BANANA FISH最終回で大負傷しながら考えたこと。

*2018-12-23の記事です(アメブロから移行)


TVアニメ「BANANA FISH」が最終回を迎えましたね...!!!

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画像お借りしました。うう...


ご覧になられた皆さま、生きてますか?!?!
私は大負傷です...おおおお...血が止まらないよおおおお...

原作は未読ながらもその作品名は有名すぎて存じておりました。
BANANA FISHアニメ化決定!!を見かけて、

●監督は「Free!」の内海紘子さん
●キャラクターデザインは「同級生」の林明美さん
●アニメーション制作は「ユーリ!!! on ICE」のMAPPAが担当

ということで、
それは見るだろう決まっているだろう録画予約だ予約!!
と、視聴する前から期待大だったのですが、

いざ始まると、
なにしろ毎週撃って撃たれて、刺して刺されて、
物騒!!!!

なので、わりと作業をしながら流し見ていたところもあります。
アッシュがくちうつしで英二に極秘情報のカプセルを渡すところは3回見直しましたが


でも、それは「毎週必ず会える」という安心感からの
甘えであったのかもしれません...

アニメはいつか終わりがくる。

1クールで終わるアニメが多い中、2クールという尺を用意して
じっくりと見せてくれたことの意味を知ろうともせず、

与えられるものをただただ、享受していたんですね。
なんてこった!!

そして今dアニメストアで1話から見返そうとしたのに、置いてなくって!!
なんてこった!!!

なので、Amazonプライム会員になってきました。
これまであんなに「お試しになりますか」の勧誘にNOを選択してきたというのに...!!!
いともたやすく...!!!1話から見返します。


毎週、そんなゆるーい感じで視聴していたのに、
なぜ、こんなにも最終回の動揺が酷いのか...

それは、毎週彼らの心の揺れ動き、葛藤、孤独、
そしてつかの間の安らぎ、友情...

傍観しているようでいて、
いつの間にか、画面の向こうに引っ張り込まれていたのかもしれない。

アッシュがショーターをやむなく刺した時、
その時には「わー救いがないな...」と思いながらも、どこか他人ごとだったのに、

新オープニングで、
ショーターの笑顔を思い出して、
喪失感と絶望、虚無、自責を抱えながらそれでも生きねばならない葛藤、憎しみ...
ごっちゃごっちゃの感情に顔をゆがませるアッシュの表情を見た時に、
胸が痛くなり、涙が溢れるという状態になったんだと思うんですよね。


じわじわと、実感がないままに、私は深い傷を負っていたのか、と。

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少しずつ少しずつ、
自分でも気づかぬうちに、深く感情移入していた。

丁寧に心情や表情、これまで背負ってきたものなど、

アッシュリンクスが何を見て何を感じているのか、
彼の目線で見せられていたのかもしれない。

だからこそ、
前回のラストシーン、ゴルツィネが撃たれるシーンで、
思わず前のめりになってしまう衝撃を受けたし、
しばらく呆然としてしまったし。


そして最終回でのゴルツィネのあの行動...

彼はアッシュのことを、愛していたんだ。
ただひたすらに深く。

彼の執念にも似たそれは、
狂気だったしそれによって失ったものは代えがたいし許せないし
憎いけれど。
でも根底は、ただひたすらに、アッシュのことを愛していただけなんだ。きっと。

ゴルツィネの最期の、あの表情が忘れられない。
ふたりとも、これでようやくお互いの呪縛から解放されるんだね...と
涙無しには見られない刺さるシーンでしたね...。

あと、ずっと気がかりだった月龍さまも、
最終回にシンと話すシーン(シンのシーン...)がすごく好きで、

月龍さまはね、
もうほんとめっちゃ面倒くさいなコイツなーーーと思いながらも、
cv.福山潤 という贔屓目により、
ここまで何とか愛し続けることができました。声って本当大切!!

斉藤壮馬くんがラオ役だったのも、
最終回を見終えた今としては、妙に納得してしまいます。
当初「なんで?!」って思ったんですが、
こんな重要な任務があったのね...

思えば、オーサーの細谷さんといい、
あいつが!!!
あいつさえ居なければ!!!!と、
全てを怒りの炎で焼き野原にしてしまいそうな巨神兵になりそうな私を、

この「cv.推し声優」というマジックにより、
いくらか落ち着けてくれました。


すべて内海監督の采配なのか...??
だとしたらありがとうございます(´;ω;`)!!!\きついけど!!!/

そして今さらなのですが、
最終回は時間延長してたのですね。
たしかに長い気はしていた...

いや本当に、

私にしては本作は珍しくネタバレを回避してきたんですが(普段あんま気にしない)

それが仇になってしまったなと。

毎回「ぜったい死ぬやろこれ!!」と思いながらも

(なんだったらもう2話で早速大負傷してるよね!?!)

何のかんので、いつも超回復かましてくれていたので、

正直、油断していた!!

ぜんぶぜんぶ、最終回への伏線だったのね!!!ひどい!!!

もうちょっとで、ハッピーエンドが待っているあと一歩のところで、

あれはないよーーーーーー...

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こんなの生み出した吉田秋生大先生様…
なんのカルマなのか。


でもこんな心揺さぶられて引きちぎらそうになる作品、

やっぱり神としか言い様がないんですよね...はあ...。

私はハッピーエンディングな物語が好きなので、

むやみやたらに人がお亡くなりになる作品が苦手です。

そりゃ死んだら泣くだろうよと。

でも、それ以外の表現で泣けてこそ、ホンモノだろう、名作と呼べるのだろうと。

なんとなく、そう思っているところがありました。

でも、

本作といい、

先日からどハマリしている作品「曇天に笑う」の壱雨というキャラクターといい、

こちらの記事をご参照ください。

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Blu-ray購入済。冒頭の幸せなシーンばかり繰り返し見ております。

他に道はなかったのか?

とやり場のない憤りに苦しんでいましたが

(すみません本気です)

「死」でしか表現できないこともあるのかもしれないなあと、

そんなことも思いました。

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しんどくてツイッター徘徊していたら見つけました。画像お借りしました。先生へのインタビュー記事でしょうか。出所探してみます。


「光の庭」という、

彼らの後日譚を描いた原作漫画が存在するようなので、

落ち着いたら読んでみたいと思います。(今はまだちょっと無理だけど)

こんな丁寧に作品を作り上げて下さって、

鮮烈な衝撃として、深く刺さる痛みと、

同時に、愛と「しあわせ」について考えさせられる作品に出会えたこと、

感謝します。

しんどいけれど、得ることも多い。

私の視野を広げてくれる。知らなかった世界を見せてくれる。

ちょっとしばらく引きずるとは思いますが、

(曇天の傷も癒えないのにどうしたらいい!!)

それでもやっぱり、懲りずにまた新たな作品に夢中になってしまうんだろうな。

諦めと期待。

絶望しながら、ワクワクしている、そんな気持ちです。

お読みいただきまして、ありがとうございます。

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