百田さんの顔をバックに花田さんの文を読む(2024年1月11日)

 冬用のぬらぬらしたベッドカバーのゴムが目を疑うほどの長さまで伸び、寝返りを打ったり動くたびにずれて夜中や朝方に起きてしまう。それなのに面倒がってずっとそのままにしていて、さいきん睡眠の質が悪い。こういうちょっとした不便をないがしろにせずひとつひとつ解消する人物になっていきたい。

 菓子で朝ごはん3日目。年末年始に各所からいただいた菓子たちはまだまだ健在だ。

 昔ながらのみやげ菓子というのはパッケージも菓子そのもののつくりも凝っていて美しい。デジタルカメラを取りだして、ズームにして菓子たちをきれいに撮った。金型で生地に模様をつけるとか、着色料を練り込んで自然の色を表現するとか、菓子職人たちの豊かな創意工夫をこのちいさな食べものから受けとることができるなんてお得!

 眺めて美しく、食べておいしい菓子を作りたいというその気持ちがやさしくないわけがなく、私はそういうものに出会うたびにうれしい。心を支えられている。

 突き刺さるような冷えではないが、いつもより空気がひやとしているな。ついに、ついにきたか冬が。エアコンをつけ、加湿器をつけ、足もとのヒーターをつけ、忙しなくからだをあたためにかかった。冬がきた!

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さ島(さとう)

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