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神の使いがいる。と、思ったそうだ。

3月25日(月)
いつもより早く目が覚める。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。

カカオにご飯をあげる。
珍しくブータンがいない。
ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげて水を換える。

修一郎に食事を用意しておく。
あれこれ用事をする。

外に出ると、バナナさんがやってきた。代車の黒いルークスを見て、

「みるちゃん、車買い替えたの?」と、言った。

「ううん。これ、代車。」と、私。すると、バナナさんが満面の笑みで

「よかったぁ〜。オレンジがいいよ。」と、言った。

お隣のバナナさんにも愛されているオレンジ色のマーチなのだ。

今日は、こもれびの森へ出かける。
ルークスに乗って しゅっぱーつ!

とても乗り心地がいい。ハンドルも軽やかだ。そしてそして、最新のカーナビがついている。すごく分かりやすい。このナビなら超方向音痴の私でも大丈夫だろう。と、思っていたら道をまちがえた。

道中の山々に雲が降りてきている。湯気が もくもく立ち上っているみたい。幻想的だ。

川沿いに菜の花がずっと咲いていた。途中で白い花が混ざり、とても可愛らしかった。黄色と白の絨毯。楽しくなる。川にはまだ鴨が ぷかぷか浮かんでいた。

先日、車を交換してくれたOさんの話を思いだした。
ある満月の夜、M市の川沿いを走っていたときのこと。月の光に照らされて きらきら輝く川辺で鹿が5頭、水を飲んでいたそうだ。その光景の美しさに荘厳さを感じて「神の使いがいる。」と、思ったということ。話を聞きながらその光景を想像して、ドキドキした。

到着。
雨の中、こもれびの森は優しく迎えてくれた。
桜が咲きはじめていた。霧雨の中、それはとても神秘的な光景だった。妖精が出てきそう。
誰もいない月曜日の こもれびの森。

用事をする。

そして、K町へ。
初めての道を走る。ぐるぐる回っている気がする。どこを走っているのか全く分からない。ナビに一生懸命ついてゆく。
到着。

用事をする。
建物を出たとき、雨が強くなっていた。車を走らせはじめると どしゃ降り。こんな どしゃ降りの中、運転するのは久しぶりだ。雨漏りしないから快適だ。

代車のガソリンを満タンにして日産へ。

マーチは ぴかぴかのタイヤに履き替えていた。これで安心だ。あと20年くらい乗れそうだ。

「ルークス、どうでした?」と、Tさん。

「すごく運転しやすかったですよ。」と、私。Tさんが ニコ〜っとして言った。

「買い替えませんか?」

「やだ。」と、私。

「気に入ってもらえると思ったのになぁ。」と、Tさんが おでこに手を当てた。

「機能とても良かったです。でもマーチが可愛い。」と、いつものセリフで終わる。

オレンジ色のマーチに乗って帰路に着く。

夜、庭に出る。
霧のような雨。さらさらしていて きもちがいい。空は青みがかった灰色。湿度に弱いタニクちゃんたちを玄関の中に入れる。

カカオもブータンも出かけている。猫は夜と仲良しだ。

今日もいい一日だった。

*ヘッダー画像はネパールのジャングルにいた鹿♪
 Photo: Chandra Chakradar

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