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モリー=スキッドピッジ(モリー1)

約四ヶ月ほどモリー=スキッドピッジ(モリー1)を使ったので、使用感などを書いてみます。これからモリークルーを使う人の一助になれば幸いです。
なお、カオティックコンダクター(いわゆるモリー2)の解説は、私自身が未使用のため省きます。

リーダーとなるモリーについて。
とある事情から殺害され、アンデッドとして蘇った不幸な過去を持つ元女性新聞記者。現在は自由意志を取り戻し、人間社会にまぎれこんで独自になにかを調査しているとか、いないとか。
まずはアビリティから。
ヘルスは10とマスターにしてはやや低めながら、Serena CountenanceとHard To Woundにより最低限の防御力を有しています。
初めてモリーを相手にした際、最も目を引くのがLethe's Caressでしょう。
LoS内の敵モデルに、アクティベーション中にすでに行ったアクションを二回以上行うと、その度に2点のダメージを与えるというものです。一回目のアクションがモリーのLoSに入っているかどうかは関係ありません。あくまでも二回目以降に、LoS内でアクションを行うかだけをチェックします。しかしこのアビリティはモリーの強さのほんの一部に過ぎません。
The Gorgon's Influenceはモリーのアクティベーション開始時に、敵プレイヤーの手札と等しくなるまで、カードを引くことが出来ます。このアビリティがあるため、モリークルーを使う場合は常に手札の総数に注意しておく必要があります。
フォーゴットンキーワードのほとんどが持つアビリティがFading(X)です。
自発的であれ強制的であれ、手札を捨てる度になんらかの効果が発動します。手札を捨てる際、一度に複数枚を捨てた場合、効果は一度しか発動しない点に注意してください。当然、プレイヤーが手札の上限に引っかかるなどして捨てる場合は発動しません。
モリーのFadingは(Memories)。8オーラ以内の敵モデル一つにDistracted+1を付与します。このアビリティだけで敵をコントロールしきる様なシーンはあまり無いですが、他のアクションをしながらデバフも撒けるので、無駄が無い能力となります。

モリーのアクションを見ていきます。
アタックアクションは二つ。
”One More Question!"
目標にスローを与え、目標がエンゲージされているとダメージも与えます。ダメージ自体は1/3/4と控え目。トリガーでコンディションを消してダメージを増やしたり、スキームマーカーを置いたり、スキームマーカーを消さないとダメージを与えたりします。
Disturbing Story
相手が現在持つ手札枚数と、それの手札上限枚数の差分(最大3まで)軽減不可のダメージを与えます。相手がThe Gorgon's Influenceで手札を補充されることを嫌って積極的に手札を使っていた場合、強力な攻撃になります。当然ソウルストーンでの軽減も出来ないため、マスターやヘンチマンに止めを刺すのにも使えます。
タクティカルアクションは三つ。
Constructive Criticism
味方フォーゴットンミニオンで、このターンにすでにアクティベーションを終えている物を目標に、二回目のアクティベートを許します。コストはモリーか、目標が手札を一枚捨てる事。かなりの制約がある上に、コストも軽くは無いですが、これにクルーリガンが組み合わさる事で素晴らしいアドバンテージをもたらしてくれます。手札を捨てるのはモリーか目標のどちらかで良いので、どちらのFadingがその時より有効か考えましょう。
Lost Knowledge
マーカーを一つ取り除き、カードを二枚引きます。マーカーはストラテジーマーカー以外なら何でも良いので、極めて汎用性が高いアクションです。
マーカーを取り除くのがコストとなっているため、取り除けないマーカーではアクションが出来ません。また、アクションのコストとして判定前に取り除くため、デュエルに失敗してもマーカーを除去することだけは出来ます。
Premonition(ボーナスアクション)
4パルス以内の味方モデルはカードを一枚捨てる事でForcused+1を得て2インチまでプッシュ移動出来ます。デュエルも不要なので、安定性の高いアクションとなります。

