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SNSにおける「親近感」と「信頼」について【5歳さんTwitterゼミ】


”SNSを愛してSNSに愛される人は、リアルでも魅力的だ”


7月10日(土)に明日のライターゼミ※の特別企画で公開ゼミがありました。今回の講師は嫁公認Twitterアカウントとして有名な”5歳さん”とSNSマーケに強いフォトグラファーとして活躍中の”もろんのんさん″です。お二人ともゼミの受講生。

※明日のライターゼミとは:Webライター、コピーライター、紙のライターなど「書く」ことを仕事にしている人(目指している人)が、ライターとして競争力を高めていくために、トップライター、トップ編集者である講師陣から、リアルとオンライン双方で知識と技術を受け取れるサロンです。

申し遅れましたが、普段コスメ系の企業でマーケティングをやっているみる兄(@milnii_san) と申します。ステキな学びをいただいたお二人への感謝としてnoteに当日の内容レポートと自分の感想を書いてみました。

今回のコラボゼミはボリューミーでスペシャルな内容だったので【5歳さんのTwitter編】と【もろんのんさんのInstagram編】に分けております。


~この記事を書くにあたってのプロローグ的なもの~

今回のゼミで学んだことを早速実践してみました。それは読者ペルソナを考えること。このnote(Twitterも)の読者ペルソナは「5年前の自分」です。

マーケティングをかじり始めてSNSにも興味をもったけど、なかなか自分で発信する一歩を踏み出せなく、ただただ忙しい毎日と閉塞感でモヤモヤしていた5年前の自分に。

「ちょっと勇気出せば世代を超えてステキな人とつながって、仕事もプライベートも世界が広がるらしいよ。」ということを伝えたい。

そのきっかけをもらったのが、5歳さん&もろんのんさんのコラボゼミでした。



1. 5歳さんのご紹介

5歳さんはTwitterのフォロワーがなんと12万人!現在、コラムやライターとしてもご活躍中の時の人です。

初めて5歳さんを知ったのは、明日ゼミのボス西島さんが編集長を務める「街角のクリエイティブ」がきっかけでした。昨年、オウンドメディアを立ち上げるために様々なWEBメディアを調べていた際、街角のクリエイティブの人気ランキングの中で彗星のごとく現れたのが5歳さんでした。


もちろん全くお会いしたことはなかったのですが、2期の明日ゼミが始まった時、「5歳さんご本人が受講生にいるらしい」と聞き、虎視眈々と話せる機会を狙ってました。今回のコラボゼミの少し前に直接ご挨拶させていただく機会があったのですが、有名人なのにいい人すぎてびっくり!まさに「大人のオトコ」という感じでした。



2. 5歳さんのTwitterの歴史と大切にしていること

まず、最初にひとこと

ー素人だからこそ説得力がある!

この5歳さんのひとことはシンプルだけど本質を捉えてます。マーケティングを担当していると、「素人目線」や「ユーザー目線」がどんどん減っていってお客さまがいる”現場”から乖離します。

企画者や編集者あるあるを最初のつかみとして投げるあたり、5歳さんさすがです。

ーフォロワー数が増えると仕事が増える。

こちらも5歳さんの実感からくる言葉。ZOZO田端さんの書籍「ブランド人になれ!」でフォロワー1000人以下は終わってる!という刺激的なフレーズがありますが、Twitterをちょっとでもビジネスに近い感じでやっているなら、フォロワー1000人は最低限のボーダーなんだと改めて思いました。(自分は、まだフォロワー200人未満なので、人でもなければ道端の草Aくらいの戦闘力です。ひとまず1000人目指します)

ちなみに・・・余談ですが、5歳さんは企業でプレゼンしたりする方ではないので、なんと今回のゼミが登壇プレゼンのデビュー戦だそうです。なので、パワポ初体験でやりがちなアニメーションを入れまくってました(笑)テキストをはずませたり、くるくるまわしたり、結婚式や飲み会のおもしろパワポ以外で初めて見ました・・・動画で見せられないのが残念です。


そして、5歳さんはTwitterのコンセプトを決めています。それはー

「世界をちょっと笑わせる!」

自分のストーリーを描きつつ、そして世界をちょっと笑わせるようなツイートを日々つぶやいている5歳さん。

企業や商品ブランドにコンセプトはつきものですが、自分のTwitterアカウントにコンセプトをつくるとはTwitterへの愛とこだわりが半端ないです。


~5歳さんの現在までのTwitterの道のり~

幼少期から波乱万丈。結婚を期に友人とのかかわりが減ったことをきっかけにツイッターを始める。最初の目標はフォロワー5000人。ここに到達するのに3年かかった。1000人いくのもすごく大変だった。ちなみに、時間かかった原因の大半は嫁バレでなんと7回もアカウントリセットしたようです。

