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メタバースとは?

フェイスブックが「メタ」に社名変更したことで、メタバースが一躍有名になりました。メタバースとはどのようなものなのでしょうか?

名前の由来

メタバースは「メタ(超越・高次の)」と「ユニバース(宇宙)」を組み合わせた造語。

メタバースにはどうやって入るの?

ヘッドマウントディスプレー(HMD)という装置を装着

ヘッドマウントディスプレー(HMD)という装置を頭に着けて、自分の分身キャラクター「アバター」(キーワード)で仮想空間に入り込む。
ほかのアバターと音声で会話し、コミュニケーションを取る。

★アバターとは?

アバターイメージ

 オンラインゲームなどの仮想空間で、自分の「分身」として動くキャラクターで、親しみやすいように、マンガ風にデフォルメされたイラスト調の絵柄にすることが多い。現実世界と同じように、出会う人と会話をしたり、物を渡したりすることができる。

メタバースでどんなことができるの?

たとえば・・・

・バーチャル店舗での買い物(洋服や雑貨など)

自分のアバターがお店(バーチャル店舗)に入ると、アバターのスタッフが迎えてくれて、CG(コンピューターグラフィックス)で再現された商品を手に取り、色々な角度から見ることができる。気に入ったらオンラインショップの画面へ行き、商品を購入する。

他にできることは・・・

・アバター製作

・ショッピング
 リアル商品
 アバター用アクセッサリー
 アバター用衣服
 アバター用靴

・不動産の売り買い
・乗り物販売
・家具販売
・3Dゲーム
・映画鑑賞
・音楽ライブ
・テーマパーク
・広告表示
・ニュース配信
・3DCGツール など

また、メタバース上ではオリジナルで作ったデジタル商品の売買もできる。

ただ、デジタルだと簡単にコピーができてしまうので、オリジナルの作品だと証明する方法が必要で、それを実現するのが「非代替性トークン(NFT)」という技術を使って証明する。

「非代替性トークン(NFT)」とは?

ブロックチェーン技術を使い、画像や動画、音楽などを作成した年月日や識別番号、所有者の履歴などの情報を改ざん・コピーできないようにしているデジタルデータのこと。

デジタルで作成した作品などを、世界に一つの「本物」と証明する鑑定書の役割を果たす。

今後の展開は?

米国で開催中の世界最大のテクノロジー見本市「CES」では、仮想空間「メタバース」が主要テーマの一つとなりました。また、多くの企業がメタバースに力を入れ始めています。

マイクロソフト:チャットアプリ「チームズ」に仮想空間で会議などができる機能を2022年に加えると発表

米クアルコム:ARを拡大・加速するマイクロソフトとのコラボレーションを発表

韓国の現代自動車:仮想世界のアバターを操作することで現実世界のロボットを動かし、遠隔地での作業を可能にする

米半導体大手のエヌビディア:メタバース向けコンテンツ制作の基本ソフト「オムニバース」の無償版を公開すると発表

製造業やBtoB(法人向け)ビジネスで使える「産業用メタバース」ともいうべき分野が立ち上がりつつある。

エヌビディア社のオムニバースを使用してCG(コンピューターグラフィックス)で動く工場を再現。
CGの機械や作業員は現実世界を再現した数値モデルに基づいて動いて、設備運転や作業員の動き方の最適条件を実際に工場を動かす前に確かめられる。
こうしたシミュレーションは複数のエンジニアが別々の場所から遠隔で実施できる。

NVIDIA:オートデスク、日本HP、レノボ・ジャパン、電通国際情報サービスなど24社が参加するオムニバースの導入支援団体「NVIDIA Omniverse Partner Council Japan」を結成することを発表。

PwCコンサルティング:企業向けのメタバース活用のコンサルティングサービスを21年12月に始める。

鹿島とリコーが共同で21年12月、建設現場で周囲360度を映し出せるライブ映像の中に、何人もの関係者が遠隔参加して現場の状況把握や相互の打ち合わせができるシステムを新潟県長岡市の水路工事現場などで導入したと発表。

視線計測システム大手のトビー・テクノロジーは21年12月、メタバースを活用した消費者行動調査サービスをスタート。

今後の課題

1)収益を生むには時間がかかる
2)現状で利用時に使うハードの普及
3)日本の法律ではデジタル資産に所有権がなく、仮想空間で購入したアイテムや土地の権利をどう保護するかが問題になる。

まとめ

①メタバースは「メタ(超越・高次の)」と「ユニバース(宇宙)」を組み合わせた造語。

②バーチャル店舗などで買い物(洋服や雑貨など)などができる。

③「非代替性トークン(NFT)」というブロックチェーン技術を使ったデジタルデータの売買もできる。

④マイクロソフトやフェイスブックをはじめ多くの企業がメタバースに力を入れ始めています。

⑤普及するには課題もあり

今後もメタバースに注目です。私は産業用メタバースに期待しています。最も早く事業化できるのではないかと考えています。