続いて他のフォーゴットンキーワードを紹介します。
Necrotic Machine
モリーのトーテム。フォーゴットンでは唯一コンストラクトです。
トーテムですがInsignificantを持たないため、インタラクトアクションが可能。ヘルスは4しかありませんが、Df5にArmor+2となかなか堅牢です。
まずはアビリティの紹介。
Neurotoxins。3オーラ以内のPoisonを持つ敵モデルにトリガーやソウルストーンの使用を禁止します。フォーゴットン全体を見ても敵にPoisonを与えるアクションを持つモデルは少ないですが、ネクロティックマシン自身の攻撃でPoisonを付与出来るため、有用なアビリティとなっています。
Caseless Advanceはターン終了時、相手の手札が無いとき、このモデルを2インチプッシュし、好きなアクションを行わせます。
Fading(Remedy)は手札を捨てた時、LoS内の味方マスターを1点回復します。リーダーではないところがちょっと美味しい能力です。
Accomplice。このモデルのアクティベーション終了時、手札一枚かパストークンを一つ捨てる事で6インチ以内のまだこのターン中にアクティベートしていない味方モデルを直ちにアクティベートします。このクルーにおいては手札を捨てることはマイナスでは無い点をお忘れなく。
続いてアクション。
アタックアクションは一つ。
Venomous Strike
目標に2/3/4ダメージを与え、Poison+1を付与します。トリガーにもInfectがあるため、カード次第ではPoison+2を付与してくれます。言うまでもなくアビリティNeurotoxinsと相乗効果を発揮します。
タクティカルアクションは二つ。
Strange Behavior。対戦相手にそれのディスカードパイルの一番上のカードを手札に戻させ、戻したカードの数値がモデレートかシビアであれば、このモデルを3インチまでムーブさせて好きなアクションを一つ行わせます。本来であれば敵にカードを渡すアクションは余程のことが無い限り避けたいものですが、全ての敵モデルのアクティベーションが済んでいる場合はその限りではありませんし、モリーがまだアクティベートしていない時なら、相手の手札を強制的に増やす効果はThe Gorgon's Influenceとの相乗効果を発揮します。この直後にAccompliceで手札を捨ててモリーをアクティベートさせれば、相手に余分な手札を処理する隙を与えません。
Emergency Syrette(ボーナスアクション)
2インチ以内の味方モデルを1/2/3回復し、Poisonを終了させます。射程は短いですが、ボーナスアクションなので二回ウォークしてから使用出来るため、使いやすい回復となります。

Crooligan
コスト4のミニオンです。
Df5 Wp5とコストにしては良質なスタット。Mv4が玉に瑕ですが、、、
アビリティ
From The Shadows
他のモデルであれば有用なアビリティですが、このクルーにおいては1ターン目からインタラクトアクションを行いたいので、無用の長物となります。
Hard To Wound
これに加えてヘルスが5なのでパンチ力のあるモデルから攻撃されても一回では滅多に落ちません。二回以上攻撃を受けたらちょっと保たない思いますが。
Fading(Footprints)
クルーリガンのFadingは2インチ以内の敵スキームマーカーの除去。範囲は狭いですが、アクションを使わずに行えるので強力です。
By Your Side
クルーリガンの魅力の大部分を担うのがこのアビリティ。アクティベーション開始時に手札を捨てる事で同じキーワードを持つミニオンではない味方モデルの2インチ以内へとプレイス出来ます。このアビリティによってクルーリガンは変幻自在のスキームランナーとして活躍します。
補足ですが、先のFading(Footprints)の効果は、By Your Sideによるプレイスの後で発動します。これも非常に強力です。

次にアクション。アタックアクションが二つ。
Sharp Debris
スタット5のメレー攻撃でダメージは1/3/4と特筆すべき部分はありませんが、クルーリガンのコントローラーの手札が、目標モデルのコントローラーの手札より少ない場合、目標はこのデュエルでチートが出来なくなります。この効果のお陰で、たまに格上に良いダメージを入れたりすることもあります。
Expert Thief
スタット5のメレー攻撃。ソウルストーンアビリティを持つモデルだけを目標とし、ソウルストーンを捨てさせ、自分はソウルストーンを得るという攻撃。状況次第では致命傷ともなり得る攻撃でしょう。
タクティカルアクションは一つ。
Forage(ボーナスアクション)
2インチ以内の敵スキームマーカーを一つ取り除き、ディスカードパイルの一番上のカードを手札に加えます。自動成功のアクションなので非常に使い勝手が良いです。By Your Sideで捨てたカードを回収するのにも使えるので、実質無料で移動し、敵スキームマーカーを二つ取り除けることになります。

