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雑文のおもちゃ箱

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片付かないおもちゃ箱、木々や廃材を集めて造った秘密基地、 ごっこ遊びの数々、半世紀の時間が経ち、それらの遊びは出来なくなったけれど言葉の遊びは、まだ始まったばかり。
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100キロウォークは既に始まっている

100キロウォークは既に始まっている

 さあ、明日は100キロウォークだ。準備、準備、まずは、かみさんを人生二度目のショートステイ2泊3日に送り出す。夕べ遅くまで、経糸を張り終えて、着替えやら何やらを詰め込んだ。そして、今朝もバタバタと準備をして織り機と一緒にショートステイの送迎車に放り込んだ。さよなら、かみさん。

 思い起こせば、この100キロウォークにエントリーする6月、いや5月連休明けあたりから、今日からのショートステイの利用

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やっと秋がやって来た

やっと秋がやって来た

 起き抜けの寒さにびっくりして、慌てて押入から長袖Tを引っ張り出した。ゴミ出しのついでに愛犬を庭に出すと、昨日、仲間入りしたはずの川ガニが居ない。水槽に入れてフタまで置いていたのに、しっかり脱走しているではないか。

 ここから乙津川まではお前の足では遠いぞ。途中、交通量の多い道路もあるけど、夜中なら渡れるか。道路の先には水路もあるから、生き延びることは出来るか。そんなことを考えながら、見えるとこ

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ふれあい

ふれあい

 幼少期は散髪屋のお姉さん、少年期は歯医者の受付のお姉さん、青年期はスナックのお姉さん、その後、壮年から老年になって来ると、もうお姉さんなら誰でもいい。いや、おばちゃんでもいいかもしれん。なんの話をするのか忘れそうになってしまった。

 この歳になると女性とのふれあいの機会が極めて限定されてしまう。もちろんかみさんは論外、触れあいすぎるくらいにトイレで抱き合い、風呂では裸で抱き合いと日夜介護で触れ

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ある営業マンの話から

ある営業マンの話から

 最近は私が在籍する零細な会社にも電話での営業が良くかかって来る。さすがに飛び込み営業は無くなったものの、営業の者が地域を回っているからと先に連絡があってから始まる営業は後を絶たない。大概はつれなく、偉くもないのに見えないことをいことに上から目線で断るようにしている。でも時には聞いてもいいかと思う案件もないことはない。例えば、近いところではこんなことがあった。

 例によって電話営業でアポを取り付

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Dr.ヤンデルと豆塚 エリの「まめに読んでる?」読書会スペシャル整理券持って行って来たメモ

Dr.ヤンデルと豆塚 エリの「まめに読んでる?」読書会スペシャル整理券持って行って来たメモ

 会場は明屋書店高城店さんの一階店舗の奥の長くて細い階段を登った2階、定員は40名、開演を待つ数10分、静かに席が埋まって行く。同時に変な空気感にお客さんなのかファンなのか分からない私がが緊張してしまう。

 後3分で始まるけど、どこから出て来るんだ。豆ちゃんはあの階段を抱え上げて貰うのか。出て来たらやっぱり拍手でお迎えするのかなんて、そわそわと考えていたら。

 おーそのまんまのヤンデル先生と、

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思い出話で古希を祝う

思い出話で古希を祝う

 あっ、今日は春美翁の70回目の誕生日じゃないか。古希だったのにな、一緒に祝いたかったよ。ヘルパーさんにショートケーキを食べさせて貰って、調子に乗って食べ過ぎて、お腹が苦しいと訪問看護さんを呼び出して叱られてふくれて、後で苦笑いする。毎年のイベントだったね。

 13日に初盆参りに行った時に、誰かのカメラに写り込んでみたり、仏間の蛍光灯を壊してみたり、もう人工呼吸器から車椅子からも解放されて、先立

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介護ベッドの分解と組立て

介護ベッドの分解と組立て

 利用者さんのお宅のベッドを介護ベッドに取り換えることになった。まずは中古介護ベッド(パラマウント楽匠Sシリーズ)の分解、元の形から慎重に写メに撮りながら分割、手すりなども入れると凡そ16分割して、マイカーに積み込んで移動する。

