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イタリア旅行で知っているといい言葉。実は、いきなりのチャオはよくないです。

わたしが初めてイタリアに行ったのは2005年6月のことで、そのころはイタリア語なんて「チャオ」「ボンジョルノ」「グラツィエ」ぐらいしか知らなかった。

これらの3つの単語でおそらく一番日本人が知っているのは「チャオ」かな、と思う。アメリカ英語で、人と会った時の開口一番の " Hi! " みたいなものと解釈されてる気がするが、チャオはもっと便利。会った時も「チャオ」別れ際でも「チャオ」と、両方使えちゃう万能語だ。しかし、あくまで旅行者としてイタリアに行くなら、まずは「チャオ」は封印した方がいい!理由はふたつ。

1.「チャオ」はかなりくだけた言い方。
2.イタリア人は初対面では普通、丁寧語で話す。

わたしの友人の女性が若いころ、ひとりで旅行中、ヴェネツィアで小物を売っているお店に入ると二人の店員がいた。友人は「チャオ!」と店員に言ったが完全に無視された。「なんで無視されたんだろう?」と友人は言う。

もちろん、本当の理由は店員らに聞かないとわからないが、ひとつ推測できるのは「チャオ」があまりにカジュアルな言い方だったから「失礼!」と感じたのかも。ヴェネツィアは観光都市だから店員はいちいち観光客の挨拶なんて気にしてられないよな、とも思うが、イタリア人、特に北部は初対面はフォーマル対応。英語だと二人称単数を指す言い方は You だが、イタリア語にはフォーマルな Lei と、カジュアルな Tu がある。ここはきちんと使い分けが必要である。初対面の相手に対しては Lei で対応するのが大人だ。この場合の挨拶は、チャオではなく、ボンジョルノになる。特に目上の人に対しては気をつけよう。ちなみにボンジョルノは、カジュアルでもフォーマルでもOKな挨拶だ。

だから、お店に入るときは、カジュアルな Ciao! ではなく、Buongiorno! と言おう。礼節わきまえたボンジョルノなら、イタリア人もボンジョルノと返してくれるはず。細かいこと言うと、時間帯(朝、昼、夜など)にもよるけれど、まあ外国人なので、Buongiornoだけでも知ってたら良いとおもう。(明らかに外が暗い時間ならBuonasera 「ボナセーラ」が良いが。)ちなみに、「さようなら」とか「ではまた」にあたるのは Arrivederci である。アリヴェデルチとでも書けるかと思う。(しかし日本人がカタカナで読むと、後半の「ル」がL発音になるかも・・・)

あと大事なのは「ありがとう」だ。これは Grazie。「グラッチェ」と書いてあるのをみることがあるが、違います。あえてひらがなで書くなら「グラツィエ」が近いだろう。

「ボンジョルノ! グラツィエ! アリヴェデルチ!」

ぜひぜひこれら3つの挨拶は覚えて行ってほしい。ちなみにお友達になったら「チャオ」でもいいが、目上の人には常に「ボンジョルノ」が間違いないと思う。

ちなみに多くのイタリア人は日本人に対して好意的だ。国籍を聞かれたら、giapponese (ジャポネーゼ)と言おう。アニメファンも多いし優しくしてもらえるかも(笑)。

↑イタリア語でBuongiorno, Ciao, Buonasera, Arrivederciの使い方と使う時間帯の話をしている動画。そのほかにBuona giornata, Buona serata, Buonanotteのことも教えてくれてる。イタリア語の音に興味ある方、イタリア語勉強してるかたはリスニング練習のつもりで聞いてみてください!

それではまた!Ciao!!

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