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びっくりした

1月22日(月)
朝、目が覚める。カカオは先に起きている。
玄関の引き戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。

カカオとツートンにご飯をあげる。
ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげて水を換える。
水を換えて きもちよさそうな2匹を眺めながらりんごを食べる。和むなぁ。

修一郎が起きてきた。
食事の支度をする。
さつまいもを ふたつオーブンに入れて焼き芋にする。

絵本のラフを描く。

ごはんさんと会う。ごはんさんに いろいろすることがたくさんあった。

「ごはんさん忙しい。」と、私が言った。

「忙しいと思ったら、”忙しい” になるんですよ。ただ、”これをする” ”あれをする” でいいんです。」と、ごはんさんが言った。

その通りだなぁと思った。見方次第、考え方次第。なのだ。

注文分の絵本を郵便局に持って行く。
帰り道の交差点で、お仕事に向かう ごはんさんとすれちがう。ごはんさんが半分くらい窓を開けて笑顔で手を振っている。私は窓を開けると閉まらなくなるので、窓を開けずに手を振る。

家に帰ると修一郎は寝ていた。
お散歩に行く。坂道を上るとき、冷たい風がびゅうびゅう吹いた。顔が冷たいので、後ろ向きになって坂道を上ってゆく。全然冷たくない。はっはっは。

いつものように景色を眺める。池を、山を、空を、家々の屋根を、街を。

家に帰りつき少し庭仕事をする。
ピーカンナッツマフィンを焼く。

ミルクを飲みながら、もぐもぐ焼き芋を食べて至福に浸っていると、
ピンポーン。とチャイムが鳴った。

「は〜い!」と、もぐもぐしながら玄関に行くと、お向かいのIさんが立っていた。手には椎茸が入った袋。やった。

椎茸を手渡しながら、玄関に飾っている色鮮やかな蝋梅と紅梅を見てIさんが

「わぁ、きれいね〜、梅。これ本物?」と、言った。

「本物ですよ。」と、私。

「芸術的やね。」と、Iさんが笑った。

この梅は先日のいつもの場所でYさんが枝を切って持たせてくれたものだった。満開の梅たち。「花が落ちるようだったら、器に水を張って花だけ浮かべるといいよ。器は白を使ってね。」と、そのときYさんが言った。

それも素敵だなぁと思った。翌日、ごはんさんのところにYさんから写真が届いていた。見せてくれた。白い器にぎっしり浮かんだ紅梅と蝋梅。梅たちがお風呂に入っているみたい。きれいだった。

修一郎が起きてきた。夕食の仕上げをする。

夕食のあと、メールを開くと友人のRさんから届いていた。Rさんは面白いものを見つけるのが大得意だ。

「ウーパールーパーは中国語で、六角恐龍というそうです。辰年、トレンド🎵ウーパーちゃん。」と、書かれていた。びっくりして笑った。

「ウーパーって泳ぐ姿がファルコンに似てるよね〜。」と、ごはんさんとよく話していたことを思いだした。ファルコンはネバーエンディングストーリーに登場する白いドラゴンだ。

仕事先のOさんからもメールが来ていた。確認して返信する。
3月の展示の図面をプリントアウトして確認していると、修一郎が眠そうに言った。

「最近、私は時間が不規則になってる。」

ものすごく驚いた。いままでのどこが規則正しかったんだろうか。聞きまちがいかもしれないと思い、聞き返す。

「ここのところ時間が不規則だから、もう眠い。」と言った。

クラッとした。

夜、弟からLINEが届いた。甥っ子と姪っ子に送っていたお年玉が届いたようだ。写真を見てびっくりした。なんか今日はびっくりしてばかりだ。小学5年生の甥っ子がずいぶん細くなっている。

去年、帰省したとき、私より体重がずっとずっと重かった甥っ子。ぷくぷくまるまるしていた。ダイエットをしているということ。背も高くなり髪も伸びて大人っぽくなっている。いまから弟と甥っ子ふたりでランニングするらしい。春に会うのが楽しみだ。

夜、庭に出る。
空気がキンと冷えている。空一面、雲で覆われている。薄墨色の空。水で薄めた墨汁を和紙に流したよう。夜のぜんぶに「おやすみ。」を言う。

カカオとツートンは隣と後ろでスースー眠っている。

これから眠くなるまで仕事をしよう。

今日もいい一日だった。

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