Archie
9コストのエンフォーサー。フォーゴットンクルーのアタッカー一号機。Fadingは(Brain Freeze)。捨てた手札の数値によって1/2/3回復します。
Hard to WoundやTerrifying(12)がありますが、いかんせんDf4、Wp4は打たれやすく、集中打を浴びるとあっさり落とされることも度々です。わずかながらの回復でもありがたいところですが、自力で手札を捨てる効果はFlurryだけなので、あまりアテになりません。
メインのアタックアクションはHuge Fist。スタット6で3/4/6ダメージと優秀で、Flurryもあるため殴ってる分には強いモデルです。
Mv4が見劣りしますが、RushとLeapがあるため、見かけ以上の機動力を発揮します。Leapのスタットにスートが無いため、4以上のマスクは大事に使いたいところです。

Rogue Necromancy
10コストのエンフォーサー。フォーゴットンクルーのアタッカー二号機。
Fadingは(Toxicity)。自身にPoison+2を付与します。これはアビリティPerverse MetabolismによってPoisonからダメージを受ける際にそれを回復に変える効果とシナジーを持ちます。手札を捨てる効果はアタックアクションProjectile VomitのトリガーBlank Stareと、ボーナスアクションのAmbush。どちらも捨てるカードのスートや数値は関係無いので、積極的に使っていきたいところです。
Df4とやや心もとない防御力ですが、Hard to Wound、Hard to Kill、Terrifying(11)と防御的アビリティの多さと、先のPerverse Metabolismによる自前回復により、そこそこ場持ちしてくれます。
アタックアクションは二種類あり、メレーアクションのSavege Biteはスタット6+で3/4/5ダメージと優秀。トリガーにPunctureもあるため、高い打点を期待出来ます。
もう一つは投射アクションのProjectile Vomit。通称ゲロ。射程8インチと短めですし、ダメージも1/1BB/1BBBですが、ダメージを受けた全てのモデルにDistracted+1とPoison+1を付与する非常にたちの悪い攻撃となっています。トリガーのBlank Stareも手札を一枚捨てる必要がありますが、目標にSlowを付与した上に手札を一枚捨てることを強要します。
ボーナスアクションのAmbushはコンシール内に居ない場合、手札を一枚捨てて発動。エンゲージされていると使用出来ないので自由自在とは行きませんが、手札を能動的に捨てられるアクションはこのモデルにとって有用です。

現在発売されているフォーゴットンキーワードのモデルには他にも、The Forgotten Marshal、Night Terror、Noxious Nephilim、Philip and The Nanny、Rabble Riserが居ますが、今回はモリー1の基本的な動きの解説でありますので、これらを一つ一つ説明することはしません。モリー1の動かし方に慣れたら、ご自分で試してみてください。

モリー=スキッドピッジの基本的な動き

まずはサンプルとなるクルーをご紹介。
Molly Squidpiddge
+The Whisper 2
Necrotic Machine
Archie 9
Rogue Necromancy 10
Crooligan 4
Crooligan 4
Crooligan 4
Philip and The Nanny 8
Night Terror 5
Pool:4
私が初めてモリーを使うことにした際、使用したクルーが上のようなものでした。このクルーには極めてクールな仕掛けが入っていますが、同時にだるい部分もあります。ゲーム回数を重ねるうちにそれらを洗練させて行ったわけですが、それでも、モリー+ウィスパー、ネクロティックマシン、アーチー、ローグネクロマンシー、クルーリガン二体はずっとスタメンで居続けています。フォーゴットンクルーの最もクールな部分がこの六体(と一枚のアップグレード)に集約されているのです、

