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自己帰属感は赤ちゃんの原動力。デザインのヒントを子育てしながら見つける

こんにちは、mixi designでデザイナー支援のチームに所属しているナカメと申します。

私はキャリアの長らくをアニメーション制作の分野に身を置いてきたのですが、同じクリエイティブの世界ながらも、UXデザインやデザイン思考などの概念には触れ始めたばかり。今mixi designで本当に様々な分野のデザイナーの方々に囲まれ、今まで知らなかった様々なデザインの側面に触れることができ、毎日が勉強!のとても刺激的な日々を送っています。

先日はmixi designerのふじさんが記事にされていた「融けるデザイン+つなぐデザイン」の記事の内容にとても惹かれました。

特に自己帰属感(自分のとった行動の結果が直接的に反映されること)を設計することが大事、という部分。

自分の子育てしてきた体験に、ものすごくピンと繋がった感覚を覚え、この自己帰属感や人間中心のデザインといった分野について知りたい気持ちに火が付きました。

赤ちゃんの時から自己帰属感を求めている

私には4歳の子供がいますが、これまで成長と遊びを見ていて、自分の動作が直接的に反応として現れるという事が、人間の結構深いところにある共通した欲求なのでは、と感じるようになりました。

たとえば、赤ちゃんは舐めたり噛んだりして周囲の物に興味をもってそれが何なのかを確かめ始めるのですが、そのうちなんでも投げたりぶつけたりする時期が訪れます。
これは物を確かめたりする目的もあるのですが、自分が投げたりぶつけたりした事で、やっぱり音がした〜!というのを確かめているみたいなんです。

それに、絵を描きはじめることも実は同じで、画材を叩いたりぶつけることで、自分のした行動の軌跡が画として現れるのが楽しかったりするので描き始める。そもそも人間は皆絵を描くことが好きなんだそう。

思い起こせば「自分がやった結果が反映されること」=自己帰属感は小さな頃からの欲求だったのだな~と実感。

逆に、幼児期の行動の原動力って何なのかを追求すると、自己帰属感の設計・UXデザインについてのヒントが飛び出してくるかもという予感がしたので、印象に残った説を紹介します。

いないいないばあで笑う理由

子育てをしていると、子供の知育や発達に関する本に触れたり、ママ友と情報交換したりする中で、えっそうなの?というような情報にもいくつか出会います。その中でも赤ちゃんが笑う理由については割と衝撃でした。

いないいないばあっ!とやると赤ちゃんは笑ってくれますが、実はこれ顔が面白いから笑っているのだと思いきや、実は…

ママ『いないいない~~~…』

(赤ちゃんの心:あれっ??ママどこ行ったのかな?でもこの手の下にママいるよね??ちょっと不安…)

ママ『ばぁっ‼』

(赤ちゃんの心:やっぱりいた~!ふふ、俺様の思った通りだぜ!!)

意外にもそういう意味での笑みなんだとか。。!

メリーを見て喜ぶ理由

小さな人形が吊るされ音楽とともにメリーゴーラウンドのようにぐるぐるおもちゃであるメリー。

生れて3か月くらいの目が良く見えるようになったぐらいから、お座りができるようになる前までの「ねんね期」と言われる時期、抱っこ紐をほどいても赤ちゃんが泣かずに楽んでくれるママの強力な助っ人。個人的には子育て必需品のひとつになるぐらい大活躍しました。

赤ちゃんは延々と回っている人形を仰向けになって見つめつづけたりで笑ったりして楽しんでくれるのですが、これ、実は人形がかわいいから笑っているとかではなくて、

『次はクマさんかな?どうかな??やっぱりクマさんだった~~!!』

何が来るか予想するのを楽しんでいるのだとか。

赤ちゃんにとっての面白い!って

いないいないばあっ!とメリーの楽しみ方には、

途中でどうなるか不安になることもあったけれど、予想した通りになった!やっぱりね!!

という感情の流れがどちらもあるとおもいます。

予想する→予想通りになるか不安を感じる→予想通りになる。もしかしたらこれこそが人間を「楽しい!」と感じさせる源泉の一つなのかもしれないなと。そしてこれらは自己帰属感の要素もうっすら存在しているようにも思います。

(身近なものを振り返ってみると、水戸黄門やアンパンマンのストーリーラインとかも当てはまる・・?)

幼児期の欲求にデザインのヒント

子育てを振り返ると、自己帰属感は赤ちゃんの時からすでにある欲求で、人間にとってとても重要な要素なのだと実感しています。

そして、生まれたときからデジタルツールに触れている世代が成長していくにつれて、今後あらゆるデジタルツールに対して、自己帰属感はさらに強く、時に大げさに求められる要素になっていくように感じました。

そして、幼少期の記憶って人間の人生を通しての大きな影響を及ぼし続けるとは言われますが、その時期に感じた思考や欲求は、大人になってもずっと長い間に渡って深い場所に居続ける。
幼少期の子供の観察すれば人間中心デザインのヒントがまだまだ隠れているとおもいました。

そんな目線でひきつづき子育てしていきつつ、また報告していきたいと思います。
(フリーな時間はほぼ仮面ライダーやウルトラマンに時間を吸われている息子との時間を自分のデザイン勉強時間としても有効活用できたらいいなぁ…という裏目標もあります^^;)

#自己帰属感 , #人間中心デザイン , #融けるデザイン#UX , #デザイン , #IoT , #子育て , #知育 , #赤ちゃん


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