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受診③

今日こそ病理の結果が出る。
今後の治療方針が決まる予定。
受診の日が来なければいいなぁ…と思いながら2週間を過ごしてきた。

予約の14:00より早く呼ばれる。
ここからじっくり1時間以上かけて、病理結果と治療方針について説明を受けた。

[病理結果]
《IDC(浸潤性乳管癌)成分》
・invasive size(浸潤径)1.4mm  
・total size(拡がり):19×14×9mm
《ホルモンレセプター》
・ER(+):J-score3b
・PgR(+-):J-score  1−2
《HER2タンパク検査》
HER2:score3+
《細胞増殖能》
Ki67 MTB-1陽性率25%程度

PgR(+-)はホルモン療法の効果が弱い可能性があるので、ルミナールBとして、パクリタキセル12回(毎週1回)+トラスツズマブ(ハーセプチン)1年で根治を目指す治療が望ましい。
また、癌の増殖力も高いタイプ(HER2陽性・Ki67高)でもある。
NCCNのガイドラインでは、<1mmであればホルモン療法のみで、それ以上であればパクリタキセル+トラスツズマブの適用(ベネフィットが高い)とある…
私の浸潤径1.4mm…悩ましいとこだが1mmを超えていると、ガイドラインを見ながら説明された。
英語だけど…。
その後、タモキシフェン10年内服。
先生は、今より、将来的な健康を考えて、こちらの治療方針でいきたいと。
「脱毛などの副作用、またお仕事との両立も大変でしょう。でも、心を鬼にして勧めます!」

もう、ぐうの音もでない。

結局、長い時間話し合った結果、おすすめ治療をすることになった。
帰りに血液検査追加(BNPやDダイマー、女性ホルモンなど)。
次回、心エコーとがん看護サポートチームの面談。
がん看護サポートチームでは、抗がん剤治療中の体調管理やウィッグについての相談をするらしい。

そして来月入院して初回のパクリタキセルとトラスツズマブの投与を行う。
50%の人が発熱するらしい。
2泊3日の入院。
その後は、毎週外来通院で投与。

疲れた。
コーヒーとチョコレート買って、テラスでしばし途方に暮れた。
癌になって初めてウルッとした。
なかなか帰る気になれなかった。
大学の中をブラブラ遠回りしながら駅に向かう。

夫に説明するの嫌だなと思ったら、帰ってからソファで毛布をかぶってダンゴムシになってしまった。
自分でもうまく処理できていないのに、人にうまく説明なんてできないよ。
明日、会社行きたくない。
今日はとことん後ろ向きな私がいる。

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