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コロナ失業+6週間の静養で立ち止まって改めて見えて来た「自分の本音」

2020年
ハワイもコロナで完全Stay Homeとなり
ワイキキビーチに誰もいない、、
というまさかの光景が広がった。
それと同時に
当時ワイキキワーカーだった私も
Stay Homeとなり
結果、8ヶ月間失業した。

世の中で起きている出来事からして
この期間を「休暇」と呼ぶのは
ふさわしくないと思うが
それまでハワイに来てからの8年間
お休みもままならないような状況で
お尻にムチを打って働いていた私には
思いもよらぬ突然の「ロンバケ」だった。

疲れているかどうかも感じる暇なく
日々をこなしていたので
無理矢理のStay Homeとなって
最初の1週間は1番やりたかったことをやった。

それは
目覚ましをかけずに自然に起きるまで眠ること。

こんな単純なことが
当時は夢のまた夢だった。

1週間ほどすると十分な睡眠を得て
今度はやりたいことをやろう!!
という気持ちになった。

まずは家にこもって鈍った体を動かすこと。
幸いハワイはコロナの状況が変われど
サーフィンが禁止になることは一度もなく
運動がてら毎日サーフィンをし
海水に浸かることで
心身ともにリフレッシュした。
たまには違った運動を
もっと有酸素運動的なことをしたい時は
自転車でダイヤモンドヘッドの周りを1周したり
ある時は4時間歩いてみたり
時間だけはたっぷりあるので色々やってみた。
やはり体を動かすのは気持ちよく
その後のご飯も美味しく
ほどよい疲れで夜もぐっすり眠れた。

そしてしばらくして料理に目覚めた。
それまでも料理はしていたが
なにせ時間がなかったので
パパッとできるものばかりだった。
たっぷり時間がある中では
ひとつひとつの食材を吟味して選び
栄養素と役割
今の自分の体に必要なもの
ベストな調理法などを調べて学び
ただ食べるのではなく
体に栄養を送るために食べるという感覚で
「丁寧な食事」となり
食の大切さを改めて学んだ。

また、初めてマフィンを焼いたりもした。
自家製マフィンのよいところは
自分の好みでヘルシーな成分で作れるところ。
いわゆる小麦粉は避けて
オート麦の粉、アーモンド粉を使い
砂糖の代わりにデーツを使い
トッピングに数種類のナッツを添えるなど。
そして焼きたてはとても美味しい!
という特典付き。

アメリカの家には大きなオーブンがあるが
慣れていない私はそのオーブンを使いこなせず
夫がピザを焼くためだけのものだった。
コロナ失業中は
このオーブンをフル活用することになり
ベーキングだけでなく
たくさんのオーブン料理を覚えた。
手軽に美味しくできるオーブン料理を
どうしてもっと早く学ばなかったのだろう?
と使わずにいた日々がもったいなく思えた。

このコロナ失業期間は
それまでの忙しい暮らしのスイッチを
完全にオフにし
「時間だけはある」という
真逆の世界に私を導いた。
そこで見えた景色は
日頃忙しくしていて見過ごしていた素敵なもの
気づいていても行動できていなかった大事なものだった。
そんな大切なことを時間をかけてゆっくりと
身に染み込ませてくれた失業期間に感謝して
コロナが明けて日常に戻っても
大切なことをキープしながら暮らしていこうと誓った。

失業保険をまだたっぷりと貰えていた2020年の終わりに
それは突然やって来た。

「法律事務所で人を探しているけど
Mimiさんどうですか?」
と、お友達が声をかけてくれた。

ハワイ(アメリカ)のコロナ失業手当は素晴らしく
正直この手当を振り切るのはもったいなく
もうちょっとロンバケを続けていたい…
という気持ちもあったのだが
コロナ失業の数年前から
せっかくハワイに来たのだから
ハワイ(アメリカ)にいるからこそできる仕事がしたい
と思っていたので
新しい扉を開けることにした。

法律事務所と一言でいっても
アメリカは専門で分かれている。
私がお仕事をいただくことになった弁護士さんは
移民法が専門。
私も移民としてアメリカにいるわけで
ビザ申請や切替え、更新などを経験して来た。
まさに私が求めていた
「アメリカにいるからこそ出来る仕事」
だったので
思い切って飛び込んでみた。
自分も移民の立場であることから
きちんとアメリカの移民法を学ぶことは
今後の自分の生活にも役に立つと思ったし
何より興味があった。
そして
失業保険をたらふく貰って
遊んでいる人々を横目に
私の法律事務所でのお仕事がスタートした。

私にとっては全く新しい世界、業種、
初めての「アメリカ企業」でのお仕事で
用語も何も分からないことだらけの中
ワイキキの仕事よりも丁寧な英語も必要で
最初は人生初の蕁麻疹が出るほど大変だった。
それでも移民法への興味と
新しいお仕事への挑戦心で
1日でも早く仕事を覚えらるように
コンピューターにポストイットを貼りまくり
頼まれてもいない残業をしたりして
必死に学んで取り組んでいた。
そのおかげか日に日に理解を深め
自分の中で優先順位の段取りをつけて
仕事がこなせるようになっていった。

そんな中
少し前の記事でも投稿した通り
去年の終わりに今度は手術という形で
私に6週間の休暇がやって来た。
正しくは、休暇ではなく「静養」なのだが。

コロナに続き、2回目の強制ストップ。
最初にふと思ったのは
コロナの時に誓ったはずの
「大切なことをキープしながら暮らしていく」
という自分との約束はどこへ行ってしまったのか?

「仕事」を開始した途端
どこからともなく
「責任」というものがやって来て
知らず知らずのうちに
「最善を尽くさなければ!」
というスイッチが入り
どっぷりハマってしまう。
私はそういう人間なのだということを
改めて認識した。

そしてその気質は
仕事をきちんとこなすとか
責任感があるとか
会社やボスの期待に応える
という点においては
たぶんいいことだと思う。

しかし
立ち止まって冷静に自分を見つめ直した時
それで私は本当にハッピーなのか?
このことについてもっと深く掘り下げて
真剣に考える必要があると思った。

答えは、「ノー」だった。

私が求めている幸せは単純に
「心身共の健康」と
「大切な人との幸せな時間」。

体が悲鳴を上げるほど働いたり
大切な人との時間を削って仕事をすることは
私が求めている幸せな人生とは
真逆のものだった。
おそらく仕事上の評価はいいだろう。
でも
その評価と引き換えに私が提供した
私の健康と私の大切な時間は
それに見合うのか?
と考えてみると
こちらの答えも、「ノー」である。

こんな単純なことをいとも簡単に見過ごし
強制的に立ち止まらないと我に返れない自分が
本当に残念でならないが
今回こそはさすがに
自分のスイッチが切り替わったのを感じている。
かなり突っ走ってきた人生だったが
もういい加減
「自分が本当に求めている自分らしい幸せな人生」
を生きることを何よりも優先していこう。
大事な自分軸を何にも誰にも邪魔させることなく
自分流の最高の人生を生きること
全ての判断と行動に反映させて
きちんと、遠慮なく、自分の人生を生きよう。
心からそう思った。

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