やみくもにフォロワーを増やすことだけをTwitterの目的とすると本末転倒な気もしますが、「広めたい」「伝えたい」といった目的があり、そのために「フォロワーを増やしたい!」と思っている人(自分も)には心強い言葉。どんなスターでも下積み時代はあったはず。でも、活躍している「今」だけを見ていると、涼しい顔をしたスターと比べて果てしない差に途方に暮れます。しかし、コツコツやった人だけが残る世界なので、やり続けるしか解決策はないわけです。


shin5さんとの運命的な出会い

5歳さんのTwitter半生で大きな転機になったのがshin5さんとの出会い。 shin5さんも妻を愛し、子供を愛する既婚垢さんです。これとか最高。


ある時、5歳さんのツイートに共感したshin5さんが、3回連続でリツイートしてくれたそうです。それをきっかけに当時5歳さんのフォロワーが1万人(すでにすごい人数ですが)から、2万人⤴、3万人⤴と万単位で爆増したらしいです。

この状況を5歳さんはこう表現していました。



「Twitterの神が舞い降りたーー。」



Twitterでは稀に拾われてバズるときがあります。そのタイミングでどれくらいフォロワーが増えるかな?と見てても増えていないことが多い。5歳さんが言うには、バズって「Twitterの神が舞い降りた。」瞬間にやるべき重要なことを実はみんなやっていない。それは…


バズった瞬間に渾身のツイートをさらに続けるべし!


これで何が起きるかというと、
1)バズったツイートを見た人はそのアカウントのタイムラインも見に行く

2)(そこでバズった以外のツイートを見て)この人普段からおもしろいツイートしてるじゃん!

3)よっしゃフォローしよー

という流れになるわけです。しかし、前述のように大半のTwitter民はそのチャンスを見逃している。「Twitterってこんなに努力しないとならないのか・・・」と頭を抱える人もいるかもしれないですが、「生のタイミング」や「旬」は何事においても大切です。

バズった後に、「ちょwwwお前有名人じゃんwww」へのリアクションをしたり、「宣伝投稿」をしても良いですが、何よりやることは、すかさず「渾身のツイートを続けるべし!」ということ。これは目から鱗の教えでした。

5歳さんの考え方は、個人でフォロワーを増やしたい人はもちろん、企業アカウントの運営にも役に立つと思います。自分の経験談で恐縮ですが、以前、自社サービスがTwitterでバズった(数万RT)ことがありました。そのタイミングで、便乗ですが追加情報を公式アカウント(フォロワー1万人以下)でツイートしたところ、そのツイートもバズりフォロワーが1日で2000人くらい増えました。難易度は相当高いですが、SNSは瞬発力がとても大事だと再認識。

5歳さんのTwitter半生のエピソードの紹介では、「既婚者Twitter四天王頂上決戦」という会合が有ったり、

また嫁のとのエピソードがマンガ化したり、

紆余曲折があって、いまの5歳さんのご活躍につながってたというわけです。


5歳さんがツイートする際に大切にしていること

① ツイートにはBGMを流す。良い文章には音楽が流れている

カツセさんがミスチルのツイートやミスチルっぽい言葉を使うのは、パブロフの犬(条件反射)的に何かと結び付けて自分のツイートを想起させているという話。

どうすれば文章に音楽を流せるのか?それは、

「声に出して読んでみて、心地よい文章かどうかを感じる。」

Twitterはリズム感が大事。長すぎてもダメ、短かすぎてもダメ。感性を大事にしている5歳さんはどこまでもステキです。この話を聞いてから、ミスチルが流れると「カツセさん」を条件反射で想起するようになってしまいました。


②好きなことを発信する

今、企業も相性の良い人と組みたがっています。ただ単純にフォロワーが多い人ではなく「そのジャンル、その商品が好き!」という人と企業やサービスが組むから良い企画が生まれます。5歳さんは旅好きなので、そのことがきっかけで仕事にもよい影響が生まれているそうです。

これからのライターさん、プランナーさんは頼まれるより「企画を持ち込む」それくらいの気持ちが重要です。これは、阿部広太郎さんの明日ゼミの内容にも近い考え方です。詳しくは阿部さんの明日ゼミレポートを。


③面白いツイートは保存して、分析してみる

バズったツイートを分析してみると、そこにロジック(論理)が見つかる。

5歳さんのこの言葉は、以前、著名デザイナーさんから聞いた考え方と一緒でした。

その人は「かわいい」と思ったときに、自分がなぜ「かわいい」と思ったのか?その感覚を他人に説明できるように「かわいい」を言語化する。そしてその「かわいい」を自分で再現し、繰り返し表現できるように整理する。

ジャンルは違うけど、一流の人は同じ感覚です。


また、Twitterのちょっと別の楽しみ方として新発見だったのが、

フォロワーを増やすことより、どの「界隈」をフォローするか?のが面白い

という話。自分はどこの「界隈」にいるのか?を客観的に考えて、一番居心地のよい場所を探す。スポーツや料理などの趣味の界隈、家族のエピソード好きの界隈、ビジネスの界隈、マーケティングの界隈・・・

5歳さんはあるとき、燃え殻さんがフォローしている人をフォローしてみたそうです。すると、タイムラインに流れる世界が変わったということ。相当マニアックなTwitterの楽しみ方ですけど新たな発見です。

元スナップマートで現栃木FCのマーケッターえとみほさんは、WEB系の人、サッカー系の人、無作為など、フォローする「界隈」を変えているそうです。すると、ある「界隈」でバズってる話題が、他の「界隈」には全く届いていない状況が見えてくるということでした。Twitterの活用法はまだまだ奥が深いです。



3.Twitter上のコンテンツ価値を高めるには  

ここからは、Twitterをコンテンツマーケ(この横文字言葉、5歳さん最近知ったらしいですけど)とした際の価値の作り方についてです。

① 価値のあるコンテンツとは?

