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Workshop Spirit #1「キックオフ -ワークショップスピリットへの旅立ち」【イベントレポート】

ワークショップの源流を探求し、己の魂を研ぎ澄ます、
若手実践者のための短期集中型学習プログラム

このようなコンセプトのもと、Workshop Spiritはスタートしました。中野民夫先生、中原淳先生といった豪華ゲストに弊社代表の安斎を加えた3人の講師陣を迎え、ワークショップの源流について学び、今後ワークショップを創造・実践していくなかで、自らが大切にしたいと思う価値観を身につけていきます。

参加者として、様々な領域から集められた12名のワークショップ実践者が集められました。また今回のイベントは『FLEDGE』との合同プロジェクトでもあり、FLEDGE15期生として、4名の大学生・大学院生も加わり、全6回、半年間に及ぶプログラムとなっています。

■講師紹介(敬称略)

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その初回が、4/13(土)に行われました。サブタイトルは「キックオフ -ワークショップスピリットへの旅立ち」。メインファシリテーターを務めたミミクリデザインの和泉裕之は冒頭でその意味について、「これから半年間、ワークショップの源流を辿り、自らの“魂”を磨き上げていくための旅を始める前に、まずは“旅の仲間”である参加者一人ひとりがどのような思いや背景のもとワークショップを行なっているのか、対話的に掘り下げながら土台を固めていきたい」と話していました。

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チェックイン:“いま、ここ”の思いを共有する

まずは全員で円座になって自己紹介。「自分が実践してきたワークショップ」「ここにきた思い」というテーマで、一人ずつ語ってもらいました。現場で実践されている者同士だからこそわかり合える壁や情熱をシェアするうちに、緊張も徐々にほぐれたのか、この時点で個人の感情的な部分に触れるような、得も言われぬ空気が立ち現れていました。

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チェックインの最後には中野先生によるオリジナルソングの合唱。最初は恥ずかしさから躊躇している様子の参加者も多かったものの、口ずさんでいるうちに、次第に場に一体感が生まれていて、歌の力が感じられました。

ダイアローグ①:自身のライフストーリーを省察し、共有する。

続いて、グループごとに分かれて、一人ひとりが自身のライフストーリーを振り返りながら、「ワークショップのどんなポイントに価値を感じるか?」「ワークショップは自らの人生においてどのように位置付けられているか?」といった問いについて考え、語り合うことで、自分(たち)にとってなぜワークショップが重要なのか、言語化していきました。

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ダイアローグ②:ワークショップで実現したい未来を考える

後半からはワールド・カフェ*形式の対話セッションが行われることに。今回はファシリテーターの和泉から、以下二つの問いが与えられました。

Q1. 「私はどんな社会をつくりたいのか?(私は誰のどんな光景をみたいのか?)」
Q2. 「そのために、私は誰に何を届けたいのか?ワークショップをどう活かしていきたいのか?」

前半までのワークでは、各々のルーツ、すなわち過去について省察を深めていきましたが、今回のダイアローグ・セッションでは視点を未来に目を向けられた対話が展開されました。普段の生活ではなかなか意識することのない自らのワークショップを通じた未来へのまなざしを、発話や記述を通して可視化していきます。自らの内省の機会となるだけでなく、他の実践者のまなざしと比較しながら、自分がどのような実践者であるのか、相対的に理解を深めていきました。


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チェックアウト:今日の学びとラップアップ

最後は振り返りのワークとして、今日の学びや第2回以降に期待することを書き出し、発表してもらいました。参加者や運営スタッフからは「オブザーバーがいつの間にか場に参加していて、傍観者になっている人が誰もいなかった」というポジティブな感想が話されていた一方で、講師からのラップアップでは、「プロセスに埋没した、言葉にできない部分にもワークショップスピリットは宿っている。それをどのようにすくい上げていけるだろうか?」といった、今後の課題も示されていました。

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最後は再び中野先生オリジナルソングの合唱で締めることに。最初の合唱と比べると明らかに和やかな空気となっていたことから、今回目的としていた“半年間の旅をともにする仲間との関係性づくり”といった点は見事に達成されていたのではないかと思います。第二回以降も引き続きレポートしていく予定ですので、どうぞよろしくお願いいたします!


『Workshop Spirit』の今後のスケジュール

『Workshop Spirit』講座スケジュール
▶︎4/13「キックオフ - ワークショップスピリットへの旅立ち」
・5/19「ワークショップのスピリットを体感する(中野民夫)」
・6/15「創造性からワークショップのスピリットを探る(安斎勇樹)」
・6/29「組織開発からワークショップのスピリットを探る(中原淳)」
・7/13「ワークショップのスピリットと自分」
・(ワークショップのスピリットを活かしたワークショップを公開・実施)
・9/28「ワークショップスピリットの開花-実践報告会」
※()内は担当講師。敬称略。
※下線部をクリックしていただくと、各回のイベントレポートへとジャンプします。

■『Workshop Spirit』に関するその他の記事はこちら。

▼ワークショップの"スピリット"とは何か
本プログラムで取り扱う、ワークショップの“スピリット”について、中野先生・中原先生の企画上のこだわりのフォーカスを当てながら、安斎の視点から語られています。


▼システムからの離脱、衝動の解放
安斎が今回のライフヒストリーを深掘りするワークを通じて得られた気づきについて、具体的な考察を加味しながら、語っています。


お時間のある方はぜひご覧ください。
それでは!

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