〈フロンターレアドベントカレンダー 寄稿〉ぼくがMind-1ユニを脱げない訳

この記事は、フロンターレアドベントカレンダー12/21の記事として記すものです。(機会を頂き、ありがとうございました)
ごくごく個人的な内容も含まれますが、なにとぞお付き合いくださいませ。

ご存知のとおり、フロンターレ(というか、どこのチームもかな)は毎年ユニフォームのデザインを1年おきにリニューアルされ、例年の楽しみの一つにしている方も多いと思います。

ぼくも、毎年新しいユニフォームのデザインを楽しみにしているのですが、どうしても新しいユニフォームを買えないでいます。

それは、スタジアムに行こうとすると、どうしてもこの「Mind-1チャリティユニフォーム」を着てしまうからです。

○年前、ぼくは仙台の大学に通っていました。
仙台の大学を選んだ理由の一つが「街がキレイ」だったくらい仙台は大好きな街で、卒業してからも「また行きたいなー」と思っていました。

そんな時、あの震災が起きました。

都内も大混乱の中、夜になって会社を出て(金曜日でしたよね)、帰り道で気になったのは大学時代の友人の安否でした。

Facebook、アドレス帳、年賀状…使えるものは全て使って、無事を確認しようとしました。

そんな中、石巻から仙台に通っていた一人の友人とどうしても連絡が取れず、時間が過ぎていきました。

1ヶ月が過ぎて、もうぼくにできる手立てもなくなってきた頃に、Jリーグの再開が知らされ、相手がベガルタ仙台なのを改めて知りました。

せめて何かしたい、できることは?と思い、目に止まったのがこのユニフォームだった、というわけです。

「支援はブームじゃない」

フロンターレの被災地支援活動は、ほんとうにすばらしいと思います。
仕事柄、寄付を募る場面にも多く接することがありますが、どうしても時が経てば人々の関心は薄れてしまう。それを真っ向から受け止めて、このメッセージを掲げ続ける姿勢に、心から感服しています。

等々力に向かおうとするたびに、再開試合のエール交換が頭をよぎり、またチャリティユニを着てしまうわけです。
そして、サッカーがある日常への感謝を忘れないためにも、スタジアムではきちんとルールを守り、全ての運営に携わる人たちへのリスペクトを大切にしたいと思っています。
(野次はもちろん、ブーイングもしません)

件の友人とは今も連絡が取れず、もう最悪の結果を受け止めなければいけないとは思っています。
5年が経過し、今仙台駅に降りても、震災の被害を想起させるものはほとんど見られません。

でも、チームの取り組みに今でも参画していることを示すためにも、これからもMind-1チャリティユニフォームを着続けてゆくことになると思います。

ただ、ちょっとおなかがキツくなってきたので、着続けるには少しダイエットしなきゃいけないところです(笑)。

追:
天皇杯獲りましょう!!
もう大阪の宿取っちゃいましたから、ほんとお願いします…

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