好きな歌手について

私は歌手のCoccoが好き
初めて知ったのはシンガーソンガーの「初花凜々」。
その次に「陽の照りながら雨の降る」
どちらも中学生の時、スペシャのPVを見て魅了された。
初花凜々はCoccoが電車に乗って歌う姿が少女のように見えた。
陽の照りながら雨の降るは切なそうに歌う姿に惹かれた。
シンガーソンガーはくるりの根岸さんと活動休止中のCoccoがバンドを組んで活動していた。そのことを知るのはもっとあとのことだけど。

中2の頃、ブログでCoccoの「遺書」という曲の歌詞を載せてあるものを読んだ。
今ではそのブロガーさんの記事内容は忘れたが遺書の歌詞が印象的だった。

いつか誰かまた求めるはず
愛されるはず
そうなったら幸せでいてね
だけど私の誕生日だけはひとり
あの丘で泣いて
裸のまま泳いだ海
私を想って

私もこの記事を読んで、私が死んだら灰になった体を海に返して欲しいと願った。そして、私の誕生日だけは泣いてくれる、愛しい人がひとり居たらいいなって。そのひとりに出会えたら幸せだろうなと、子供ながらに思っていた。
その後自死家族のブログでもこの曲の歌詞を目にする。死を考えたとき、なにかを感じる歌であることは間違いない。

そこからCoccoの歌が更に好きになった。Coccoの歌詞が辛かったときのわたしの心に響いた。mp3プレイヤーに曲を入れて家でも通学のときも、部活の遠征先の移動中などでよく聞いていた。Coccoの曲が私の心の理解者のような気がしていた。

私が専門学生のときにCoccoは活動を開始した。そして絹ずれのPVをみて衝撃的だった。
ガリガリに細くなって、体が傷だらけだった。
相当葛藤して苦しんだ跡が残っていた。苦しもがきながらも歌う姿は、命を削っているかのようであった。
そこから私はCoccoのコラムや雑誌を読むようになった。

アルバムを追っていくと分かるけどCoccoの心の変化が見えてくる。
初期は抑えきれぬ衝動。
復帰後は故郷沖縄を思い歌う。
愛した人はもういないけど生きている。
守るべきものもために必死でもがき苦しみながら歩き続ける。
そして今は振り返ってる。あの頃を。
過去も今もすべて愛して受け止めてる。
でも時々終わりを見てる。やはり心の奥で感じる死は消えないようだ
だけど、少しは以前より自分を大切にできるようになったのかなと、歌から感じる。

私が好きなCoccoの歌は何かって聞かれたら
好きな曲が多くて悩ましいが
「樹海の糸」が一番好き。

永遠を願うなら
一度だけ抱きしめて
その手から離せばいい

愛するが故にあなたを手放す。切なくて、歪んでいて、そして深い愛情が好き。

いつかライブに行ってみたい。
この目で見たいし、生の声を聞いてみたい。




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