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12/28 BADASSVIBES/ザ・クロマニヨンズ KOHH


快晴だけど最低気温はマイナス、寒過ぎる仕事納めの日。身を斬るような寒さがつらかった…
12月入ったくらいから仕事が結構忙しく、この日も朝から納まる気配のない仕事と闘いつつ、大掃除を終えて納会という名の社長の長いお話しが終わってまた仕事に戻って…気付いたら18時近かったので、慌てて会社を飛び出す。

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無事に開演には間に合い、先攻はザ・クロマニヨンズ。
「KOHHとしては(?)今回が本当に最後」というような噂はあったものの、クロマニヨンズが先に出てきたことでやっぱりそうなんだなと思ったし、甲本さんが「KOHHの最後のステージに呼ばれて嬉しい」というようなMCをされていてジワっと実感した。

クロマニヨンズについては、もちろん存じてますが…という程度で正直わからない曲も沢山あり詳しくないのだけど、それでも物凄い空気感が伝わってきて魅入ってしまった。甲本ヒロトさんの所作がいちいちお茶目でユーモラスで、力強いパフォーマンスとのギャップが印象的だったし、倒れるまでやりますと仰ってたのが格好良かったな。

クロマニヨンズの捌け際に「また会いましょう」的な言葉はなく「次はKOHHだよー!」と仰っていて『また』がない、KOHHとそのファンへの配慮みたいな感想をTwitterで見かけて、なるほどなって思いました。

転換して、後攻はKOHH。1曲目は飛行機から。

5年前にお客さん誰もいないとこで
ライブしてたの忘れてないし
ゼロから始まって
今はここにいる
今まで見た事ないとこに行く
Let's go!

ラストライブの幕開け、って感じの選曲だったと思う。
その後について、どの曲が良かったとか好きだとか言い出せば色々あるけど、とりあえず全曲「今日聴けて良かった」というのが1番の感想。

セットリストの内容もMCも、とにかく「過去より未来より『今この瞬間』が大事」だというメッセージに溢れていたように思います。
終盤、Lil KOHHと友達がステージの上に現れて"友達"を。わちゃわちゃと楽しそうでとても良かった。一人ひとり律儀に紹介していく中で、Lil KOHHのことだけ「デブです」と紹介した、身内への気恥ずかしさみたいなものがやけにリアルで良かったです。可愛い。

最近本当に、学生の時に無邪気に約束した「みんなでずっと遊ぼう 大人になっても一緒に遊ぼう」の難しさみたいなものを痛感することが多くて、それを実現してるステージに強烈な眩しさを感じました。

何かを維持するための努力ってつい蔑ろにして、変化する方向にばかりエネルギー使ってしまいがちなんだけど、こと人間関係においては保つための努力も大切だと改めて。ZORNも「変えたくないことは変えないための努力をしないといけない」というようなことを言ってたけど、今の年齢が1番この手のジレンマ感じるんじゃないかな、同世代だからこそ、より羨ましくもあり眩しく見えました。

そしてなにより、この演出で終盤が近いことを察して勝手に少し緊張しつつ聴く、I'm dreamin'They call me super  star も、特別に感慨深かったです。
そして最後のFar AwayはHOOKのリリックにグッときて、涙が出そうになった。

俺は幸せ
もう君がいなくてもやっていけるから
Far away, far away, far away
離れ離れになっても
同じ空の下で夢をかなえる
また会えるからfar away, far away

最後、仲間たちと一緒に袖に捌けかけて…戻ってきてステージ中央にマイクをそっと置いて、退場。
引退や、これからについて具体的な言及や別れの言葉があったわけではないんだけど、ああこれで終わりなんだなって実感してなんともいえない気持ちになりました。

事実上の1stとされる梔子の収録曲から始まり、同アルバム収録曲で終わる構成。梔子の花言葉は『私は幸せ』とのこと。美しい終幕だったと、思います。

閉演後は、隣のスタバに。ジョイフルメドレーティーラテに、sold outのシールが貼ってなかったのでまさか!と思って店員さんに聞いてみたけど、当たり前になかったから大人しくチャイティーラテに。そりゃそうだよね、毎年瞬殺なのに12月末まで残ってるわけがない…
どうでも良いですがジョイフルメドレーは冬っぽくて華やかでだいすきな茶葉で毎年必ず2〜3回は飲むし、茶葉も買うくらいジョイフルメドレーティーラテ過激派です。紅茶派の方にはとてもおすすめ!とは言っても、飲めるのは来シーズンですが…笑

帰り道で、そういえば大掃除があったから髪の毛をカチカチに引っ詰めてたこととか慌て過ぎてて化粧もろくに直してなかったことに気づいて勝手に恥ずかしくなる。
KOHHヘッズとザ・クロマニヨンズファンの見た目の対比的なツイート流れてきたけど、私はこういう時どちらに分類されるんだろ。多分どっちでもない気がする。

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帰路、高橋良さんのインタビューを読んで、言葉にするのは難しいけど《KOHH》はやっぱり良さんの仕掛けた壮大な実験であり、ひとつの現象だったんだなというぼんやりとした感想を持ちました。

有料記事なので、内容は避けますが…10日間無料で試せるようなので興味ある方は登録してみても良いかも。

引退について、個人的にはもちろん寂しさやもう観られない喪失感もあるんだけど、それ以上に今はこのアーティストを見届けられたという満足感が強いです。
スポーツ選手なんかが良く言うけど、自らの意思で幕を引けるというのは誰にでも出来ることではないと思うし、一部の才能を持った人にしか許されない特別なことなんだと改めて思いました。

どうであれ今後の人生も元気でやりたいことやってくれたら良いし、あわよくばそれを何かの形で見ることができたら嬉しいな。
あと、別に全然薄給OLが心配するようなことではないと思うのですがストリーミングの再生は今後も安定的な収入になるそうなので、ガンガン聴き続けたいと思ってます。今後ライブをすることもないとすると、再生回数って彼の音楽が好きな人がいるということを示すわかりやすい数字だなとも思うので…

以上です。
ライブ感想とその日の日記が入り混じった散文だけど、最近noteの文章を褒めて頂くことがあったり内容についてDMやリプ下さる方がいて嬉しい限りです。
拙い文章ですが、読んでくださってありがとうございました。ではでは。

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