モリー1の強さは手札を引く強さと言えます。Malifauxはモデルが行うアクションのスタットと、Rstの対決で戦闘を解決します。これに1から13というかなり荒っぽい振れ幅を持つフェイトデックの数値を加えています。この荒っぽい振れ幅を手札によるチートによって抑え込むのがMalifauxのデュエルの基本となります。TCGを引き合いに出すまでもなく、手札を使用するゲームにおいて手札は重要なリソースとなります。他者より多く手札を手に入れられれば、ゲームをより有利に進めることが出来ます。
フォーゴットンクルーの各モデルを見ればお分かりでしょうが、個々のスタットはそれほどぶっ飛んで優秀ではありません。接近戦マスターのネキマやマクモーニングのようにスタット7の接近戦アクションを持つモデルは居ませんし、長距離から狂ったようなダメージを叩き込める射撃モデルも居ません。いわば平々凡々としたスタットのモデルたちを、モリーの抜群のドローパワーでブーストしているのがフォーゴットンクルーと言えます。
順を追って説明しますと、まずターンの早い段階、少なくともモリーより早くクルーリガンをアクティベートします。クルーリガンが持つBy your Sideでその時不要となる弱い手札を捨て、モリーの8インチ圏内へと移動します。その後はモリーのLost Knowledgeで取り除くためにスキームマーカーを設置します。もう1アクションはコンセントレートでも良いでしょうし、よりよい場所にウォークしておくのもいいでしょう。間違ってもモリーの8インチから出ないように。
ああっと、アーチーがリープするために必要な4以上のマスクカードは捨てないでください。
場の状況次第ですが、モリーがアクティベートするまでは手札を遠慮なく使って構いません。もし先に攻撃したいようならば、アーチーやローグネクロマンシーでハイカードを使っても良いでしょう。手札の弱いカードはローグネクロマンシーのAmbushやネクロティックマシンのAcompliceやクルーリガンのBy your Sideで消費していきます。それでも足りないなら意図的にデュエルに要らないカードをチートしても良いでしょう。
程よく手札が減った辺りでモリーをアクティベートします。モリーはアクティベート開始時にThe Gorgon's Influenceで対戦相手の手札と等しくなるようにカードを引くことが出来ます。モリーにはThe Whisperのアップグレードがついているので、アクティベーション開始時にIntuitionも発動します。モリーがThe Gorgon's Influenceでカードを引く前にIntuitionでデッキの上を確認するか、引いた後で確認するかは状況次第ですが、当然三枚以上ドロー出来るなら後者となります。それでも手札が不足していると感じるなら、クルーリガンが配置しておいてくれたスキームマーカーをLost Knowledgeでドローに変えます。間違っても引きすぎて捨てることの無いように。(私は結構やらかしてました)
The Gorgon's Influence後にIntuitionしておくとで、Lost Knowledgeの失敗を防ぎ、そこで引けるカードも確認しておくことが出来ます。手札が潤沢なら8インチ以内に居るクルーリガンをConstructive Criticismでリアクティベートさせます。この際に手札を捨てる必要がありますが、モリーがアクティベートし始めたら手札の扱いは慎重になってください。彼女以降はもうカードを補充する手段はほとんどありませんから、モリー以降に何をするのか、何が必要なのかを慎重に見極める必要があります。まだアーチーがアクティベートしていないなら、マスクの4以上のカードは大事に取っておいてください。
ほとんどの場合、モリーはLost Kowledgeによるドローと、Construtive Criticismでアクションを消費してしまうので、彼女がウォークしている暇は無いでしょう。それでもゲームの展開次第では、それが必要となることもあるかもしれません。女は度胸。思い切りが必要です。

リアクティベートしたクルーリガンですが、彼らは可能な限りターンの終盤にもう一度動かします。フォーゴットンクルーにおいて重要なことは、モデル数を絞ってパストークンを獲得し、相手よりも早く動き、リアクティベートによって相手よりも遅く手番を終えるよう心がけることです。相手のモデルが全て動き終わった後なら、クルーリガンは極めて安全にストラテジーやスキームを達成したり、妨害したりするために動き回ることが出来ます。モリー、、、はともかく、ネクロティックマシン、アーチー、ローグネクロマンシーといったフォーゴットンキーワードを持つミニオンでは無いモデルたちは、クルーリガンのBy your Sideのプレイス先になることを常に意識しておいてください。アーチーやローグネクロマンシーはあまり打たれ強いモデルではありませんので、単身で敵の中に殴り込んだりするのはおすすめしません。常に攻撃の機会を伺いながら、さらにその先にクルーリガンを配置し、どうやってVPを獲得(妨害)するかイメージしておきます。
多くの場合、クルーリガンがアクティベーションを終えて、ターンが終わることになるでしょう。実際そうあるべきです。そうした場合、クルーリガン達はVP獲得のために敵の近くでターンを終えていることも多くなります。そうなった時、次のターンでは可能な限り先手を取り、クルーリガンをモリーのそばへと逃がす必要があります。クルーリガンを失えば、得点源を大きく損なうことになると、肝に銘じておいてください。必要ならばレッドジョーカーを使ってでも、彼らを助けます。
逆にアーチーやローグネクロマンシーは、ほとんどの場合3ターン目までにはどちらかが死んでいるでしょう。彼らの継戦能力や防御力はそこまででもありませんし、彼らをいつまでものさばらせていては対戦相手も思うようにゲームを進められないでしょう。理想としては彼ら一体を落とすために、対戦相手に出来るだけたくさんアクションを消費させることです。Malifauxにおいてモデルたちのアクション数は有限のリソースであり、それを無駄に使わせることは本当に必要なVP獲得でマイナスに作用します。出来るだけ粘り、出来るだけうっとおしく立ち回り、可能な限り無駄なアクションを使わせましょう。手札という最大のリソースが、対戦相手の1,5倍ほどあるのですから、贅沢にRstチートしていきましょう。

