青の君は、風とともにまたたく

常盤色の風が吹きだした
ああ、君が来る合図だ

おはよ、今日も遭えたね

青空を連れてやってきた君は
フイルムカメラを片手に、風の音を聴いている

今日は、東に歩こうか

君とわたしの徒歩旅行
当て所なく、何かを見つけに歩き出す

メジロがわたし達を歓迎し
青葉が、彼の髪をかすめて踊る
彼が笑うと、木々が照れて揺れる
彼は自然に愛されているんだ

ねぇ、こっち向いて

一瞬のうちに、青の君はわたしを切り取り
風とともにまたたいて、やがて消えた

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かたちのない言葉をしたためています。それは詩と日記の間のような、あなたへのお手紙。じっくりさわって、たっぷり感じて。解らずとも、ただそれを飲み込んでみて。いつか、言葉を集めて本を出したいです。