横山 瑠美|ブックライター

書籍のライター|上阪徹のブックライター塾修了|書籍のほか、NewsPicks、PHP研…

横山 瑠美|ブックライター

書籍のライター|上阪徹のブックライター塾修了|書籍のほか、NewsPicks、PHP研究所「THE21」、朝日新聞「ツギノジダイ」、日経BP「未来コトハジメ」などで書いています|理系分野やBtoBのライティングにも対応いたします

マガジン

  • この料理、この人のレシピ。

    「この料理をつくるときは、このレシピ!」と自分のなかで決めている料理があります。レシピ本とあわせて(本じゃないこともあるけど)、レシピと料理の魅力を紹介していきます。

  • 読書ノート(旧)

    読んだ本の感想をつづります。

  • THE INTERVIEW

    • 17本

    インタビュー特化型のライター養成講座『THE INTERVIEW』のマガジンです。

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プロフィールとお仕事まとめ

※2024年2月14日最終更新 ブックライターの横山 瑠美です。 プロフィールとこれまでのお仕事についてまとめました。 ブックライター 横山 瑠美のプロフィール以上、大学卒業後〜現在までのあらましでした。 新聞記者にはなれなかったけれども、しつこく「文章」まわりの仕事やトピックを追いかけていたら「ブックライター」という仕事にめぐり合い、今にいたります。 「ブックライター」とはブックライターとは、著者さんに代わって書籍の原稿作成をする職業です。取材をベースに、著者さんの

    • 捨てたら二度と手に入らない ─鹿児島大学の博物館長に聞く「標本」の価値─

      標本の収集・保管のための資金が足りない──。コロナ禍による入館料収入減少や光熱費・物資の高騰によって資金難に陥っている国立科学博物館(以下、科博)が、2023年8月にクラウドファンディングを開始した。同年11月5日に目標金額の900%超えを達成。“大成功”のうちに終了したことが話題となった。しかし、科博の資金難が解決したとはいえず、全国の博物館も同様の問題をかかえたままだ。 「標本は図書館の本のように買えるものではなく、捨てたら二度と手に入らない」。そう語るのは、アジア最大級

      • この料理、この人のレシピ。〜お好み焼き編〜

        もう15,16年前になるだろうか。私はある大学の研究室に向かっていた。まだ会社員で、大学広報誌の取材を担当していたころ。研究紹介のページに登場するA先生のインタビューが目的だった。 先生は魚を実験動物として使っている。魚類好きの私はこの取材をたのしみにしていた。 先生にうかがいたいことは研究内容以外に、もう一つあった。先生の作る「お好み焼き」についてだ。 取材の準備で研究室のホームページをのぞくと、研究室日記がアップされていた。学生が思い思いに研究室での日々をつづっている

        • どんな人にも語るべき物語が絶対にある。_INTERVIEW ABOUT INTERVIEW Vol. 2 松田紀子さん(後編)

          ■場を温めるために「命」を使う──松田さんは2019年10月から、出版業界から転じてファンベースカンパニーでお仕事をなさっています。今はどんなインタビューをされているのでしょうか? クライアント企業のファンの方に、マンツーマンでインタビューしています。週に数回程度ですね。インタビュイーは一般の生活者の方です。外部の専門家にご協力いただいて、聴くべきことを事前に綿密に打ち合わせしてフォーマットをつくっておいて。それを基に、その方がどういう経緯で、その企業さんや商品のファンにな

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        • この料理、この人のレシピ。
          3本
        • 読書ノート(旧)
          80本
        • THE INTERVIEW
          17本

        記事

          相手の“ペース”をつかみ、合わせるのが大事。_INTERVIEW ABOUT INTERVIEW Vol. 2 松田紀子さん(前編)

