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NGC3521 Bubble Galaxy しし座 2024-04-12-21-52

NGC3521 Bubble Galaxy 2024-04-12-21-52

東京某所、ベランダより電子観望
MACSY60, Neptune-C-II, AZ-GTi, SKYMEMO S/SW, SharpCap 4.0, SynScanPro 1.19.20, Siril 1.2.1
2024-01-14 ~ 2024-04-12, Gain: 95, Exposure: 180.0s, stacks: 73980sec
9.00等級 RA/DEC(J2000.0): 11h05m49.45s/-0°W02'16.1'' (steralium)

 今の設備と技術で、画角に収まるほどよい銀河をどの程度炙り出すことができるのか、この時期に見合ういくつかの対象を検討した結果、 NGC3521 に狙いを定め、しばらく撮影を積み重ねてみました。
 周辺の星模様も、スタックとオートガイドに必要な大小の恒星が含まれ、1月の撮り始めから4月まで、13日分の約400枚、20時間分をスタック。さすがに分解能には限界があったので、銀河中心と周辺の色見をしっかりと伸ばして仕上げてみました。

WCS Information (Siril)

 しし座方向ですが、位置的にはしし座、おとめ座、コップ座、六分儀座に囲まれた、ちょうど中心付近。線状中間渦巻銀河に分類され、概ね斜め上から見下ろす構図で、緩く巻かれた腕構造が形態の特徴です。さらに中心の銀河核では低電離輝線が観測されており、活動的な銀河として分類されているようです。名前である Bubble Galaxy の由来は調べてもすぐに出てきませんでしたが、全体を取り巻く光芒によるところでしょうか。

 12時間以上の撮影で周辺を取り巻く暗黒帯がくっきりと見え始め、20時間重ねることで、銀河全体の光芒と大きさがわかるようになってきています。
 銀河の中心部や腕構造、星形成の状況など、さらなる解像度を得るには、さすがに鏡筒をもっと良いものにする必要があります。グレードアップ後の比較対象として、継続的に撮影していきたいと思います。

試行錯誤その1
Sharpcap スタック画像(2024-01-27 2H)

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