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嵐の活動休止発表に寄せて。


すでにたくさんの方が書いていますが、自分にとっても忘れないように、記録させてください。嵐のことです。


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2019年1月27日夕刻。

久しぶりに時間に余裕ができたので、読みたい本を抱えてカフェに閉じこもっていた。集中してぶわーっと読み進めているうちに気づいたら1時間半くらい経っていて、仕事のメールがきていないかいったん携帯2台をチェック(職業病)、するとLINEが鬼のようにきているもんだから何事?とひらいて辿ろうとすると、友人が送ってきたスクショに目が釘付けになった。


【嵐、2020年末で活動休止】



「え?」と思った。



「は?」と思った。




そして、

「きたか」と思った自分がいた。




どこかで予想していた。2018年9月、安室ちゃんが綺麗すぎるくらい伝説的な幕引きをしたとき。今後のスターの引退の模範、憧れのような形で、ファンにも夢をみさせてもらったとき、「いつか嵐もこうなるんじゃないか」と私はどこかでぼんやり思っていた。


高校~大学くらいまで、ちょうど嵐が国立やら10周年やらでいちばん勢いにのっていたとき、私はファンクラブに入ってコンサートにいって出演番組をすべてチェックして、というくらいのファンだった。社会人になって、以前ほどの熱量はなくなってしまったけれど、何年かに一度コンサートにいくたびに沼にはまってDVDをかってひたすら見ていた。二宮くんが推しだった。


きっと私みたいなファンはしぬほどいる。

嵐を軸にして生きるほどではないけど、彼らからたくさん笑顔をもらったし、しんどいときにたくさん救ってもらったし、すごいなあ、尊敬するなあ、という気持ちに何度もさせられた。


そんな私が、今回の発表をうけて、会見をみて、思ったことは

「大野くん、嵐のみんな、おつかれさま、ありがとう、あと2年、よろしくね」



という気持ちに尽きる。
これは、正直自分にびっくりした。こんなに穏やかな気持ちになるとは予想していなかった。多少なりとも悲しくてざわざわして、今後のあらぬ不安に支配されてしまうのではと思っていたから。


なぜだろう、と考えたけれど、嵐の5人の口から、ありのままの思いをきけたこと、5人で決断したことだと知れたこと、周りを囲む記者の方たちからも優しさがあふれていたこと、ファンがあたたかいこと、そのすべてだなと思った。


会見ではみんなが「何度も何度も話し合った」と言っていた。本当に、何度も何度も、時間をかけて話したんだろう。

櫻井くんが昔「嵐5人のこの感じって、言葉でどれだけ説明してもぜったいにこの5人にしかわからない」というニュアンスのことを雑誌のインタビューで話していた。私も近い業界にて、まさにその通りだと思うし、どれだけ外野が彼らの気持ちを推し量っても、当人たちにしかわからない空気感や思い、苦労、喜びがある。それをこちら側が勝手に陳腐なことばで表現しようというのは傲慢だと思う。


記者からの質問に対して、すこしでも違和感や棘を感じたら、一瞬の間をあけることもなく、顔を見合わせることもなく、合図をするでもなく、櫻井くんや二宮くんがまるで大野くんの盾になるかのようにしっかりとした口調で答えていて、これは彼らが何度も何度も話し合ってしっかりと思いが着地したからこそなんだろうと感じたし、何よりも愛を感じた。
ちなみにあの「無責任では」という質問が、非難をあびていることも5人に対して失礼だということもみとめる上で、必要悪だったような気もしている。今後どこかであることないこと、勝手な意見が飛び交うことは予想されるし、そのときに「あのとき櫻井くんはこう言っていたから」と思えることは、ある意味とても重要なことだと私は思う。



一晩明けて、新聞やテレビで大きく報じられているけれど、新たにつたわってくる細かいニュースのそれぞれがすべてやさしさとかあたたかさに満ちていて、本当に素敵なグループだなと思うし、人間力の高さに脱帽する。そして去年決まってから、今までどこからもリークされずに守られ続けてきたことに、周りを固めるスタッフの愛を感じる。感動する。


活動休止までおよそ2年。長いようできっと短い。

ひとつひとつ今までのことを噛みしめながら、まだ見ぬ未来へ思いを馳せたいと思う。




最後に。

Still…の歌詞にあらためてぐっときてしまって、ちょっと泣いた。


"あの日 君は僕になんて言ってたっけ..."
なんて言ったってもう関係ないね
散々会って 段々分かって 季節迫り来て散々泣いて
君は君 夢 でっかく描いて
僕はここから成功を願ってる
「待ってるだけじゃ明日はないから
動いた ここじゃ始まらないから」
(中略)
これは別れではない 出逢いたちとのまた新たな始まり
ただ 僕はなおあなたに逢いたい
また…
いつか笑ってまた再会 そう絶対


これまでみたことがないような5人を、2020年まで、まだまだみられることを楽しみにしています。





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