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【詩】またね、バイバイ


楽しかった日の別れ際
駅の改札で
道の分岐点で
バイバイと手を振る
またね、バイバイ
そう言って君が背を向けて
歩き出すと
それまでふたりで張っていた結界が
パチンと切れたようで
重たい余韻だけが置き土産のように
手のひらに残る
ともだちでも好きな人でも
別れ際はいつも
私のほうがさみしい


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