余韻

Co-labでは、素敵な得意をもったコラボレーターとともに、想いを込めたイベントを毎月開催しています。
11月のテーマは「うまれたストーリーから味わうボジョレーヌーボー」です。わたしは、毎回こういったお題に対する回答として、チラシをデザインしています。


デザインコンセプトは「余韻」です。

ワインの季節がやって参りました。ボジョレー解禁がニュースで報じられるようになり、わたしたちの日常にも浸透してきているワインですが、みなさまはワインがどのように造られているのか、ご存知でしょうか。

今回のイベントでは、単にボジョレーヌーボーを美味しく飲むだけではなく、造られる背景をも味わうことができました。

中央の瓶がすぼまり、そして末広がりに広がっていくように、ワインができるまでの人目に触れない長年の努力、そしてできた後も私たちの手によってストーリーは続いていくような、完結することのない余韻を感じられるでしょう。
中心の円の重なりのぶどうは、ぶどうができる豊かな自然や大地の恵みを表しています。作り手、わたしたちコラボレーターなど多くの人の手によって、ワインを美味しくいただける機会が生まれたことを象徴しています。

そして、参加していただいたみなさまにはコラボの余白を埋めていただいております。みんなで、新しいストーリーをつくっているのです。

かたちのない言葉をしたためています。それは詩と日記の間のような、あなたへのお手紙。じっくりさわって、たっぷり感じて。解らずとも、ただそれを飲み込んでみて。いつか、言葉を集めて本を出したいです。