          はじめに日本全体が自粛モードにつつまれていた2020年5月14日。全3回のインタビュー特化型ライター養成講座「THE INTERVIEW」の3期がスタートし、私も鹿児島から参加しました。 講師はフリーランスライターの宮本恵理子さんです。そのお名前は、毎日のようにチェックするNewsPicksなどのWEBメディアでお見かけしていました。「いい記事だったなぁ、やる気が出てきた!」と感じる記事には、たいてい宮本さんのお名前がありました。その宮本さんがインタビュー術に焦点をあてたラ

          相手の“ペース”をつかみ、合わせるのが大事。_INTERVIEW ABOUT INTERVIEW Vol. 2 松田紀子さん(前編)

          この料理、この人のレシピ。〜シュウマイ編〜

          たぶん、何かの受け売りか、本に影響を受けたのだろうと思う。 「おいしいシュウマイをつまみに、ビールを飲みたい……!」 ある時から強烈にこう思うようになった。 当時はまだ会社員。中華料理屋に行くのは平日の昼が多く、さすがにそのタイミングでビールは飲めない。でも、スーパーのシュウマイには食指が動かない。 ならば家で作ろうと思い立ち、ネットでいろんなレシピを探しては作ってみた。 でも意外と難しいのだ、シュウマイって。かんたんそうに見えるが、できあがってみると、あまりにも肉

          この料理、この人のレシピ。〜シュウマイ編〜

          一冊めの仕事は、どのようにしてやってきたか?

          どんなブックライターにも最初の一冊がある「鹿児島でブックライティングをしている」と言うと聞かれることがある。 「最初の一冊ってどうすれば依頼がくるの?」 自分のコンテンツを持っている作家と違い、ブックライターは他人の本を代わりに書く仕事だ。多くの場合、出版社からご相談をいただいて初めてお仕事が発生する。ゆえに、このような質問が出てくるのだと思う。 著者候補を見つけて企画持ち込みをして、初めてのブックライティング案件を自分でつくってしまうライターさんもいる。が、そういう人

          一冊めの仕事は、どのようにしてやってきたか?

          この料理、この人のレシピ。〜鶏のから揚げ編〜

          「withコロナ」になってから、自炊を楽しむ人が増えている。自分もそう。あれほど、毎日ごはんのことを考えるのがいやだ〜、面倒だ〜と思っていたのに。そんなとき、これまでは外食に走ればよかったけど、今はそれもできぬ。テイクアウトしようにも、わが家の近所にはモスバーガーしかないのだから(モスは大好きです)、必然的に自炊に凝る。先日は、平日昼からオムライスなんか作ってしまった。  ということで、「この料理、この人のレシピ。」をはじめてみます。 自分のなかで、「この料理はこの人

          この料理、この人のレシピ。〜鶏のから揚げ編〜

          「限られた時間にグッと集中したい」。そんな人と相性のいい時間管理術

          ※去年の今ごろ書きかけて、下書きに入れっぱなしとなっていたnoteを仕上げて公開することにした。まさか一年後、気軽に外出もできない世の中になっているとは思いもしなかった。慣れないリモートワークに集中できないとお悩みの方のお役に立てたらうれしいです。 ポモドーロ・テクニックとは?飽きっぽい性格だが、気になったことは一度は自分でやってみようと思っている。ビジネス書で紹介されている○○術や○○法の類いは、興味がわいたらとりあえずトライ。合えば続けるし、合わなければすぐ放りだす。た

          「限られた時間にグッと集中したい」。そんな人と相性のいい時間管理術

          大きな力が働くとき

          鹿児島空港の保安検査所前。 2月下旬はここにびっしりと人が並んでいたのだが、3月上旬は写真のとおり。ほんと人がいない。待ち時間ゼロで保安検査所を通り抜けることができた。 帰りの機内。羽田発鹿児島行き最終便。 機内誌なし(所望すればくれるようだった)、飲み物のサービスもなし。乗客は機内前方に20人ぐらいだったろうか。キャビンアテンダントの方々は手持ち無沙汰そうだった。 東京で、昼に入った洋食屋さんもがらんとしていた。店内は私と友人、後から入ってきたスーツ姿の男性がひとりだけ

