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雑煮より磯部   ~雑文まとめ~

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"その他" のノンフィクション系テキスト(エッセイ等)。  ※ 旅、精神疾患、瞑想、大麻、創作論、フィクション系(小説、実験作文等)は別マガジンにまとめています。
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2018年7月の記事一覧

「目測5、6メートル」 ~おばあちゃんが恥じらわない距離~

『秒速5センチメートル』みたいなタイトルにした。 『君の名は。』でお馴染み、新海誠監督の。 新海監督作品は、恐らく全部観ている。 『秒速~』は、最も好きな作品。 桜の花が舞い散る際に、落下するスピードとなぞらえて、 ”男女の距離が縮まるのって、おっそいよねー” みたいな恋愛作品。 この作品が素晴らしいのは、リアルに感じられる所だ。 主人公とヒロインの関係は、色々と、うまく行かず、 一見バッドエンドと解釈されがちな、リアルなラストシーンに繋がる。 観てない方には何のこっ

8月を寂しい気分で過ごす為の、暑さだったのだとしても  【2018/07/26】

嫌な予感。 8月が、涼しくなりそう。 あの、寂しいままに秋を迎える8月に。 猛暑は今日で鎮静化。 病院で興奮してしまったアルコール依存症患者のFさんが、 鎮静剤の筋肉注射を打たれるのを見て、 痛そうだな、と思った記憶が甦る。 二の腕に、垂直に、ブスリ。 歪んだFさんの顔には、 母親の思い出を語りながら号泣し、すいませんと言って 話すのを止めてしまった時の優しさは無く、 ただ苦痛と怒りに歪み、 運命と闘っていた。 * 8月が涼しいのを喜ぶ向きもあるだろう、でもおれ

『海がきこえる』が大好きな理由  ~ジブリの異端作品~

ジブリ作品の中で唯一、 「大好物」と胸を張って言える作品である。 それは一言で表すなら、 「ジブリ作品の中では異端だから」という事になるだろう。 「”宮さん” がノータッチだった、唯一の作品である」と、ジブリの名プロデューサー・鈴木敏夫氏が語っていた。 1993年、最初のTV放映を観て衝撃を受けて以来、 25年程たった今でもこの作品を溺愛している理由は、 この「宮さんがノータッチだった」事が大きく関係しているのは、 間違いない。 おれは… アンチという訳では

「ゴン太くん=山」 ~思い込み~

『できるかな』のゴン太くん…  あれ、何? NHKエンタープライズの公式ページによると、 ”けものでなく、そして人でもない” との事。 名前の意味は、”大阪でいうところのやんちゃ坊主” だそうだ。 だが、ヤツは言い切った。 「あれって ”山” でしょ?」 … 何がどうなったらそうなる…! 何でそんなに迷いが無いんだ! 中学の頃、教室で輪になって、 「ゴン太くんは何か?」論争を繰り広げていた時の事だ。 普通、動物とか、人とか、 最低限、有機生命体の中から

「戦争で狂う」ということ ~『野獣死すべし』と ”ファッキンおじさん” ~

偶然、誤って録画されていた『野獣死すべし』という映画。 それについてサラッと書くだけのつもりだった、初めは。 だが、ある記憶が甦った。 『野獣死すべし』は1980年公開、 松田優作主演の、一部には有名な映画だ。 録画されていたのは中盤の40分だけ。 始まりも結末も分からない。 だが、何となく理解した。 主人公は元戦場カメラマンで、 数々の地獄を見てきた男。 殺人行為や戦争についての感覚、精神が狂い、 自らも殺人を犯すようになる。 銀行を襲撃して大量殺人を行う中、 彼

顔の見えない相手と、ケンカするない。

親父がまた電話でケンカしてた。 やめれ、っつーの。 いつか殺されるよ? 放火されるかもよ? 実家に収容されて4年半程になるが、 まあ、多いこと。 営業の電話が。 多分、親の年齢とか把握してるんだろう。 ”家をリフォームしませんか?” ”株が” ”銀行で” ご案内で、こんにちわ。云々。 確かに、うんざりはする。 だが、親父の対応方法は間違っている。 営業の電話だと判ると、耳が遠いフリをする。 「…え?! 何?! …え?!」 それで、二度とかけて来ないようになると考

『あの日煮た角煮の軟らかさの秘密はコーラ。』 企画メモ  ※部外秘

●CX「ノイタミナ」枠でのアニメ化を企図 ●ストーリー 子供の頃、不慮の事故による仲間の死をきっかけに、 疎遠になっていった仲良しグループが、時を経て高校の料理研究部で再会。 調理実習室の冷蔵庫に入っていた誰かのコーラを勝手に飲むと、 美味かった。 コーラと盗みに味を占めたヤツらは、窃盗団を組織し、キャッツアイ いや、 ※詳細詰めること ●CV めんこ…茅野愛衣 さかしたちりこ…茅野愛衣 あな〇…茅野愛衣 モブ女…茅野愛衣 他全部…ミルクダスタ ●

「だがそれがイイ」で乗り切れ! ~激ポジティヴ・ワード~

ポジティ ”ブ” じゃない。「ヴ」だ。 「ブ」より1ランク上だ。 つまり、すごい事を発見したのだ。 …だが多分気のせいだ。 だからやめよう。 …いや、一応書いてみるか。 つまり、「だがそれがイイ!」というお馴染みの言葉を吐く事で、 どんなにエグい状況も乗り切ろうっていう、 おれにしては凄くいい記事なのだ。 巷でよくあるポジティブ・シンキングの方法は、以下のようなもんだろう。 ”心を支配している感情を文章化し、それを前向きな文章に書き替える。” 例: 感

ワクワク・タイフーン

※2018/07/04 公開 →2018/07/08 当面非公開にする意図で、10000円に設定。誤って買わないで下さい! 大した事は書かれていない、雑文です! ※※ → 2018/07/25、10:30 また来そうだよタイフーン。既にワクワクは始まっていて、「無性に下ネタを連発したくなる」という初期症状が見られるんだ。危ない。だからひっそり無料キャンペーン! そのうち唐突に10000円に戻すよ! →20:15 はい終了!

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10,000

優しい人

世の中には驚くほど優しい人がいるものだ。 この歳になって、再度その事を噛みしめている。 人間は本当に、捨てたもんじゃない。 昔、理不尽な理由で命を狙われた事がある。 ごく身近な人間に。 その前後にあった様々なトラブルを経て、 極度の人間不信に陥った。 家族、親友から赤の他人まで、 全ての人の言う事を勘繰り、 ”裏があるのでは?” と警戒し、 ”全ての人が自分を利用しようとしている”、 ”誰もが自分の事を道具としてしか考えていない” と、妄想した。 全員