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デジタル化とサスティナブルについて思うこと(兵庫県養父市大屋町)

こんにちは。Minaです。

2020年12月の終わりに「市のデジタル化」について提案をさせて頂いた兵庫県養父市。4月に提案を採択をして頂けました。養父市、サスティナブル、それからデジタルや新しい技術について今思うこと。

養父市大屋町

養父市は、「やぶし」 と読みます。大屋町は、「おおやちょう」と読みます。養父市の大屋町は、

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自然と人工の境目が曖昧です。

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少し歩いたら、人よりもいろんな植物に会います。たぶんほぼ植物です。

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時々、実もあります。

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小さい生き物もいます。人よりも植物や小動物や鳥に会う回数のほうが多いと思います。

日本の滝100選に選ばれている「天滝」があります。

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レストハウス天滝では、ここで採られた山菜の天ぷら、ジビエ料理や八鹿豚のお料理やコロッケ、よもぎがたっぷり入ったおやきなどがテイクアウトできるようになっていました。天滝ゆずのシャーベットも売られています。

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そこから山の中を45分くらい登ると

天滝があります。

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天滝の水が流れていく川の水も透明で、川の底もお魚も見れます。

岩から出てきている水もきれいです。

自然に生き物や植物が生きていける環境があります。

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小さいお地蔵さんを祀っているような祠も何個もあります。昔の村の境目に置かれたり、お祀りをしたい出来事がある場所につくられてきたそうです。昔の方からのメッセージです。

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春は、山菜が採れる季節です。こごみやタラの芽、コシアブラ、ユキノシタ、ふきのとう、たけのこ、すずこ、いろんな種類の新鮮な山菜が食べられます。畑では、ニンニクの芽や玉ねぎ、レタスが採れます。ニンニクの芽を炒めたり、スライスの玉ねぎがとても美味しくて、いくらでも食べれます。山椒の実も採れます。養父市の特産でもある朝倉山椒という山椒だと思います。緑の実がかわいくて、とてもいい香りです。私は山椒も好きなので、食べたいです。
田植えや夏や秋に向けて苗を植える季節でもあります。窒素、リン酸、カリ(カリウム)、それぞれ育てるものに合わせて、土の中のそれらの成分を考えたり、農薬に頼らずカブトエビも育つ田、アイガモ農法をされている田、少し見ただけではわからないけど、見えないところで様々な工夫がされています。

人にとっても、いい季節に新鮮な食材を食べられる環境があります。

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夜には月や星と少しの街頭だけで暗くなります。見える星が多過ぎて、星座がちょっとわかりづらいです。静かでよく眠れます。

自然の中で、人が生物として人として、良く暮らせる環境があるのだと思います。人が管理しているというより、自然の中で人が暮らしている、そんな感じがします。

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ドクターヘリが降りられる場所もありました。小学校の運動場やキャンプ場の広場など、広くて平らな場所が指定されているようです。
私もドクターヘリが降りてきているのを見た事が何度かあり、朝来市に住んでいた私の祖父もドクターヘリで京都府福知山の病院まで運んで頂いたことがあるそうです。緊急の時はドクターヘリが降りられる場所までは救急車や自動車や担架で運んでもらって、ドクターヘリに乗り換えて病院へ行くことになります。
養父市にも診療所や病院があります。今はCOVID-19で集まれないと思うのですが、そいういことがなければ診療所や個人の病院の待合室で高齢者の方がお互いにお話をしたりするそうです。訪問介護の方がおうちに見にきてくださったりもしています。医療や介護のサービスだけではなくて、年齢に関係なくみんな知り合いで助け合うことも多いと思います。世界中でCOVID-19が流行しても、地域で流行させないようにそれぞれの人がとても気をつけています。入院できる公立の病院は市内にもあるのですが、心臓の手術や検査、透析のためのシャントでも難しい手術が必要なときは京都府福知山や京都市、兵庫県の豊岡市や姫路市、神戸市など遠い病院になることもあるようです。

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地域局もあります。「おおや村役場」という木の看板も入り口にありました。設置されたカメラで体温を計測して、アルコール消毒をしてから入ると、広いロビーに大きな木彫があります。ホタルの絵が飾ってある螺旋階段を登ると、「うちげえの本棚」があります。「うちげえ」というのは「私の家」という意味だそうです。「うちげえの本棚」はCOVID-19流行の心配があるうちは長時間の利用は禁止。一番奥の屋根裏部屋のような小さな子供が靴を脱いで畳の上で本が読めるスペースも利用禁止になっていますが、本を借りることはできます。
2019年にはインターネットも地域局の2つの会議室やBigラボという施設の事務室でしか使えずワークショップやStartup weekendを開ける場所を探すのも大変でしたが、2年過ぎた今はwi-fiが地域局全体でもレストハウス天滝でも使えたり、ワーケーションにこられた方達も使えるコアワーキングスペースもできています。

必要な変化と必要な継続。

デジタル化や新しい技術の活用は、たくさんの技術を使うこと自体は目的ではなくて、どこかの都市に追いついたり競争することも目的ではないと思っています。
どうありたいのか。デジタル化や新しい技術はそれを実現するのに役に立ってくれると思います。それから、必要な継続をもっと生かしていくことにも。これまでに蓄えられてきてきたものを、整理したり分析をして、きちんと価値にしていくのにも。変えたり壊すだけではなくて、継続したり守ることにも。
つまり、それぞれの技術の特徴を知って、丁度いいものを選べば、これまでできないと思われていたり、何かを諦めないといけないと思っていたことについても、できる選択肢を増やしてくれるのだと思います。それぞれの人、それぞれの地域にとってのサスティナブルは、必要な変化と必要な継続、どう選ぶかで変わってくるのかなと思います。

養父市は、少子高齢化も人口減少も進んでいます。2020年のデータは見つけられませんでしたが、2014の統計データを見ても2012年からの3年平均で自然増減は△278 人、社会増減は、年間△177 人。面積422.7 km²に対して、2021年4月末の人口は22,581人です。財政力指数は0.231。簡単には解決できない課題も多いと思っている方も多い気がします。本当の課題は何なのか、考えてみています。
国家戦略特別区地域の指定を受けていて、2021年2月には養父市だけに認めている民間企業による農地取得の特例措置を2年間延長することが閣議決定されました。その時に農林水産省からはこれまでの実績が乏しくニーズがないという意見があったという報道もありました。養父市での実績やデータが、規制改革にも影響するのだと思います。
2021年4月1日現在のマイナンバーカード交付率は率は43.5%、申請率は59.1%。公立の小学校では、タブレットを使った授業やオンライン授業にも取り組まれています。新しく何かに取り組んでみるとき、人数の少なさは、一人一人に丁寧な対応ができるとか、有利なこともある気がします。

養父市に住む方達は、どうありたいのか、どうなりたいのか。市民にとって、関係がある方達にとって、自然にとって、日本にとって、世界にとって、地球にとって、宇宙にとって、養父市の価値は何だろう。未来での養父市はどんな役割を持つのだろう。何を変えて、何を続くようにしていくのか。

私はそれぞれの地域や人の経験の違いを大切に、人が出会ってそういうものを交換し合いながら、どこに住んでいても何歳でも「誰でも未来に貢献できる」ができるといいと思っています。それぞれの違いといいつながりがもっと増えるようにしてみようと思います。

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