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悩んどいて良かった。その2

こちらのつづきとなっております、ご興味ありましたが、お読みください。

我が家の大学生ムスメは、いまでこそワタシとも友達ともうるさいほど話すけど、幼少期の彼女は、保育園のママたちが「娘ちゃんの声、聴いたことがないわぁ」というくらい、大人しい子だった。
親しくなれば返事くらいはしても、大人たちに自ら話しかけるなんてことはたぶん一度もしなかったと思う。

「誰のママ?」「今日ね、公園にいったんだよぉ」と、脈絡もなく話しかけてくる幼児だらけの世界は居心地がよく、ジワーっと懐かしい気持ちだったワタシは、たぶん、誰とでも話す子だったのだろう。
そのワタシのムスメは、ぎゅっと口を真一文字にして眉間に皺をよせってワタシのお迎えを待っていて、親以外の大人に声をかけるなんて絶対にしない子だった。

聞き分けがよくて、みんなで遊んでいるときに、さて帰ろうってなると、ムスメは「はーい」といってワタシの手を握った。
周りは、まだ遊びたい。もっといたい。帰らない、とごねていても、ムスメはごねない。
そのとき、保健師だというママが「ワガママいえないのは問題かも」と言ったのがワタシをとても不安にさせた。そ、そうなの???? ワタシと違う人間が育ってんだな、で納得してちゃいけないの???
すぐに保育園の先生に「育てやすいことが悩みです!!」と相談にいったくらい、なんでも悩んだ。(あ、でもそのかわりといっちゃなんだが、夜泣きがめっちゃすごくて、夜泣きノイローゼにはなった、これは悩みじゃなくストレスだった。)

ムスメが抱えてるかもしれない問題に、意識が一気にむく……ああ、そういえば話すのが遅かった、背中を押しても人前に出たがらない、極端に人混みが嫌い、大きな音が苦手だし、人前で笑わないという特徴がある……だんだんとそのすべてに悩み始めたのだから、不思議だ。かなり、大真面目に、心の底から本気で悩んでいたのだ、ワタシは。

大丈夫なのだろうか、この子は。いやいやワタシだ!ワタシが母親だからもしかしたら……って。底なし泥沼堂々巡り。

そのカノジョが、買い物に失敗したことを話しながら、大笑いし、
「ママみたいに文句言いにはなりたくないけど、今回は買いません、ごめんなさいとかいえるよーになりたーい!!」

とかいうんだから、嬉しいじゃないか!! w

彼女のことを悩んだことがあったから、

話し終わった瞬間から消え失せるような些細な日常のどうでもいい会話

に喜びを見出す視点を持てているのだ。
彼女のおかげで小さな日常が大切になり、ささやかな喜びを味わえるオンナになれた気がする。

「年々、生きやすくなるよね。自分だけダメって思う自意識みたいのが薄まるっていうか。なんか、自分は自分、人は人って思えるようになってきたのは、ほんと楽。」

齢19歳でそういう彼女は、口数が少なかった分、彼女なりに思慮してきたのかもしれない。
自分と違うタイプのムスメのことでたくさん悩んで深々と反省して、反省だけじゃなく自分の親にも謝ったりしてww だけどそうはいっても自分のイイトコロも見つけて、それを学びだって感じながら暮らせてきたことが、

ワタシの人生での、一番の宝物だなあ


って、今でも思う。
ジタバタしてきた全てにありがとうだし、よくやっただし、
振り返ってみりゃ、全部が楽しかっただけだ。あー、タノシカッタ。


いやぁ。育児は悩みが尽きないけど、なんというか、悩むってのはいいことなのかもしれないなぁと思った、寒い寒い今日このごろ。まだ風邪の影響で身体の節々が痛いです。


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