第70話 ステーキングについて
暗号資産のステーキングとは?
暗号資産のステーキング(Staking)は、保有している暗号資産をネットワークの担保として預け、その対価として報酬を受け取ることができる仕組みです。
具体的には、以下の2種類の方法があります。
1. PoS(Proof of Stake)
PoSは、取引の 検証 作業 に 貢献 することで 報酬 を得る 仕組み です。
従来のマイニングでは、高性能なマイニング機器が必要でしたが、PoSでは保有している 暗号資産の 量 によって 貢献度 が決まる ため 、 誰でも 参加 することができます。
2. マスターノード
マスターノードは、ネットワークの 運営 に 貢献 することで 報酬 を得る 仕組み です。
具体的には、取引の 中継 や ブロックの 作成 など の 役割 を 担います。
マスターノードになるためには、特定の 暗号資産を 一定量 以上 保有 する 必要 があります。
ステーキングの特徴
マイニングよりも 省電力: マイニングは、大量の電力を消費する作業ですが、ステーキングは比較的 省電力 で 報酬 を得ることができます。
誰でも参加できる: 特殊なハードウェアやソフトウエアを必要とせずに、誰でも 参加 することができます。
リスク: ネットワーク攻撃などによって、保有している 暗号資産 を失う リスク があります。
ステーキングで得られる報酬
ステーキングで得られる報酬は、ステーキングする 暗号資産 の種類 、 ステーキングする 量 、 ネットワークの状態 などによって 異なります。
一般的には、**年利数%**で表されます。
下記はステーキングの年利の例です。
ステーキングを行う際の注意点
・ステーキング中は暗号資産で売買や送金ができない
ステーキング中はブロックチェーンネットワークで通貨がロックされるため、送金や売買ができない状態となってしまいます。
コイントレードのステーキングプランは以下のようになっています。
30日プラン:約1ヶ月
90日プラン:約3ヶ月
このプランはブロックチェーンネットワークで運用する期間を表しています。
通貨により異なりますが、ステーキングには申込から開始までと運用終了から自身のCoinTrade口座に戻ってくるまでに多少期間がかかります。
IOSTだと以下のようになっており、30日プランだと全体で35日ほどロックされます。
通貨によりロック期間は異なるので、ステーキング終了からロック解除まで1ヶ月程度かかる通貨もあります。
・暗号資産の価格が下落する可能性がある
ステーキングにはロックされる期間があるため、価格変動はリスクとなります。 ステーキング中に暗号資産の価格が下落すると売れないまま資産が減ってしまう可能性もあります。
反対に価格が上昇しているときに、売りたいと考えていてもステーキング中は売却することができないので機会損失になる恐れもあります。
ステーキングは保有通貨の枚数を増やすことができる半面、柔軟に動かせないことも理解して申し込む必要があります。
Q.ステーキングとレンディングは違うのですか?
A.ステーキングは「暗号資産を保有し、ブロックチェーンネットワークに参加することで報酬が得られる仕組み」に対し、レンディングは「保有者が暗号資産取引所に暗号資産を貸し出して報酬を獲得する」という違いがあります。
レンディングで貸し出した暗号資産については取引所が好きなように運用ができ、利率については固定となっています。
レンディングの場合、変動はないが約1%~10%とステーキングに比べて利率が低いという点があります。
まとめ
ステーキングとは、暗号資産を保有しブロックチェーンネットワークに預け入れることで、その対価として報酬が得られる仕組み
ステーキングができるのはPoSやDPoSといったコンセンサスアルゴリズムを採用している暗号資産だけでありビットコインではできない
メリットは、保有するだけで高い利率の報酬を手に入れられること、参加ハードルが低く初心者にもおすすめ
デメリットは、ステーキング中の暗号資産は動かせないので価格変動の影響を受け、元本割れのリスクがある
ステーキング申込はスマホのみでできる暗号資産交換所もある
暗号資産を長期保有したい人や現物の枚数を増やしたい人におすすめ
コイントレードは報酬年率も高く、ステーキング銘柄も11通貨と選択肢が多い
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