COVID−19の流行でオンラインでだいたいのことはできるのですが、移動が安心できないから、少し工夫が必要なこともあります。

8月にはエストニアではCOVID-19の感染を抑えられていると聞いたので、エストニアでつながってくださっている方たちに助けてもらいながら、オンラインでエストニアの街を歩いて、見たいものを見てもらえる旅を実施してみました。9月の途中から、Tallinn市内でまたCOVID−19が増加しつつあると聞いたので、その旅も落ち着くまで少し延期していますが、これまでにできた旅の中で、その時間内で叶えきれなかった「ご希望」を他の方法でやってみたので書いてみます。

いつも仲良くしてくださる若宮さんからの「寒くなってくるからエストニアの伝統的なスープのレシピを教えてもらいたい」という希望です。私もエストニアに初めて行った時には、エストニアのご飯はとても美味しくて、大好きなじゃがいもが主食と聞いて最高！と思いました。味付けが日本人にも合うと思います。私も作ってみたいし、作り方を覚えて若宮さんにお知らせしてみようと思いました。

エストニアの伝統的なスープを作れる人を探すところから始まりました。何人かの人に聞いてみたけど、意外と見つかりませんでした。若い人はあまり作らないみたいでした。エストニア語を教えてもらっているAlisaさんがいくつかのスープのレシピを教えてくださったので、作れる人が見つけられなかったら、それで再現してみようかなと思いながら、もう少し探してみました。そして、日本・エストニア友好協会の荒井さんが、Tiinaさんを紹介してくださいました。Tiinaさんは大学の先生や議員もされていて、栄養学も学ばれていたそうです。

TiinaさんとTiinaさんのお庭

エストニアの伝統的なスープを覚えたいと連絡をすると、「それはすごくいい、伝統的なスープは肉体労働の人のために油のあるスープだけどそれで良いですか」とお返事をくださって教えてくださることになりました。それから、4〜5時間かかることと2時間は煮込んでいる時間だからオンラインを一度止めてもいいということを教えてくださいました。私は4時間もかかるお料理を作ったことがなくて、兵庫県のひいおばあさんが黒豆とか山椒とか柚味噌をすごく長い時間煮込んでいたのを思い出しました。

Tiinaさんはすごく素敵な動画を送ってくださいました！

Tiinaさんのお庭です。すごく広くて、緑があって、本当に行ってみたいお庭です。エストニアの国旗があげてあります。Tiinaさんはエストニアの南の地域に住まれているそうです。本当にいいお庭です。お家の中も動画で案内してくださっていて、「私は自分の人生を楽しく暮らしている」とおっしゃっていてとてもいいなと思いました。

スープのために準備するもの

玉ねぎ、じゃがいも、人参、キャベツ、パセリ、イタリアンパセリ、これは多分Tiinaさんのお庭で採れたものかなと思います。お野菜をみているだけで美味しそうです。冬で寒くなるので油ののった骨つきのお肉を使うのがオススメだそうです。栄養が出て美味しくなって体にいいからだそうです。これは豚肉だそうです。牛肉でも鶏肉でもいいそうです。お肉によって味が変わりそうだなと思いました。あと必要なものは、塩とバターと胡椒です。

私はお肉もそんなに得意ではなくて、油が苦手なので豚のヘレ肉を準備してみました。骨も知らなかったからなしのを買っていました。

TiinaさんとはFacebookのmessengerでつながることにしました。まずはお肉を煮込むところです。フレッシュなお水１Lとお肉を、大きいスプーン２杯のお塩をお鍋に入れて煮込みます。途中であくみたいなものが出てくるのでそれをとります。中火くらいで2時間煮込むということだと思います。やってみたら、お肉がすごく柔らかくなりまた、messengerの動画があまりはっきりと撮れていないので、あとでTiinaさんがスープをまた作るときに動画をとって送ってくださるそうなのですが、まずはこのときに撮れた動画と写真で説明をしようと思います。

お肉を煮込むのはこんな感じです。2時間煮込むです。エストニアに行ってみて思ったのは、お家の中が電化されている感じがしました。IHと電子レンジ、自動食器洗いがだいたいセットみたいな感じでした。Tiinaさんのお家もIHみたいです。

2時間後

ここから、若宮さんも参加してくださいました。（動画が保存できていなくて写真にします。）

お野菜はこんな感じに切るそうです。Tiinaさんのボールはこんな風にいっぱいです。すごくたくさんのお野菜です。私はキャベツを買い忘れていたので急いで買ってきてもらいました。

フライパンにバターをしいて、お野菜を炒めるそうです。強火ではないと思います。

お肉を煮込んだお鍋は、まずはお肉を取り出して、スープはザルみたいなものでこしながら別のお鍋に入れます。お肉は柔らかくなっているのでほぐしてから新しくスープを入れたお鍋に入れます。お野菜もそのお鍋に入れて煮込みます。最後に胡椒で味をつけます。お野菜が柔らかくなってきたらお皿に盛ります。最後にパセリを刻んで散らしたら完成です。

私のスープなこんな感じに完成しました。私はお肉が入ったスープは苦手なのですが、これくらい煮込んでいたら柔らかくて食べやすくてすぐに作った分をほとんど食べてしまいました。Tiinaさんのお話では、2〜3日くらいは煮込みくらいながら食べたら、だんだん美味しくなるからいいよとおっしゃっていました。私は１ヶ月のうちに３回作ってみたのですが、作るたびにその日のうちに食べてしまうから、まだ2〜3日煮込んで食べたことがありません。

お料理の後半も動画が撮れていなかったので、若宮さんとTiinaさんとお話する時間もとってみました。Tiinaさんはお庭を案内してくださいました。色々な種類のお花が植えてあったり、サウナの建物もありました。

楽しそうだなと生活を想像してみました。お花やお野菜を育てながら、行きたい時にサウナに入る。それにオンラインや動画の撮るのにも慣れているから、だいたい7,800km離れている日本の私たちにエストニアの伝統的なお料理も教えられます。エストニアの若い人たちはそんなに知らなくても、つながることで日本でエストニアの伝統的なスープが広まったり残っていくということもあります。

寒い日だとマイナス20度になるときもあると言われているエストニアの冬をずっと温めてきたスープ。日本もこれから寒くなってくるので、よかったら作って温まってください。

Tiinaさんから動画が届いたら、またお知らせをします。