サウジアラビアを知りたい 3

『50℃で感じたこと』2023年7月1日

いつのまにやらもう7月。
新しい土地でのウキウキ気分であるハネムーン期も終わり、普段行きなれている場所にはナビを使わず鼻歌交じりに運転できるようになりました。

7月といえば季節は夏。サウジアラビアで生活をスタートして怖いもの見たさのような気分でちょっと心待ちにしていた夏。サウジアラビアといえば、メッカ、石油、夏の暑さ(一個人の意見)!この一週間我が家の温度計で午後には50度を超えています。

気温が50度を超える環境で生活するとどうなるでしょうか?

なんと!以外にも大丈夫でした。暑いけど。
基本とても乾燥しているので日陰や建物の中では比較的過ごしやすいのです。でも灼熱の太陽の下では殺人的暑さ。ちょっと歩いただけで命の危険を感じました。
そんな中でこの暑さを初めて経験しびっくりしたこと:
① 昼間の水道水は熱湯に近いぞ
② サウジアラビアに自生する植物や順応した生き物は力強く生きている
③ 敬虔なイスラム教徒の方々は灼熱の太陽のもとでもお祈りする

①の水道水が熱すぎる問題は生活するうえで一番困っています。
なぜならシャワーが熱すぎて浴びれないんです。水なのにお湯。水道管は地下に埋まっているのにあっちちと感じるくらい熱いのです。おまけに植物の水やり時にも夕方は熱湯レベルの水なので果たして植物は大丈夫なのか?!(いまのところ大丈夫)

②の植物や動物は力強く生きているのには本当にびっくりします。
この時期の砂漠を歩くとたくさんの種類の鳥類、猛禽類、虫が見られるし、誰が残したのかわからない糞がたくさん落ちています。ラクダの群れは砂漠の熱い砂の上で寝転んで草を食んでいます。砂漠に自生する植物もここ一か月以上まともな雨が降っていないにも関わらず薄青々と生い茂っています。ちなみに最近はナツメヤシがたわわに実をつけています。
特に昆虫類や節足動物にとっては天国なのでしょうか、種類も数も半端ないです。この時期色々な種類の蜂が飛び交っていてとても働き者です。

③イスラームのお祈りの時間になると道路わきに車を駐車し、常にmy絨毯を敷き50℃だろうが直射日光のもとだろうが気にせずお祈りをする人々を見かけます。信仰心は何事にも勝るのでしょうか。この光景を目にするたびに胸をうたれます。

かるく40℃越えの日々ですが、朝はとても過ごしやすいのです。35℃だと涼しく快適に感じます。そんな中のジョギングはとても気持ちが良いです。朝5時に起きられればの話ですが…

冬は10℃以下の日もあるし、夏は50℃にも達するリヤド。
この地に住み続けることを選択し、過酷な環境を受け入れるサウジアラビア人に敬意を感じる日々です。


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