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安定を手放してこそのお金で買えない贅沢

いよいよ、オットは「誰にも寄らずに一人で立つ」ことを決意して、
「無所属新人大工」☆としてのスタートを切りました。

私も、完全に依存して来たオットの収入がなくなった、ということに、やっぱりどこか不安を感じているのもまあ、当たり前の事かなと思います。

でも、自分の足で立つ、自分の手で稼ぐ、それでこそ、これからの人生の舵を自分で取ることができる、ということも実感しているし、そんな風に生きたいという、自分の魂の望みを叶えていくのだから、ま、うまく行かないわけがないなと思っています。

子どもたちにも、再三、自分で選ぶことが大事、自分で決めることが大事、と伝えて来たのだから、私たち自身がそのように生きて見せてあげるというか、、、。

で、オットの工務店の初仕事の風景です。

初仕事風景。知人の家のいくつかの困りごと解消☆

どんなお家でも長年住んでいると、建付けが悪くなった扉や、傷んだ床や壁、ちょっとした不便を感じ続けているけど、「ま、このくらい😅」となんとなくやり過ごして来た部分ってあるのではないかと。

私たち世代なら、子どもが家を出て行って空いた部屋を自分仕様にしたり、
もう子供に汚されたり壊される心配もないから、ようやくそういった家の傷を修復したり、改めて不便を解消したくなったり。

ちょっとした不便を毎日感じながらもやり過ごしていると、自分の表層意識では気づいていないストレスになっていたり、そこからエネルギーが無駄に漏れていたりします。

開きにくい扉がスッと開いたら?
かかりにくいカギが、カチャッとはまったら?
どんなに気持ちがスッとすることでしょう。

上の写真の施主様のお宅では、いろんな扉の建付けの修理が中心でした。
鍵がかかりにくくなった玄関の扉。
木の枠の網戸の建付け。
重すぎて落ちてしまった収納の扉。
玄関のクローゼットの扉も重すぎてか開閉のたびに床に傷をつけるとのことで、その修理。

施主様の感想は、
「気を使いながら開閉していたあちこちの扉を、スッスッと開閉できるから、生活がすんなりいくようになった、めっちゃ気持ちいい。もっと早くすればよかった」とのことでした。

工務店や大工さんに頼むほどでもない、日常の些細な困りごとに応えていくような仕事で、皆さんの日常がハッピーになれば💗うれしいです。

そして2件目のお仕事。
友人の高齢のお母さまの要望で、リビングと和室の段差をなくしたいとのご依頼。先日下見に行き、昨日、見積もりを持って説明に上がったところ、GOサインを頂きました。

一件目の扉の建付けでも、施主様が住んでおられる中での作業は、その場に長時間、施主様が居合わせることがほとんどなので、本当に気を遣います。
施主様がおられない現場とは、全く違う気の使い方で作業を進めないといけないという難しさがあります。
工事を進めながらも散らからないように、危険がないように。
作業が複数日に渡るときは、作業途中でも一旦きれいにリセットして帰らないといけません。
そういうことは、主婦目線で私がオットに教育しないと、大らか仕様の
オットには見えないところがあるので😆、プロとしてそういう丁寧な過程を重ねることが信用につながる、ということを結構しつこく言う私😅

ま、そんなこんなで、友人知人からお仕事を頂くことができ、本当にありがたいスタートを切ることができています。

少しずつ少しずつ、丁寧に実績を積んで、オットの子どもの頃の夢だった
大工さんとしての人生を楽しんでほしいと思います。

去年の3月末まで33年間サラリーマンだったオットは、スーツを着たおじさんから、作業着のおっちゃんへ変身!
私はとっても似合ってるな~って思います😆

友人たちが、オットに仕事を頼んでくれる理由の一つとして、我が家のリビングにある作り付けの本棚の存在は大きいかもしれません。
我が家でのイベントに来てくれた人たちに必ず聞かれるのが、その棚の事。
壁一面に作った本棚です。この家に越してきたころに作ったので、もう20年ほど前のもの。

もっと左の方まで、壁一面の本棚。
釘を使わず、ピタッと収まっています。
上部の白いのはプロジェクターのスクリーン。

これを見て、「こんなの欲しい!」と言われたり、「すごいね!」と感心してくれている人たちがいて、その印象で、大工仕事を依頼してもらえていると思います。

今年はまだそんなに依頼も多くないでしょうから、我が家のリフォームをして行って、ショールーム的に使って行こうと話しています。

私は私で、大学生活が始まって、
「こんなことになるとは😮」
「えらいところに来てしもた!!!」という感じで、勉強に追われそうですが、できる限りオットのサポートをして行こうと思います。

2人して、やりたいことをやりながら、夢を叶えていくプロセスを楽しんでいます。

何よりうれしいのは、私が手入れをしている庭で、お天気のいい日に二人でオットが作ったランチを食べる、そんな時間が持てること。
サラリーマン時代には考えられなかったことです。

コンタがおいしそうなにおいを嗅ぎつけてやって来ました😆

晩ご飯も、二人で19時には食べて、夜は二人とも勉強タイム。
オットは建築士の試験に向けて、私は大学のレポート、黙々と勉強して、12時過ぎには寝ます。(今日は夜更かし中)

時間を自由に使いながら、お互い忙しいけど、やりたい事だけやっている充実感は、本当に私たちが欲しかったものです。

今は、贅沢なモノへの物欲が自分でも驚くほどなくなり、素朴な「素」の自分に戻れた気がします。お金では買えない贅沢かもしれません。

先々の保証は何にもないけど、日々、一瞬一瞬を大事に楽しんで積み重ねていけば、大丈夫だと、私たち夫婦は信じています。




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