見出し画像

知られざるシリコンバレーと中国スタートアップの素顔@外苑前に参加してきました

知られざるシリコンバレーと中国スタートアップの素顔@外苑前というイベントに参加してきました。

スピーカーは黄未来/中国トレンドマーケターさんとhackjpn CEOの戸村さんです。

1部のシリコンバレーは、シリコンバレーとは、というところから
Yコンビネーターの最新のデモデイのトレンドと注目企業に関する内容。

シリコンバレーのミッションビジョンをまとめたスライドがとても興味深いです。どこも世界規模で、ビジョンが大きい。

2部の中国については、中国についてや中国で成功しているユニクロや無印を取り上げてなぜ成功しているかや中国の注目企業、日本と中国の違いなど、非常に興味深い内容で、どちらも参考になりました。

以下、2部を中心としたメモになります。

・中国で成功している日本企業で代表的な企業はユニクロと無印、しかし無印については最近不調
・オリジナリティ(日本でいう本物)はすぐにパクられる
 中国では市場で勝った方が称賛されるべきであり本物であるという認識
・パクリかどうかはどうでもよく、市場を取った人が本物である



【中国で急成長している企業】
・MINISO(メイソウ)という会社。2015年設立のアパレル雑貨の企業
 UNIQLO+無印+大創/3のような会社である
 設立4年足らずで既に店舗数が中国国内で、1,000店舗、世界で70か国、3,600店舗に展開し、急成長している企業
・ラッキンコーヒー(Luckin Coffee)は、2018年1月設立。1年で2,000店舗出店
→もたもたしているとあっという間にやられる。それが中国市場である。圧倒的なスピード。

【中国でも成長しているユニクロ】
・ユニクロでは中国では洗練された流行作りに注力
・価格は日本に比べて、1.2倍程度、ターゲット層をミドル層と決めて展開
 (無印はもう少しアッパー層を狙っていた。それよりももう少し下の層とのこと)


【何故中国でユニクロが強いか?ユニクロから学ぶ中国展開のポイント】
・デザイン、コンセプト、アイデアではなく、模倣されない仕組みをユニクロは持っている
→流行りを作り、早い品揃えに加え、独自技術を持っている。例えばヒートテックやエアリズムとか。直ぐにはまねできない技術も持っている。
とにかく仕組みが大事
・中国では、ユニクロは、ZARAやForever21よりもオシャレという評価を受けている
・年間100店舗出店、2021年8月には1,000店舗を予定している

【爆速展開にはやはり資金力が非常に重要。ということになる。。】
・スタートアップはほぼ、BATHなど大手と資本提携するということになる。
・買収されるか、もし応じなければウチも同じものをやるとと言われて、
 独立系でいこうというところは少なくなる
・資金調達は、集めれるところと全く集まらないところの2極化
 1にも2にも実績(シリアルアントレプレナー、有力エンジェルのサポートなどなど)
 何もない人は集められない。明暗が分かれる形となっている

【よく働く中国メガベンチャー】
・アリババ6.5万人、平均年齢30歳、パイトルダンス26歳、技術に近いところは若い人に任せる
・996について。(朝9時から夜9時まで週6日勤務)
 アリババの帰社のピークは、10時、2番目のピークは12時、社会人生活で身を削るような時期は必要であるという一部コメントに対して、日本では炎上したが、中国ではそんなに問題にはならなかった。それが日本と中国との違いでもある。
金払いが良い企業はそんなに叩かれない。
・みんなができないことをあえてやる大事さ

【中国人と日本人のそれぞれ嫌なことについて】
・日本人は嫌われることがいや、人にどう思われているかが気になる
・中国人は貧乏だとバカにされることが許せない。日本のように嫌われることは何とも思わない

以上です。

中国の話は、生々しさ、生活感みたいなところ、国民性など、結構人にフォーカスした内容だったりしたので、非常に面白かった。
意外性やギャップもありましたし、日本人にとって謎な部分もあったからか引き込まれました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?