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わたしのこと

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わたし、を見せるのが一番苦手な私。少しずつ、ぽつぽつと、語っていこう。リハビリみたいな気持ちで。
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2019年7月の記事一覧

あの日、ふいに扉が開いた

昔からどんなに仲の良い友達にも、自分の気持ちをそのまんまに、心をひらいて話す、ということが苦手だった。 ヒトミは秘密主義だよね、っていつも、言われた。 人に話すとすべてが終わりになる、という脅迫観念みたいなものが、ぬぐえなかった。 いったい、なにが? 分からない。でもこわい。すべてを見せることは、できない。 私がnoteを始めたきっかけは、ここで定期的に投稿されている、ある好きなひとの文章を読みたい、ただそれだけだった。アカウントはとったけど、見るだけ。 note

あの頃、戦場を共に走り抜けた友たちへ

2年ぶりの夏祭りだ。 辛うじて急行が停まることくらいが取り柄の私鉄の駅から、さらにバスで10分。古い集合住宅と新たに増えつつある高齢者向け住戸が立ち並ぶ、どこにでもあるような街並みの一画にある、だだっ広い公園。 特に待ち合わせをしたわけでもないのに、いつもの場所にシートを広げて、彼女たちはそこにいた。 「久しぶりー!元気だった?」 「まあ、とりあえず座りなよ!ビール?チューハイ?」 クーラーボックスからさっと取り出される冷えた缶ビールと、近くのスーパーで買ってきたパ

安いオンナ

朝から衝撃を受けた。 この記事を読んで、言語化できなかったモヤモヤがすっと晴れた気がした。 そっかー、私めちゃくちゃ安いオンナだな。だから毎日幸せなのか。 空が青い。雲が綺麗。ご飯がおいしい。お布団最高。 あーしあわせ♡ だいたい毎日、この繰り返しである。コスパ最高だ。 旅から帰って画像フォルダを開いたら、呆れるほど空の写真ばかりだった。 空は見上げるたびに顔を変えるから、撮っても撮っても飽きることがない。 船で島に渡って人の少ない美しいビーチで泳いだし、ラグ

古き佳きものたち

世の母親にとって、夏休みはちょっとした試練だと思う。仕事をしていても、いなくても。 大人より確実に体温の高いこどもたちが、この暑い季節にウロウロうちの中にいるというだけで、心と身体のペースを乱される。1ヶ月強もの間、毎日昼ご飯やおやつや宿題に心を砕かざるを得ないと思うと、多少げんなりするのも仕方ない。 そんな夏休みがとうとう、我が家にもやってきてしまった。 ところが、今年はどういったわけか私にラッキーの女神が微笑み、夢のような初日からの現実逃避!が与えられた。 という

消したことが現実になる魔法の消しゴムがあったら欲しい話

買ってしまった。天使なんかじゃない新装版。 アラサーでも元りぼん読者でもないのに。 この記事を読んで、即本屋へ。 人生初の、漫画まとめ買い。考えてみたら今までほぼ漫画って買ったことないかも。活字を読むのが異常に早いので、漫画なんてコスパが恐ろしくてとても買えなかった。 しょっぱなから息つく間もなく、思いっきり甘酸っぱいあの頃の気持ちに頭からグイグイ沈められて、酸欠寸前… まだ1巻しか読み終わってないのに。 これ3巻まで読んじゃったら、もはや呼吸困難になるかも。