見出し画像

ポール兄貴はソウルミュージックの先生

ニューウェーブ大好きなロック少年が、ソウルやR&Bを聴くようになったきっかけは、ポールウェラー兄貴の影響が大きいです。Modsリバイバルのバンドで3ピースのビートロックだったジャムは、僕が聴き始めた頃にはホーンが入ったりやダンサブルなナンバーを披露したり、サウンドに幅を広げていたので、それにすごく刺激をうけました。
当時、雑誌「ミュージックライフ」でミュージシャンが自分が影響を受けたアルバムBEST5を紹介するコーナーがあり、ポール兄貴がリコメンドしていたのです。記憶のある限り記載してみると

1位 Otis Blue / Otis Redding
2位 Revolver / The Beatles
3位 In the Midnight Hour / Wilson Pickett
4位 The Ultimate! Action / The Action
5位 スモールフェイセスか、キンクス?ゾンビーズかも!

順位は曖昧ですがオーティスが1位だったのは覚えています。当時インタビューで「結局自分達のサンウンドは、60年代のモータウンの質の悪いコピーなんだ」とか言ってたのですが、1番好きなのは泥臭いやつなんだーっと後々感心しました。
最後のシングルとなったビートサレンダー(名曲)のシングルにはカーティスやエドウィンスターのカバーが収められておりそれもカッコ良くて元ネタにも興味を持つようになりました。

その後、ジャム解散からスタカン結成で、一気にソウルモードに入ったポール兄貴、デビューミニアルバムの「INTRODUCING」ではスローからファンク、オシャレなボサノバまで展開し自身の好きな趣味全開。フレンチアイビーなオシャレファッションも相まって「Café Bleu」「Our Favourite Shop」といったアルバムが大ヒットしました。その後、兄貴はアニタ・ベーカー「Angel」のカバーするんですが、自分に影響を与えた古いレアソウルやニューソウルの名作をカバーするのはよくありますが、同時代の、しかもブラコンと言われるバラードをロックミュージシャンがカバーするってあんまりなかったので、ビックリしました。おかげで、そう言った現在進行形のブラックミュージックも興味が持てるようになったのでした。

ライブではファンカデリックのカバーでP-FUNKまで披露し、ハウスまで触手をのばしていたポール兄貴。その後低迷しソロで復活されるのですが、この当時の兄貴のおかげで、古今東西、新旧問わず幅広く音楽に興味を抱けるようになり、今もいろんな音楽を楽しんでいます!
そんなこと思い出しつつ、スタカン時代のオシャレなポール兄貴を描いてみました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?