千花物語

随想花家。「物語と物語をつなぐ千の花」をコンセプトに、季節の移ろい、草花のある暮らし、思い出の本や映画、古典文学とそれを巡る旅、人文の知など、心に浮かんだ想いに随った文筆活動をしています。 原稿執筆等のご依頼は office.millefleurs@gmail.com まで。
固定されたノート

【はじめに・目次】 物語と物語をつなぐ千の花

いつも千花物語をご愛読いただきまして、ありがとうございます。

はじめましての方、たくさんあるnoteのなかから、千花物語を訪問くださいまして、ありがとうございます。

千花物語では、季節の移ろい、草花のある暮らし、思い出の本や映画、古典文学とそれを巡る旅、人文の知など、心に浮かんだ想いに随った文筆活動をしています。

タイトルの「千花物語」とは・・・
中世ヨーロッパでは、城内の寒さをしのぐため、

もっとみる
ありがとうございます。花言葉:繊細な美しさ(ハイビスカス)
38

【本棚から一冊】バスラーの白い空から

『バスラーの白い空から』
著:佐野英二郎
出版:青土社(2004年)

この年になれば、どんな人の人生も光りだけで成り立っているのではないことを、知っている。どちらかといえば、別れ、喪失、失意など影の部分が多くて、それに苦しみ、悲しみ、もがき、あるいはなすすべもない瞬間があるけれども、でもだからこそ安らぎを抱え込んで生きていける。本書はそんなことを感じさせてくれる。

*   *   *

大手商

もっとみる
ありがとうございます。花言葉:お似合いのふたり(デンファレ)
13

冷やし中華はじめました

ずっと冷やし中華が好きではなかった。鼻とのどをつくようなすっぱい汁が苦手だったから。また食べた後、きざみのりや紅しょうが、錦糸卵などの千切りにされた具材が、箸でつかみきれずにそのまま汁に浮いている見た目も好きではなかった。

夏のある日、つき合っていた人から、風邪をひいて会社を休んだと連絡があった。前の日から何も食べていないということだったので、仕事帰りに食料を買って彼の部屋に寄ってみると、ケロッ

もっとみる
ありがとうございます。花言葉:繊細な美しさ(ハイビスカス)
24

【mature世代のシネマ】ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス

観光地としても有名なニューヨーク公共図書館の活動や運営を12週間に渡って追った、フレデリック・ワイズマン監督によるドキュメンタリー映画(2019年5月31現在、東京神保町の岩波ホールで上映中)。

カメラは、ニューヨーク公共図書館本館とブランチとして置かれている4つの研究図書館、88の地域分館で行われている活動

本の貸し出し、セミナー、子供たちの放課後の学習支援、ワークショップ、就職支援、起業支

もっとみる
ありがとうございます。花言葉:わたしは幸せ(くちなし)
16

和歌を、神さまからのメッセージとして、人生に役立てる

競技かるたを描いたマンガ『ちはやふる』(講談社 末次由紀)の影響からか、小学生の間で『百人一首』を覚えるのが流行っているようで、友人のお子さんたちや私の甥っ子も夢中になって覚えている。

また、今回の改元では『万葉集』からその語句が選ばれ、書店にはたくさんの『万葉集』の本が平積みされている。

今、日本はある意味、和歌ブームなのかもしれない。

とはいいながらも、現代の日本の日常生活で和歌に触れる

もっとみる
ありがとうございます。花言葉:光はあなただけを見つめる(ひまわり)
24

イザナミの悲しみの行く方

「日本的」と言われる企業経営のあり方を『古事記』というフィルターを通してみるという、ちょっと変わったテーマでコラムを連載していたことがある。それを読まれたある企業の社長の妻だと名乗るご婦人から、ご丁寧な感想をいただいた。

そのなかで、ご婦人はイザナキとイザナミの物語を読むと何ともいえないモヤモヤした気持ちになるというようなことをおっしゃっていたので、桐野夏生の『女神記』を紹介した。

この『女神

もっとみる
ありがとうございます。花言葉:わたしは幸せ(くちなし)
21