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わたしのこと

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わたし、を見せるのが一番苦手な私。少しずつ、ぽつぽつと、語っていこう。リハビリみたいな気持ちで。
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#家族

なつやすみのしおり

朝、気づいたら外が明るくて、セミの声がうるさくて、つけっぱなしの冷房にひんやりつま先が寒くて目覚める。 そういう日々が続いて、思った通りいつのまにか梅雨があけていた。 雨雲が去って、高台から見下ろす港の遠くの方、山のはるかかなたに、わたあめみたいな雲がもくもく湧いてきたら。 こどもたちとがっつり向き合う夏のはじまりだ。 ーーーーー 今年の夏休みはいつもより短いから、みんな気分も前倒しだ。 宿題はいつもよりちょっとだけ少なめ。 それでもブーブー言いながら、いとこと一

上京ノスタルジー

このところ少しずつ以前の“日常“を取り戻しつつある、街の景色。 5月も半ばを過ぎた頃、夫の住む街に用ができて、家族揃ってひっそりと移動してきた。 5年前までみんなで住んでいた、トウキョウに近いこの街に。 ーーーーー わたしがはじめてこの街に来て、ビックリしたこと。 水道水の塩素、すごい。 食器を洗って伏せておくためのカゴにびっしりと白い跡がつくのを見て、トウキョウってコワイ、と思った。 そんなわたしが上京してはじめて見つけた仕事は、家庭用ウォーターサーバーの営業

わたしのあゆみ ~#お気に入りnote教えて~

最近めっきり平日と週末の境目がわからず、時間の流れに取り残されがちなタダノヒトミです。おかげで夜とも朝とも形容しがたいおかしな時間に目が覚めたりして、でもnoteを書くまでの余力がなく、もっぱら読むばかりの毎日。 そんなわたしの目に、こんなnoteが飛び込んできました。 …でもみなさんにもきっとありますよね? 自分のnoteを読み返していたらついつい時間が経ってしまった... みたいなことが。 うん、あるある。 昔から謎に自己肯定感の高いわたし、自分の過去のnote読

今日は厄日かもしれない、とか思うオマエが災厄なのだ、いや最悪。

ちょっと題名からして何言ってんだか分かんないと思うんですけど、まあ聞いて。 第3回呑み書き!待ってましたー!! 3/7、さかなの日!覚えやすいね!! そいでね、敬愛するマリーナ師匠のこのnote。 今日はなんの日? あんさん、よう聞いてくれました! 今日はね、浜手に住む神戸人にとって、イチネンでもっとも大切な、もうなにをさしおいても、たとえ親の死に目にあえんでも、いかなあかんほどの(フィクションよ?ね?盛ってるだけやから!)重大イベント! いかなご漁の解禁日れ!

オーバーフローな一日

仕事もそこそこに、のほほんと2月を過ごしていたら、最後の最後で一気にきた。 なにが? コロナ騒動でいきなりこどもが休校からの、そのまま春休みに突入か!?のピンチに加え、夫の仕事が当面ストップで急に帰神だって。 えっ来週からどうすんの? 幸い仕事はそんなに入れてないから、こどものことはなんとかなりそう。 夫とのスケジュールのすり合わせは会って直接相談すればいい。 とはいえ、来週無事に乗り切るために前倒しで仕事終わらせておきたいし、家のこともやっておきたいことが山積み

ごめんね、なにもできなかった

たった今、乗り合わせた電車の中で、心が痛くなる出来事があった。 ほんとに今のいま、だからまとまらないし、私はどうしたいのかも分からない。 ただ、これを忘れないように書き留めておきたい。 ーーーーー 大きな駅のターミナルで、私が乗ろうとした電車は4分遅れ、と掲示板に流れていた。 ざわついたホームに降りたら、何度も流れるアナウンス。 あまり気にも留めていなかったのでそれが何の影響かは聞き取れなかったが、とにかく予定よりも少し遅れて入ってきた快速。 ドアが開いて、ひと

カレー、いちじく、ひつじぐも、な一日

最近、noteを書き出す時にまずTOP画像から決めることにしている。 この雲に出逢った時、これは絶対に撮りたい!と思った。かなり無理やりな状況で撮ったので、せっかくの空に無粋な街灯がぽつんと写り込んでしまっているが、それでもかなりお気に入りの一枚に仕上がった。 この日も、本当になんでもない一日。 とっておきのケーキ屋さんでひとりで旬のいちじくのデザートを食べ、それから少しだけ仕事をして、うちに帰ってカレーを作って、娘と一緒に仲良く食べた。 いや、嘘。 このカレー辛す

ミニマリスト

私は自分と外界との境界線を、輪郭ギリギリに引きたい人間だ。 深爪という概念に近いかもしれない。ちょっと痛いくらい、輪郭を自分の内面に食い込ませ気味に、ここまでが私だ!とずいぶん削ってきてしまったように思う。 だから、自力でできることとそうでないことを見極め、自分を過大にも過小にも評価しないつもりで生きている。他人にも多くは望まないし、個人の能力の範囲で個々にできることを、それぞれがそれぞれの場所でやれば良いと思っている。 そうすれば世の中はうまく回るような気がするし、自

母ちゃんのお仕事

今日は朝から仕事のはずなんだけど、どうにも気が乗らなくて家でダラダラしている。 実は娘も学校に行きたくないとぶつぶつ言っていたのだけれど、「休むのはいいけど、今日は仕事だからいないよー。お昼ご飯も用意してないから、自分でなにか作って食べなよ。」と言ったら「えー、ならめんどくさいから、給食あるしやっぱ学校行く!」と出かけていった。 ーーーーー 今朝、ある友人と、学校に行きたくないという子の話になって、思ったこと。 学校行かないで休んでいられるくらい、自分ちが居心地良かっ

はれのちくもり、ときどき発熱

うちは、変わっている。 少なくとも『一般的な』家庭ではないことは確かだ。 世間ではこれを単身赴任と呼ぶのかもしれないが、我が家は『別居家族』という形を取っている。夫は仕事の都合上便利なところに単独で、私は娘と2人で、それぞれに拠点を持ち普段は別々に生活している。 結婚前の一人暮らしが長かったこともあり、別居にあたって夫の食事や身の回りの世話を心配したことはないし、出張が多く多忙な彼がどこにいるのかさえあまり把握していないのでよく驚かれる。 そんな夫はたまにこちらの家に

しあわせの香り

近頃、娘がとてつもなくかわいい。 というだけの、おもしろくもなんともない、お話。 ーーーーー うちの娘はわりと早い段階からおしゃべりで、歩くより先にペラペラといろんなことをしゃべっていた。 私もそうだったらしいし、うちの母もほっといてもひとりでしゃべっているタイプだから、これはきっと母方の遺伝だろう。 身体が小柄で運動能力は同級生に比べると低いのに、口だけは立派に一人前で、しかも内弁慶だった娘は、幼い頃はとにかく可愛げがなかった。 少なくとも私にとっては。 イヤ

オバサンのイヤイヤ期

こどもというのは、とかく騒々しいものだ。 自分に娘ができてはじめて、こどもってなんてうるさくって激しくって、熱量の大きないきものなんだろうと、心底驚かされた。 感情の振り幅がとてつもなく広く、気分がジェットコースターのようにめまぐるしく変化する彼女は、毎日朝から晩まで全力で生ききって、死んだように眠りにつく。 なんてダイナミックな人生を生きているんだろう。 私はかつてこんなに一日を全力で生きたことがあるだろうか。 でもきっと、みんな自分のことは棚に上げて、すっかり大