 さて、これまでも介護ベッドは4,5回は分解と組立てを経験している。簡単なものからなかなか複雑なものまで、時には知恵の輪を解くように組むこともあった。素人でも時間さえ掛

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愚考のゆくえ

愚考のゆくえ

 地震の時もそう。大雨の時もそうだ。これくらいなら大丈夫、そのうち納まるだろう。隣近所はまだ逃げてないから大丈夫だろう。これだ人が原始の頃から種の生存のために組み込み培って来たであろう正常化バイアスと同調性バイアスと言われる遺伝子を繋ぐ装置の一部、これが問題だ。

 簡単に説明すると、正常性バイアスと言うのは、異常なことが起こった時に「大したことじゃない」と落ち着こうとする心の安定機能のようなもの

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背が足りん

背が足りん

 仕事で中津市三光方面に行くことがある。目的地までの時間調整で「道の駅なかつ」にはいつも寄ることになる。トイレ休憩と盛りだくさんに並ぶ産直品で目の保養をするのが楽しい。

 問題はここのトイレだ。手洗いの鏡にご当地ゆかりの誰でも黒田官兵衛になりきれる顔抜きがある。悩ましいのがこの高さだ。背の低い私は、官兵衛になり切れないし、歴史に親しむ子供らにもこの高さはないだろう。

 実際の官兵衛の身長は定か

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お友達のお父さんと温泉へ

お友達のお父さんと温泉へ

 私が子供の頃に両親が、共働きの若夫婦の子育てのお手伝いをしていた時期がある。おじさんが国鉄でおばちゃんは看護師さん。私もそこの3人の子供たちと一緒に遊んでやったことを覚えている。もちろん私もご夫婦から随分と可愛がって貰った。おじさんは私が国鉄で働く間も、何くれと世話を焼いてくれた。

 おじさんは民営化後に退職、起業して学習塾から高齢者のデイサービスを切り盛りするようになった。事業も軌道に乗って

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たばこの話をしよう

たばこの話をしよう

 私が生まれた昭和30年代は、64年続いた元号の中でも最も象徴的な10年と言われている。もはや戦後ではないと世間は言い、別府タワーが立ち上がり続いて東京タワーが立ち上がる。東京オリンピックに向けて、親たちは競うようにして三種の神器を買い求める。そんな高度成長期がじわじわと加速して行く時代、まだまだ未舗装道路と田んぼばかりの景色の中で、除菌も滅菌もコンプライアンスなんて言葉もなかった時代が私の郷愁を

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上野千鶴子さんの講演会に行って来た

上野千鶴子さんの講演会に行って来た

 昨日までの雨が嘘のように晴れてくれた。別府で豆塚 エリちゃんとスタッフを乗っけて、別府インターから高速に乗るつもりで行くと、インター手前から随分な渋滞、なんとのり面変状による通行止めだった。ナビで最短コースで大分インターを探すと、志高湖から狭間に抜ける道が一番の近道、少し飛ばして大分インターから高速に取りついて、また少しだけ飛ばして、ギリセーフで佐伯は城山の会場に到着。

 城下町の敷石の不陸を

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肩甲骨な話

肩甲骨な話

 右首筋の筋違いか。火曜日だったか、もういっぱいいっぱいに狭まった肩の可動域を抱えて整骨院に半年ぶりくらいで行ってみた。しばらく来てないので問診を書いて下さいと言われて書いた。症状はいつからですかと問われているので、正直に1年以上前からだと答えた。

 話は変わるが、この肩と肩甲骨、昔は柔らかかったのよ。何と言っても器械体操で6種目を下手くそながらこなしていたのだから。その後、結婚して車椅子を片手

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着地点はどこだ

着地点はどこだ

 明日はかみさんの患者会、週明けは給与計算に労働保険料計算にヘルパー会議に担当者会議、その他に決算の締め処理など、ちょっと忙しいか。こうして6月も忙しさに流されて行くのか。それでも晴れたら自転車だ。

 ギャラリー嶋屋さんの「Color~陶7人展~」に立ち寄る。お馴染みの吉森睦子さんの作品から観て廻る。すると、ひと際と言うか釘付けになった作品が一つ。作家の甲斐さんには先にお詫びしておこう。ごめんな

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