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【映えない主人公の】高野洸 5th Anniversary Live Tour「mile」〜1st mile〜【一人旅】

こんばんは。東條みかりです。
年々寒さに耐えられない体になっております。クラブ明けで帰るのが地獄です。ナイトイベ行きたくねえな。
皆様におかれましては暖かくしてお過ごしください。

さて、今回は健康的な現場で、友達に高野洸くんのライブに連行されて3回も見に行きました。
3回もいらんわって話なのですが、案外こういうのって友達と一緒にいるのが楽しいのであってイベント自体は二の次だったりしますよね。

散々失礼なほど考察してきたのですが、ここでも好き勝手にレポしたいと思います。
タイトルは一見ディスのように見えますが、事実彼は「映えない主人公(ヒーロー)」ですし、そしてディスでもございません。
本記事ではどうして私がこのライブを「映えない主人公の一人旅」だと思ったのかをつらつらと述べていきます。

例のごとく好き勝手ばかすか言うので高野くんのガチ勢は気を付けてくださいね。

1.はじめに~高野くんの曲の紹介~

ライブに向けてなんてほとんど予習してもいないですし、本当失礼な話なのですが、本当に曲を知りませんでした。
(今もよくわかっちゃいない。ごめんテクノとハウス聞くだけで時間がいっぱいなんだよ)
とりあえずアーティスト活動の彼を知るためにざっと見ていきたいと思います。セットリストはガン無視でEDM好きが聞いて個人的に良かったものを紹介しますね。

①zOne

これ友達からCDを押し付けられて聞いたのですが、R&B調の歌トラップって感じでお勧めでした。というかこの世にはSpotifyがあるのにCDってなにって思いましたが、それは置いといて。
どうやらこの曲は、キングダムの信を演じているときや信自身からもインスパイアされているそうですよ!

舞台『キングダム』からもインスピレーションを受けています。僕が演じた信は、明らかに自分より強い敵にも打ち勝つことができるんですけど、そういう信もゾーン状態に入っていたりするのかなって。信の無敵さはカッコいいなと思いますし、そういうところからいろいろ連想して歌詞にしてみました。

【高野洸】7枚目のシングル「zOne」で見せた新境地。秋には全国ツアー開催!

②Memory of Sunset

EDM好きにはたまらないトロピカルハウス。サイコー。
エイベックスなので基本的にEDM好きには優しい曲が多いです。

③tiny lady

なんか好き。登坂広臣くんも着ていたバレンシアガのジャケットと、ヴェトモンのシャツがやたら気になりますが、似合うね。でもクラブに居たら信用できない男の服装です。歌詞は飲酒運転です。大丈夫?

④In the shade

ドロップがトラップなので好き。
「エモトラップのやつ」と言っても友達は理解してくれない。

⑤ASAP

クラバーならサムネイル画像を見ただけで撮影場所が分かる曲です。
撮影されたのは六本木のクラブ、オクタゴンです。私のお友達もDJしています(笑)クラブ界隈にいるなら「ふふっ」ってなること間違いなし。
なぜ、ここで撮影されているかって、それはエイベックスが運営しているクラブだからです。エイベックスの大ボス、マックス松浦もしばしば遊びに来てますよ(信じられないくらいグレードの低いVIP席で)。
クラブに縁がない高野くんファンだと多分ハードルが一番高い聖地だと思われます。

この曲、ダンスがすごいので見てください。まじですごい。

2.映えない主人公の一人旅

ここからは本題で「映えない主人公の一人旅」だなと思った理由をつらつら述べていきたいと思います。
個人的にはアーティスト本体が映えない世界観重視のライブが好きなので悪気はありません。今まで演技とラップしているところしか見たことがないので正直歌の実力は「???」という状態でした。

パフォーマンスは申し分ない

歌上手いのかなぁ?なんていう不安は最初に吹き飛んでしまったくらい上手かったのでびっくりしました。ポップスの喉で歌う歌い方が上手く、踊りながらどうしているんだろうと思いました。
ちなみに踊りながら喉の歌い方と腹での歌い方を交互に操るのがあのLady Gagaになります。
ダンスもアクロバティックな感じで身軽ですごいなあと思いました。しなやかさ、上品さの三浦宏規くんと異なります。
普通に良いのでは…?

世界に溶け込みすぎている

歌もダンスも申し分ないです。ヘタなジャニーズ(もうジャニないのか、寂しいですね)なんかよりもよっぽど優れていると思います。おまけにピアノで弾き語りもできます。
彼に足りないのは何でしょうか。

それは、「自分映え」です。
あまりにもライブの世界観や曲の世界観に溶け込んでいるように見えて、映えない主人公(オフの状態の酸いも甘いも知る高野くん自身)が、アテもなく一人で旅しているように思いました。セットリストにも統一性やテーマ性もないので余計それを感じてしまいます。
時には飛行機で、鈍行電車で、新幹線で、車で、バスで、バイクで…色んな手段でアテもなく彷徨うジプシーに思いました。

ファンが思うほど映えた主人公ではない

高野くんファンの友達がめちゃくちゃ絶賛しているところ申し訳ないのですが、私はタイトルのように思いました。
彼は舞台でキラキラと輝く光属性の主人公ではなく、舞台上や映像作品の世界であっても世界観や登場人物、テーマを映えさせる主人公です。ジプシーが様々な言語を習得するように様々な世界を吸収して映えさせる主人公です。

ファンの友達が言うような光属性の主人公って、戦隊モノヒーローやマーベルのキャプテンアメリカ、ドラクエの主人公のようなものを指しているのだと思います。まさに高野くんが演じたヒプノシスマイクの山田一郎やキングダムの信のような。

彼はステージ上で輝く光属性の主人公か?と言われると少し微妙で、それこそ散々比較させてもらった三浦くんの方が光り輝く主人公です。ライブでも演技でも然り。その人自身をフューチャーしたライブや舞台だとこっちの方が私も好みですけどね。

でも、それは俳優としては間違ってはいなくて、彼の俳優としてのキャリアをさらけ出したライブではないかとも思います。

3.映えない主人公だっている、俳優はそれを演じてこそだ

今までの高野くんの演じた役柄を見ていくと結構明るくて本当にファンの言う「光属性」のキャラクターが確かに多いです。
多分、ザ闇みたいなキャラクターって「明日、私は誰かのカノジョ」のホストくん役くらいでしょうか。

手っ取り早いのでWikipedia先生にも出動してもらう。

映えない主人公の方が多くないですか?

