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【vol.7-8 2023年度号】ブラジル×日本!日本でのジョガボーラ文化の萌芽、これからも、続きますように・・・!

 2024年2月13日(火)の夜、ブラジル在住サッカージャーナリスト大野美夏さんが、耳すまが主催する「ジョガボーラきららさいたま」(活動場所:さいたま市立つばさ小学校)の活動に遊びに来てくれて、場を大いに盛り上げてくださいました。

  ジョガボーラ活動後は、近くの居酒屋で、大野美夏さんを囲み、歓談しました。
 ブラジルの学校教育のシステムの話(日本は夕方くらいまで一日がかりで学校の時間が続くが、ブラジルでは午前中で終わる代わりに、朝早く始まり、ギュッと凝縮された仕組みとなっている)や、以前は男性のスポーツだったブラジルが、ここ最近で女性がサッカーをすることが市民権を得つつあり、盛り上がってきていること(ブラジルで女性のスポーツといえば、これまではバレーとバスケットボールだけだった)、ブラジルでも欧米でも、スポーツの場にはバーがあったり、スポーツを通して社交する(たとえばスポーツをした後に、みんなであーでもないこーでもないとコミュニケーションを楽しむ)という文化が当たり前に根付いており、競技性の要素が強く、解放的・社交的なコミュニケーション文化としてのスポーツの風景が少ない日本と大きな違いがあるといった貴重なお話を伺うことができました。

 午前中で学校が終わってしまう為、サッカーに興味があまりない子たちが夢中になれるものの選択肢が少なく、暇になってしまうから非行に走りやすいかも、といったプラスの面だけではないお話もありました。

 日本は、子ども達がちょっと忙しすぎ・詰め込みすぎ・「習い事」をやりすぎではないか?という指摘もありましたが、それだけ多種多様な選択肢があるということは、豊かさでもあるような気もしました。

 ブラジルの、スポーツを通じた解放的なコミュニケーションを大切にする精神・文化と、日本の、サッカーだけではない、多種多様な選択肢のある社会・文化、どちらも良さがあると思いましたし、お互いの良さを学び合っていけたら、もっともっとこれから発展していけそうだな、と感じました。
 女子サッカーに関して、大野美夏さんから、なでしこジャパン、日本の女子サッカーを大リスペクトしているという言葉も沢山出てきて、長谷川唯選手や佐々木則夫さんと一緒に写真を撮ったことも誇らしげに話してくださいました。
 耳すま西出としては、やはり「ジョガボーラきららさいたま」という活動団体を立ち上げたきっかけとなったのは、大野美夏さんのX(当時Twitter)の発信だったという事実は、本当に、本当に大切にしたい事実として皆さんにお伝えしておきたいことです。元々、日常的にいろんな人が集まって大会とかではなくて気軽にサッカーできる場づくりがしたいなと思っていたところに、大野美夏さんの「ジョガボーラ」という言葉の紹介、ブラジルの文化・精神の発信があり、魅力的で惹きつけられ、「これだ!!」と思って、満を持して「ジョガボーラきららさいたま」の活動が始まりました。日本人にとって、「自由にやっていいよ」という提案は、決して誰にとっても居心地の良いものではなく、戸惑いや、うまくいかないことも沢山ありましたが、活動を続けて1年以上となり、このジョガボーラの文化・精神は、簡単なことではないけど、きっとこれから先も続けていく中で色々な発見や学び・育ちがある、大きな価値をもった活動になっていきそうだなと予感しています。

 私自身、中学生くらいから本格的に「女子サッカー」と出会って続けてきて、それなりに縁がありますが、お互いを認め合い、自分の存在が解放されるような気持になるサッカーの場もあれば、ひたすら存在を否定・無視され、きついなーと感じるサッカーの場もありました。女子サッカーの現場でも、事細かく教え込み、厳しさを重視し、同質的な集団行動を強要するスタイルのやり方も多くあり、私自身は非常に苦しかったけど、そこで教え込まれたことで身についたこともあったとは思うので、一概にこれが正解だ、などという話はできないですが、少なくとも、私自身は、お互いを認め合い、自分の存在が解放されるような気持になるサッカーの場が好きだし、そういう場づくり、ジョガボーラな場づくりをこれからも続けていきたいなと思っています。まだまだ少数派かもしれませんが、続けていくことで、さいたま市で特異な活動をしている、ということではなくて、日本のスポーツ文化の新しい当たり前・日常の風景が各地に広まる展開に広げていけたら一番いいのかなーと考えています。

 ブラジル文化の解放感に関連して、サッカーメディア「大人になってから学ぶサッカーの本質」から、当時ブラジルで選手として活動していた藤尾きらら選手の記事もありましたので、シェアします。

 
 大野美夏さんと、ネット上だけではなく、実際に対面できたこと、私のサッカー人生にとって、これからの大きな後押しになりそうです。感謝してもしきれません。ジョガボーラ活動が、これからも素晴らしい活動に発展していけるよう、改めて頑張っていきたいと思いました。

 ジョガボーラの活動が、女子サッカーの発展にもつながっていけたら一番ですが、現状では、女性の参加者が少ないです。工夫しながら、やっていきたいと思います。
 ブラジル、日本、ジョガボーラ、女子サッカー、の豊かな発展を願って、本投稿を締めます。この度、関わって頂いたすべての皆さん、読んで頂いたそこの貴方、有り難うございました!!オブリガード!!!

After Jogarbola!! 


#ジョガボーラきららさいたま のある記事に関しては、「ジョガボーラきららさいたま」の活動費として寄付し、大切に使わせていただきます。その他の記事に関しましては、「耳すま」の取材活動経費として、深化・発展のために大切に使わせて頂きます。