ここまでのまとめです
①まずクルーリガンを先に動かし、安全確保とスキームマーカーを置いてモリーのドローソースに。
②モリーがアクティベートする前に手札の不要なカードは出来るだけ使ってしまう。
③モリーがアクティベートしたらクルーリガンをリアクティベートし、ドローで手札を回復
④アーチー、ローグネクロマンシー、ネクロティックマシンはクルーリガンの土台になれる位置に陣取る。無理は禁物。
⑤リアクティベートしたクルーリガンは出来るだけ最後に動かし、安全にVPを獲得する。

先のクルーにはPhilip and The Nanny とNight Terror が入っていますので、少しだけ解説しますと、フィリップは独自のFadingを持たず、周囲でFadingを発動したモデルと同じ効果を自分も受けることが出来るという能力を持ちます。ナイトテラーはFadingで移動する能力を持ち、接近戦アクションのトリガーで手札を捨てることが出来るため、フィリップを攻撃してトリガーを引くために手札を捨て、フィリップとともに移動するというシナジーを形成します。しかし突き詰めて行くと彼らのシナジーは他とはあまりフィットしていないと感じました。言うまでもなくナイトテラーはミニオンであるため、クルーリガンのBy your Sideでは使えません。フィリップはManipulativeを持つヘンチマンで、ボーナスアクションにBoring Conversationを持つため、一見打たれ強そうにも見えますが、主な任務がスキームランナーであるため(敵の真っ只中で生き残れるほど強固ではありませんし、片っ端から敵を引き潰せるほどのパンチ力もありません)どちらの能力もかなりふわっとした防御力でしかなく、基本的に他の何かと重ねることで真価を発揮するものと言えます。単独行動するスキームランナーにしては8コストは高すぎると判断し、最終的にこの二つは私のクルーから消えることになりました。
また、クルーリガンが三体入っていますが、モリーがLost Knowledgeしながらリアクティベート出来るのはせいぜい二体だろう、との結論に達し、最近はクルーリガンを二体に減らしています。
このミニオンを少なくする編成は、相手とのモデル数差を出しやすくし、パストークンを獲得しやすくする効果を発揮します。この点からも、ミニオンをサモンするForgotten Marshalは相性が悪く、ミニオンであるRabble Riserも不採用となります。Noxious Nephilimは比較的システムに合致しているのですが、Df4のエンフォーサーを三体も入れるのは穴だらけになってしまうという理由から不採用となっています。

以上の点を踏まえ、私が最近愛用しているクルーを紹介します。
Molly Squidpiddge
+The Whisper 2
Necrotic Machine
Archie 9
Rogue Necromancy 10
Crooligan 4
Crooligan 4
Sloth 7
Dead Rider 11
Pool:3
贅肉を削ぎ落とし、絞り込んだ編成となります。スロースはクロスローズセブンの「怠惰」。アタックアクションで敵にSlowを与え、同じアクションで味方アンデッドにはFastを与えます。10インチ先まで届くフレンドリー限定の3点固定回復とSlow付与がありますが、ボーナスアクションであるため、Fastを与えてから回復してSlowをチャラにしたり、そもそもコンディションを一切受けないアーチーを回復したりと大活躍です。なんせトーテム以外は全員アンデッドですからね!7コストのヘンチマンって点も色々とありがたい(詳しくは割愛)
蛇足かもしれませんが、スロースでFastを与える場合、そのターンでアクティベーションが済んだモデルを優先しましょう。そうすることで次のターンの開始時点でそのモデルはFastを持った状態であるため、相手に対するプレッシャーが高くなります。ちょっとしたことですが、重要な事です。

デッドライダーは11コストと大ぶりですが、機動力、攻撃力ともに極めて高水準にまとまっており、Ride with Meで味方を運ぶことも出来るので歩いている暇もないほど忙しいモリーちゃんもにっこり。アタックアクションのトリガーReapはエラッタによって目標をプレイスからプッシュに変更されましたが、状況次第では何か障害物にわざと引っ掛ける事で自分だけ移動することも出来るため、非常に有用です。フェイトトークンが山盛りになる後半には、ちょっと信じられないくらいの距離を走ってくれます。Df6,Wp7と、他の連中(アーチーとロークネクロマンシー)には無い優秀なRstスタットも魅力です。

