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採用活動の裏側


採用担当からは、「優秀な人材が欲しい!」との声が上がっています。
若手時代、私がその言葉を聞き流していると、「あのね、これは本当に切実な問題なんだよ…」と熱く語られました。
実は警察官全体での人材不足は顕著らしく、「今の若者はなってない、これから未来が心配だ」とのことでした。

公務員は安定だから必要以上の仕事はせず、自分は楽して他にお任せ、といったような考えをしている者を排除したいという意図もあるのかもしれません。
その場で真意はわかりませんでしたが、私は、こういった公務員思考には大いに共感するし、そういう志望動機を否定はしません。
(今は民間で働いている私ですが、毎月安定してお給料が貰え、真面目にやっていれば辞めさせられる心配もなく、福利厚生がしっかりしている前職の良さをまさしく実感しているところです)

給与や職の身分が安定していることは、採用の方でも最もアピールできることで、それを使って受験生集めをしているのも事実なので、公務員思考の人を排除する資格はないと思われます。
結局は、やる気や能力があるかないかの問題。
だけどいずれにしても、能力がなく自分が楽して安定を得たい、という目的で警察官になるというのはお門違いなのかなと思います。

さて、私が行った採用活動の経験を投稿したいと思います。

各部門の警察官は、「勧奨活動」といって、年齢的に対象となるような若者世帯に働きかけるよう促されます。
特に地域密着の交番員が有利とされ、その期間、交番勤務の若手は発破をかけられるのです。

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