          アスパラの扱い

          7、8年前から春にアスパラガスを取り寄せている。日置市吹上町のアスパラ農家さんがオンラインで販売してくださっているものだ。吹上町は、自宅から車で30分ほど。発送されるとすぐに届く。 アスパラ屋仁左衛門 緑色で、すくっと伸びていて、穂先がつくしみたいで。春を感じさせる見た目とさわやかな味がいい。大好きな野菜だ。 いつも、おまけを入れてくださるのがありがたい。商品(画像右)のアスパラは太くて立派だが、おまけ(左)は細め。料理によって使い分けている。 ここのアスパラはた

          パトロール

          このところ、家で仕事をする日が続いている。 去年の今ごろは、年明けに捻挫してしまった左足首のリハビリよろしく、毎朝、2〜3kmの散歩をしていたっけ。白い息をはきながら、川べりをガシガシと大股で歩いていた。 最近、散歩はサボり気味だ。義父のせいにするわけじゃないが、昨年秋からめっきり老け込んでしまった義父を自宅において外出することはむずかしくなった。散歩は義父がデイケアを利用する日だけにしている。 今日はデイケアの日。外は寒いけど、空は真っ青。 数日前から続く鬱々とした

          ナナトコイノズシ

          「ナナトコイノズシ」 聞いたことのない人にとってはまるで呪文のように聞こえるかもしれない。 鹿児島でいう「七草がゆ」のことだ。 漢字で書くと「七所の雑炊」。 昔、七つになった子どもたちが晴れ着を来てとなり近所の七軒の家を回り、餅入りの七草がゆをもらって歩いたことに由来する。 いまも鹿児島では1月7日に神社で「七草祝い」、地域で「七草祝い」がおこなわれる。こういう風習はよそにないのか、1月7日の夕方の全国ニュースで紹介されていた。 自分が子どものころはどうだったろ

          これは「愛」についての本だ。_『女は、髪と、生きていく』(佐藤友美、幻冬舎)

          「愛の本」──。 ブックライター塾の先輩でもあるヘアライター、佐藤友美さん(さとゆみさん)の新刊を読み終えて、頭に浮かんだのは「愛の本」という言葉だった。 髪や髪型に関するテクニックやコツがどれだけ紹介されていようとも、これはきっと「愛」について書かれた本だ。私はそう思っている。 「心に似合う髪型」こそが、あなたに似合う髪型だ全国津々浦々の女性たちの髪の悩みを聞いてきたさとゆみさんによると、彼女たちの髪に対する最大の悩みは「私にはどんな髪型が似合うの?」だという。本

          これは「愛」についての本だ。_『女は、髪と、生きていく』(佐藤友美、幻冬舎)

          開き直って

          いやね、40を超えた「いい年の大人」が買うものではないことはわかっているんですよ。うちには子どももいないですしね。わが家にはやはり、「これはかわいすぎた」と思うわけです。 目に入るたびにはずかしくなり、「来年は絶対に買い替えよう」と思いながら使ってきたのです。 ところが、いざ買い替えようとすると、目的にかなうものが見つからない。 おしゃれなデザインなんだけど書くところが少なかったり、数字が視認しづらい書体だったり。 「自分の仕事の予定」「夫の仕事の予定」「義父のデイサ

          ウォーキング中に

          エレベーターの中とかで、目が合った赤ちゃんにほほえみかけると泣かれる。 そんな経験ばかりの私に、珍しいことが起こりました。 ウォーキングをしていたところ、前を小学生の男の子が歩いていました。下校中のようでした。 手足が細くて、ひょろっとした体型。四年生か五年生ぐらいでしょうか。深緑色のランドセルを背負っています。 「すてきな色のランドセルだね」 そう声をかけたかったのですが、怖がられるかもと思い、黙って追いぬくことにしました。すると、まるで私の気持ちを見透か