「いい人」が大して「いい人」じゃない件
「いい人」ってちょっとした悪口だと思うのは私だけだろうか。
「いい人」の対義語は「悪い人」になるんだろうけど、「悪い人」という言葉はあまり耳にしたことはない。「あの人、悪い人だよねー」みたいな。
つまり、裏を返せば大体みんな「いい人」になる。
しかも使われ方としては、「いい人なんだけどね」という形が多くて、明らかにネガティブな要素を孕んでいる。
いい人なんだけど暗いよね、とか。
いい人なんだけど変だよね、とか。
それ、果たして「いい人」なんだろうか。
「いい人」を枕詞にして悪口を言ってない風にごまかしているだけな気がする。
たぶん、そんなに「いい人」だと思ってないよね。
そして、「いい人」と称される人のことを、きっと誰もがそんなに好きじゃない。「いい人止まり」という言葉があるように、一線を引いてるし、それ以上仲良くなりたいと思ってもいないんだろう。
そう考えると、「いい人」にはなりたくないよなぁ。
「いい子」も同義で、良くも悪くも「危害を与えてこない人」なんだと思うんだけど。
何というか、そういう微妙な形で人と関わりたくないよなぁ、と思ってしまう。
でも、きっと誰かにとっては私は「いい人」で、わたしのなかにも同じように「いい人リスト」があるんだろう。
仕方のないことではあると思うんだけど、「いい人」という言葉を聞くたびにモヤモヤしてしまう。ちょっと物申したくなってしまう。
どうでも「いい人」の間違いでしょ?って。
日本語は難しいなぁ。
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