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ミスタードーナツで見えた世界

梅雨だからなのか。気分がどうしてもドンヨリとしている。
仕事に対するモチベーションがあがらない。
そんな記事ばかり読んでしまう、そんな話ばかりしていまう。

定期検診に通っている病院での診察が終わり、時刻は10時過ぎ。
私の会社は出社時間が10時だから、もうどうあがいたって定時には出社できない(もちろん報告、許諾済み)

ここ最近食べたいと思っていたミスドにでも行って時間でも潰そう。
仕事ばかりの毎日から抜け出して、平日の世界を見てみたい。
そう思って、途中下車した駅でミスドへ。

私の好きなフレンチクルーラー、ポンデリング、ココナッツがついたやつ
計3点のドーナッツとおかわりができるミスドカフェラテ(だったかな)を頼んで座席へ。

店内の奥では、初老のおばさん達が井戸端会議をしている。

私の席の隣では、おじいさんが新聞を読んでいる。

店内に駆け込んできた、また別のおばさん。

新聞おじいさんに挨拶をして、井戸端会議へなだれ込む。

奥から出てきた若い青年。井戸端会議に入り込み、最近近所で起こった強盗事件について持論を展開。

初老のおばさんグループは嫌な顔一つせず、ふむふむと耳を傾ける。

青年は一頻り話をするとレジに向かう。追加注文でもするのかと思ったら今度は店員と仲睦まじく会話を始める。

そうか、みんな知り合いなのか。


広かったはずの世界が急に狭く感じた。


そしてなんだかじんわり温かくなった。


自分が、仕事が嫌だ嫌だと思って過ごしている同じ世界で、こうしてミスドで甘いものを食べながらあーだこーだ井戸端会議をしている人がいる。

平和だ と思った。

何を小さなことで悩んでいるんだろう。狭い世界で生きていたのは私なんだなと感じた。涙が出そうになって、カフェラテをすすった。


平日の世界はあまりにも穏やかで、爽やかで。普段、社内で過ごしていたら気付けなかった。

毎日同じ時間に出社して、退社して。代わり映えのしない日常を生きていることに少し疑問を感じてきた。そんな今日この頃の、お話でした。

最後まで読んでくださりありがとうございます!