべき人がいて」を読んだ。これから先もファンがいる限り歌い続けるというあゆの言葉に、再び私は救われたように思う。

あゆは、今41歳。私は40歳。何もかも違うけど、年だけは唯一近いのである。いつまでもエネルギッシュに活動するあゆを見て、背中を押されてきた40代女性は多いのではないだろうか。

これからもあゆが走り続ける限り、彼女の背中を応援したいと思う。

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