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責任を背負いすぎなくていい

心療内科医の鈴木裕介さんの本、「我慢して生きるほど人生は長くない」
タイトルが絶妙に素晴らしくて、手にとりました。
本当にそうだよな、と…。

内容も素晴らしかったので、よかったら読んでみてください。


今日はその連想で記事を一つ書いてみることにします。
責任を背負いすぎてしまうことについて。

私自身はもともと責任を背負いすぎてしまうタイプだったと思います。
誰かに頼まれたことを断ることはとても苦手でしたし、ごちそうしてもらったり助けてもらったりしたら何か返さなければと思いすぎていましたし、誰かの失敗を自分の責任のように感じたりしていました。
そうしなければいけない、そうしないと自分には価値がないのだとすら思っていたかもしれません。
でも一方でそれはしんどくて、そういう状況に追い込んだ相手に対してイライラすることもありました。

ある時それをやめることにしました。
自分が勝手にこうしなきゃああしなきゃと思っているだけなのに、それが思うようにいかなくてしんどい時に相手のせいにするのは筋違いなのでは、と思ったことを覚えています。
それからは、自分が抱えられる範囲、自分がやりたくてやっているのだと思える範囲のことしか引き受けないことにしました。

といえるほど簡単なことではなくて、結局引き受けすぎて後悔することもありましたし、今も全然あります。

それでもだいぶ断れるようになりました。
最近では、お受けしていた仕事を辞めさせていただいたのですが、私のあけた穴を他の人たちが無理をして埋めてくれていました。それについて、以前は罪悪感を感じていたと思いますが、今は私のせいではないと思うことができます。


おそらく、必要とされているという事実にすがりたい気持ちが少なからずあったのだと思います。ここを断ってしまったら自分の居場所がなくなってしまうのではないか、自分の存在価値がなくなってしまうのではないか、という不安があったのかもしれません。
でも、無理をしないと認めてもらえない場所や相手なら、本当は自分にとって必要ではない、と今は思います。
そしてそう思えると、本当に自分を大切にしてくれる人を見つけて、つながり続けることができると思います。


支援する側にまわることもありますが、その時も同じ結論にたどりつきます。
しんどそうな方の話を聞いた時に、サポートできることはしてあげたいと思いますし、優しい人のまわりにはその優しさにつけこむ人が必ずといっていいほどいるので、そういう人とは離れた方がいい、あなたにとって大事な人ではないはずだ、と一生懸命お伝えしますが、そのつながりを捨てることはそう簡単なことではないようです。
そうした時に誰とつながり続けることを選ぶか、がその先の人生を大きく左右するような気がします。


一番大事なことは、自分を守ってあげること、自分の幸せを守ってあげることです。
誰かに優しくすることはけして悪いことではありませんが、それは自分が楽しくできる範囲であることが大切なのだと思います。
その範囲を守りながら関わることが、真の優しさだと、私は考えています。


あなたが抱えすぎないですみますように。

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