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養子縁組について相談したらパイセンからフルボッコされた話

もうすぐ、いよいよ凍結卵子の初移植。にも関わらず、不安が募る日々。気がつけば「養子縁組」について調べている有様だ。

実は不妊治療を始める前に、数人の方から養子縁組という方法もあると教わった。

すでに養子に関しては人に教わる前から夫婦で話し合い、結局私が他人の子供を引き取るとライター業のネタとして子供をお金儲けに使ってしまい、不幸にしてしまうのではないかという不安があった。

そのため、もしダメだったその時は夫婦で楽しみましょうという話になった。

しかし、治療が進むにつれて、あの時言われた養子縁組の言葉が重くのし掛かるようになった。

やはり、私の歳では養子縁組を考える必要があるのだろうか。不妊治療を頑張る、というのは無謀な挑戦なのだろうか……。

今までかかった費用は、トータルでいけば車一台は買えるであろう。

どうやらフリーランスの性かもしれないが、投資した分だけ見返りがあるかどうかを計算してしまう癖がある。もし結果が出なかったら、と思うと不安になるのだ。

不安が募り、ぼんやり漢方を飲んでいた今朝。いつものように仲良しのパイセンから電話がかかってきた。

私がパイセンに対して「もし移植結果が駄目なら、養子縁組について考えようかなと思う」と重い口を開くと、なんと思いもよらない言葉が返ってきたのである。

「は?あんた何考えてるの?長年見てきてるけど、あんたに他人の子供育てられないと思うよ。

子育てって、本当に大変だよ。想像以上だから。少なくとも、私は他人の子は無理。

相当な思いやりとか、よっぽど子供が好きな人しか無理だと思う。見てる限り、あんたはそういうタイプじゃないよ。

その前に、そんなに子供欲しい欲しいって言ってたタイプだったっけ?違うよね?

頑張れば頑張るほど結果を求めたくなるかもしれないけど、それじゃ結果は訪れないよ。なるようにしかならない、上手く行けばラッキーくらいに思ってた方がいい。そうしないと、心が病んじゃうよ」

そう言われると、なるほどなと思った。パイセンは、さらに話を続ける。

「とりあえず変なことを考え出したから、気分転換に外に出た方がいいよ。

やっぱり、家にいてばかりだとおかしなことを考えるから、少し人に会った方がいいかもね、あなたの場合。

その前に、犬とか猫とか飼ってみて育ててみて、それができてから養子を考えていいのでは」

パイセンの話を聞いて、犬や猫の世話か……正直面倒くさいと考えた私、やはり、養子は向いてないのかもしれない。

赤ちゃんと犬や猫を比べるのは変かもしれないけど、自分と血を分けた生き物しか育てようと思えないということは、つまりそういうことなのだろう。

「今日、やることあるの?」とパイセンに言われ「執筆の仕事がある」と伝えると「やることあっていいじゃない」とパイセンに言われ、その時に改めて自分にフリーライターという仕事があってよかったなと思えた。

私にとってフリーライターという仕事は、生きがいでもあり気分転換にもなっている。不妊治療でどんな結果が訪れても、この仕事があればほかの生き甲斐が生まれるかもしれない。続けられるだけ、続けてみようか。

そうすれば「何のために生きてるのだろう」と空をみてぼんやり思うことも、少なくなるのではないか。

これからも、この仕事を続けて行こう。仕事がなくなる限り。そう思えた出来事だった。

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