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憧れをつかんだ先に待つ悩める東京の日々

小学生の頃、私は東京に住みたいと、いつか住むんだ、と決めた。
紆余曲折ありながら、大学生になると共に上京することができた。東京は私にとって憧れで、何かが起こる街だと思っていた。いつか、ハイヒールを履いて綺麗な髪をなびかせて歩き、キャリアウーマンになり、ドラマのような生活を送れる。そんな未来が待っていると夢見た。


でも、「いつか」っていつなんだろう。「いつか」って何なんだろう。


なんだかくすぶっている。くすぶっているという状況がよくわからないのだけど、噛み砕いてみれば、自分のやりたいことがわからない。どう生きていきたいのか全く描けない。という状況。



最近旅行をよくするようになって感じたことがある。

東京じゃないとダメなのか?
と。
確かに、交通網が発達していて便利で、海外からの新しいお店が上陸したり、芸能人に会えたり、洋服屋さんだって豊富。多くの企業が本社を構え、オリンピックだって来年に控えた街、東京。挙げだしたらキリがないほど多くの特色を持つ。

だけど旅先で、いろんなものに出会って、これは東京にはないな!新しいな!と思う体験をたくさんした。自然は豊かだし、お店もおしゃれだし、地元を盛り上げていこうという考え方がとてもエネルギッシュで感動すらした。


気づいた。


東京じゃないとダメなわけじゃない。ただ、私が東京に強く依存しているだけだって。そして東京至上主義のような考えになっていた自分を反省した。




ずっと東京に住むことを夢にしてきた私は、数年前にそれを叶えた。
そして理想の「いつか」については、東京に住めば付いてくるおまけのように、過ごしていれば訪れる未来だと思っていたみたい。別に自分が何者かになったわけではないのに、随分とうまい話を思い描いたようだ。


「自分のやりたいことがわからない。どう生きていきたいのか全く描けない。という状況。」に、しばらく変わりはないように思う。毎日悩んでいる。だけど、それを考えるときに東京に頼るのはやめよう。

東京が、私の大切な存在であることにこれからも変わりはない。
だけど、東京は私の夢を叶えてくれる何かではないし、夢を見つけさせてくれる何かでもない。ただの場所なんだもの。

たくさんのきっかけは転がっているかもしれないけれど、探して掴み取って目の前に掲げるのは、私の意思を持ってして初めてできることなのかなと。
今の私は思ったよ。



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