ー似たようなことはしない。オンリーワンのコンテンツをつくる

「このツイートは古代エジプト文明までたどっても、今までだれも言っていなかったか?」を問う。他の人が過去につぶやいた内容をつぶやいてもあまり意味はない。

普段の何気ない一言をツイートすることも悪くはないですが、5歳さんはTwitterという場所とフォロワーさんを愛するからこそ、”ワンツイート”にこだわっていました。

ー「共感」と「親和性」を大切にする。

完璧すぎないツイートだからこそフォロワーが突っ込んで楽しんでくれる。そして、フォロワーさんへのリプライも大事です。

ーフォロワーと交流しよう!

Twitterの中でも、ちゃんとコミュニケーションができる人にファンがついてくる。リプライ欄がステキなアカウントとして、”しげみさん”を激押ししてました。

たしかに、しげみさんのリプライ欄での言葉のキャッチボールは最高です。コメントのやりとりをぜひ一度見てみてください。


5歳さんはご自身のTwitterアカウントの「フォロワーさんのペルソナ」を大切にしてます。

「誰に伝えたいか?」

「どんな時に読んでほしいか?」

「何を伝えたいか?」

「読了のあとに何を残したいか?」

これらを意識していました。

たとえば、ちょっと嫁に圧力をかけられているときのツイートについて。おそらく同じ状況の旦那さんが世の中にはいるはずで、その人たちに「僕も一緒だよ」って応援する。ここを意識するとちゃんと届いたなと感じられる。

まさしく、マーケッターの考え方そのものです。自分が伝えたいこと、発信したいことも大切。でもそこに顧客がいないと、ただの独りよがりになってしまいます。


② 顧客=フォロワーさんを育てる

えーと、これは・・・

5歳さん独自に開発した「おっぱい理論」です。

すごく良い話なのですが、割愛。割愛。
面白すぎるけど、割愛。割愛。
「おっぱい理論」が気になる方は、ご本人にTwitter上で直接きいてくださいませ。


③ ファンであるフォロワーさんと共にツイートを楽しむ!

ツイッターは1%くらいのリアクションで合格!その割合くらいの人が楽しんでくれれば十分届いている!だそうです。この考え方、カツセさんも同じネタを使っているらしいですが、起源は5歳さんだそうです。カツセさんが実際にこのネタを使ってた記事↓

この1%理論を聞いてから、SNSへ向き合う気持ちが非常に楽になりました。まだフォロワーが200人弱なので「2いいね」つけばちゃんと届いている。一日数回投稿して5%=「10いいね」くらいもらえるようにTwitterをやってみるかな~とゆるく続けていけそうです。

ことあるごとに、「ライターとしてやっていく上でのノウハウはカツセさんから学べるからみんな参考に!!」と5歳さんが言ってました。5歳さんのカツセさんへの愛がとにかく深いですが、何か裏で弱みを握られているのかもしれないと余計な心配をしてしまいました。



4.まとめ

”SNSを愛して、SNSに愛される人はリアルでも魅力的である”ということ

5歳さんは、Twitterのフォロワーをどう増やすか?という切り口だけではなく、発信者として、作り手として、そして見てくれているファンがいる人(ブランド)としての立ち振る舞いとあり方を全力で伝えてくれました。フォロワーさんへの愛が深いので、SNSでのステキな距離感=「親近感」が生まれていました。

ブランドやブランディングというのは、一見すると華やかな広告制作だったり、ロゴやパッケージを変えたりするという役割の印象が強いですが、自分はマーケッターとして、ブランドとは「顧客への約束が継続されることで生まれた信頼の形」と考えています。5歳さんはまさしく、ご自身のフォロワーさんを顧客として捉え、「僕は君たちに、世界をちょっと笑わせるってことを提供するよ。」という約束を守り続けたことで「信頼」が生まれ、5歳さんのブランドが確立したのだと思います。


ということで、「テキストを書くこと」という切り口から「ブランディングの話」まで学べるのが明日のライターゼミです。全く頼まれてもおりませんが、ここで明日のライターゼミ3期生の募集を告知させていただきます。

「書くこと」「編集すること」「広めること」「伝えること」を生業としている。もしくは、これから生業にしていきたいという方に、ぜひおススメのゼミです!!

何か質問があれば「Twitter」までリプライくださいませ。次回の「もろんのんさんのInstagram編」もお楽しみにー。


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