でも、考えてみてください。そんなに光属性の映えた主人公ってそんなにいますか?と聞かれたら答えは「ノー」ではないでしょうか。

高野くん自身は映像作品に出たい意欲の方が強いので映像作品を見てみますが、そんなにキラキラしている主人公っていないですし、同じ俳優からの評価が高いのも一筋縄ではいかない主人公を演じている俳優ばかりではないでしょうか。
※下記リンクは高野くんの目標のソースです

ハリウッドにたくさんいる「映えない系主人公」

ちょうどテレビドラマ界の祭典、エミー賞の授賞式やゴールデングローブ賞が行われていたので、ノミネートまたは受賞した作品を例にとれば一目瞭然です。
※私が日本の芸能界を全然知らないので、海外で…
下記はエミー賞主演男優賞(ドラマシリーズ部門)のノミネート・受賞結果ですが、過去の記録を見ても殆どのキャラがキラキラした主人公ではありません。イカゲームとかひどいじゃないですか(笑)

エミー賞の中で一番大目玉なのはドラマシリーズ部門ですが、その中で受賞を殆ど攫ってしまった「Succession」(日本語だと「メディア王~華麗なる一族~」です)なんてどのキャラクターも一筋縄ではいかず、正義のヒーローなんかではありません。
あらすじは簡単に言うと超大手メディア系企業CEOのローガン・ロイというおじいちゃんが脳梗塞になったのをきっかけに四人の子供たち(中年ですけど)の誰に後を継がせるか悩み、子供たちも自分に権力が回ってくるかもとソワソワしだすというストーリーです。
息子たちはバカのベクトルがそれぞれ異なり、一人娘はお転婆で自信過剰というセレクトには困ったメンツなのがミソ(笑)

例えば、今年の主演男優賞を受賞したキーラン・カルキン(あのマコーレ・カルキンの弟です)が演じたローマン・ロイなんてひどいですよ。
ダメダメチャラ男で、考える施策は空っぽで兄貴のケンダル任せですし、女性役員のジェシーにボロカス言われながら扉越しでシコってしまう変な性癖の持ち主です。それでも作中では主人公の一人なんですよね。
同様に、ハリウッドでは名優のジェレミー・ストロングが演じるケンダル・ロイもハーバード大学出のくせになんかやることなすことツメが甘いし、お父さんに反発する割にはお父さんに頼っちゃうし、メンタル病むとマリファナにすぐ手を出します。それでもケンダルは作中イチの主人公です。

ゲームの主人公すら映えない

さらに言うならば、同じ主演男優賞にノミネートされている、ペドロ・パスカルが演じているラスアス(The Last Of Us)のジョエルなんて、ゾンビウイルスのパニックで娘を亡くして以来、手段を選ばず生きてきたタフなオッサンですが、どこかしょぼくれていて、エリーを娘のように見始めます。
本人がラスアスが好きかはわかりませんが、これでも高野くんの好きなゲームの中の主人公の一人です。
※彼のプロフィールに特技がゲームってあったので…

俳優は「映えない主人公」であってこそ俳優から評価を得るのだ

何が言いたいかというと、こういった主人公の方がキラキラした光属性の主人公よりも多いですし、演じれる主人公(俳優)こそが本当の主人公です。
そして、一癖も二癖もある主人公を演じきれる俳優の方が評価が高くなる傾向にあります。
エミー賞、アカデミー賞の主演女優賞・主演男優賞を見ると一目瞭然です。
これらの賞の演技部門は俳優又は声優としてアカデミーに登録されていないと投票出来ないのです。

従って、自分映え及び光の主人公だけではなく、世界観に合わせられる高野くんは映えない主人公で正解であるということです。
ファンの皆さんにとっては「なんてひどいことを言うパリピだ」と思われるかもしれませんが、全然悪いことではなく彼が「自分がすべての役になる」タイプで色んな役を演じられるポテンシャルがあるかも?ということですのでご安心ください。
息の長い俳優を続けたいと先ほどのリンクにもあったことですし、「Succession」のケンダルやローマンのようなキャラクターも演じて俳優人生に深みを持たせ、イ・ジョンジェのような母国語(英語でもいいですが)で演技してもハリウッドレベルで賞賛される名優となるといいですね。

さいごに

ライブ自体は普通に楽しかったし、イケメン補充して心も潤いました!

私個人としてゲームの主人公で高野くんに演じてほしいのは、メタルギアソリッド2の主人公、雷電です。
彼もゲームの主人公でイケメンキャラですが、AIの作り出す虚構と現実の間で苦しみ、愉悦殺人にほんのり目覚めて倫理観・道徳心との板挟みになり……とゲームの主人公観を払拭されるキャラクターです。ドラマや映画で演じるとしたら、非常に高い表現力に加えてガンアクション、殺陣、アクロバットが求められるレベルの高いキャラです。

とにもかくにも映像作品なら結構いい感じの俳優になるのではないかと思ったライブでした。

では、雑な感想おしまいです!!!

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