対ネキマクルーならこんな編成も。
Molly Squidpiddge
+The Whisper 2
Necrotic Machine
Archie 9
Rogue Necromancy 10
Crooligan 4
Crooligan 4
Kastore,Fervent 15+1
+Grave Spirit's Touch 2
Pool:3
レザレクショニストでは珍しい接近戦番長カストール2を採用したパターン。スタット7で3/4/5、レンジ2の接近戦アクションは対ネフェリムで力を発揮しますし、ブラックブラッドを回復に変える能力や、敵でも味方でもぽかりと殴って移動させるアクションなど、小技も効いています(もちろんモリーを小突いて動かしたりします)
死なないトーテムはコストが重くなるので不採用です。

ダブルマスター編成ならマクモーニングも見逃せません。
Molly Squidpiddge
+The Whisper 2
Necrotic Machine
Archie 9
Rogue Necromancy 10
Crooligan 4
Crooligan 4
Dr.McMorning 15+1
Zombie Chihuahua 1+1
Pool:3
もともとExperimentalとのダブルキーワードであるローグネクロマンシーはPosonを武器にするマクモーニングと好相性。ゾンビチワワちゃんがPoisonをガンガン供給してくれるため、普段とは違う持久力を発揮します。フォーゴットンクルーでは対処の難しいArmorやShieldedなどもマクモーニングががりがり削ってくれます。

マクモーニングにしろカストールにしろ、攻撃特化のマスターにモリーの手札供給が加わると、まさに鬼に金棒。極めて攻撃的な運用が可能となります。

タラクルーやドリーマークルーのようなあちこちに細かいTerrifyingを持つモデルが多く含まれる場合は、Wp4のアーチーにKiller Instinctをアップグレードし、安心して攻撃させるのも良い手でしょう。
Molly Squidpiddge
+The Whisper 2
Necrotic Machine
Archie 9
Rogue Necromancy 10
Crooligan 4
Crooligan 4
このコアとなる部分を抑えておけば、あと残り21コスト分には好きなモデルを入れることが出来ます。ぜひいろんな可能性に挑戦してみてください。ただし!くれぐれもモブアーミー化しないように。

そして未来へ、、、

これを書いている5月時点ではまだ未発売のモデルですが、新エキスパンションAshes of Malifauxで追加されたフォーゴットンキーワードのモデルも紹介しておきます。
The Strange Lady。
コスト10のヘンチマン。Df6、Wp6という高いスタットに相手の手札をランダムに覗き見るFading(Mind Read)、アクティベーション外で行われる他のモデルのアクションを手札を捨てる事でキャンセルするTerrifiyng Gazeなど、ユニークなアビリティを持ちますが、何と言ってもアタックアクションのObeyに尽きるでしょう。これまで敵を能動的にコントロールする手段の無かったフォーゴットンクルーに最強クラスのコントロールアクションが加わりました。スタットにマスクのスートが付いていませんが、アビリティKiss of Deathのお陰で、手札が三枚以下なら自動的にマスクを付与してくれます。他のクルーならいざ知らず、フォーゴットンであれば手札を減らすことはそれほど負担になりません。
先日、早速これを使ってテストプレイをしてみましたが、ストレンジレディのアクティベートまでに手札を三枚に減らし、Obeyで味方を前進させたり敵をこねくり回したりした挙げ句、モリーをアクティベートして手札を一気に補充する非常に無駄のない動きが出来ました。感触としては手札を減らした状態でObeyする関係で、ストレンジレディにもThe Whisperのアップグレードを付けておき、アクションの確実性を上げるのが良さそうでした。
今後フォーゴットンでは良く見るモデルになるのではないかと思います。

Keepside Strangers
コスト7のエンフォーサー。アビリティSide Kickにより、手札を捨てて12オーラ以内の同じキーワードを持つ味方ミニオン以外にベースコンタクトするようにプレイスします。By your Sideと似ていますが、明らかに劣化版です。クルーリガンのプレイス先になり得ますが、正直ちょっと微妙な性能かなと思います。これを使うならスロースでFast付けるほうが便利かな。


以上で、モリー=スキッドピッチの紹介を終わります。
安定した運用の出来るクルーですので、ぜひ皆さんも挑戦してみてください。


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