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復活の日の意味

「音楽はたったの3分ほどで人の心に影響を与えてしまう。」

美しいフォルムと音色を生み出す「ゆう琴」を奏で歌うみゆきさんはそう言った。

「どんなに暗い夜でも必ず朝を連れてきてくれる」

心を伝う指先で丁寧に繊細に奏で歌うコヨミさんはそう言った。

ジャニス・イアンの復活の日を厳かに優しく奏でる三国さんと「It's not too late to start again」と私を見つめて歌ってくれたみゆきさん。

コヨミさんの「走馬灯」が私の心の中で今も響いている。

音で繋がる事ができた美しい人たちの音楽が本当に尊すぎて涙が止まらなかった。

きっと人間はその命を授かった大昔から
喉の奥の振動から生まれるメロディと手や物を通して弾ける音色を表現し、そしてそれを共にすることを生活の一部にしてきたのだろう。

愛する家族を失って、ただでさえ衝動的な性格なのに自暴自棄になり混乱を隠せない自分はSNSで荒れてライヴを一時休止して。

でもそれから2ヶ月後の2月に一緒に歌おうと言ってくれた人がいた。

そして3月、一緒にライヴに出ようと言ってくれた人がいた。

その優しさのおかげで再開する気持ちが生まれてきた。

私は自分のために歌っているから
歌いたくないという気持ちのままでいるのが怖かった。

歌えなくなって5つのライヴをキャンセルしてしまって休止から4ヶ月。

紹介頂いた新たなオープンマイクにての出会いとリハビリを経て4月6日にずっとお世話になっている東松山のレトロポップ食堂さんにてライヴ復帰をさせていただいた。

今日の日のことは絶対に忘れない。

本当にありがとうございます。


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