見出し画像

わたし目線で見た世界の八木原さん

私の職場である谷川岳インフォメーションセンターから登山口方面へ歩いて10分位のところにある「谷川岳山岳資料館」。

谷川岳にまつわる資料や、昔の登山用具、ヒマラヤにまつわるものなどが所狭しと並べられ、1度足を踏み入れれば、積み上げられてきた歴史を感じる山好きにはたまらない素敵な施設です。

↑しばらくは定休日無しで開館しています。

今回はこの谷川岳山岳資料館の館長である、
八木原圀明(やぎはらくにあき)さんをご紹介したいと思います。

八木原さんは世界屈指のヒマラヤ登山家と呼ばれ、
日本の山岳界を長い間牽引して来られ、この春には旭日小綬章を受賞されたものすごい方。
なのですが、今回は八木原さんの功績にはあえて触れず最近の八木原さんに注目して私目線でゆる~く(ここ大事)紹介したいと思います。

八木原圀明さん 
(圀の漢字を間違えやすいので注意!!)

・前橋出身前橋在住の御歳76歳

・好きなものは、お酒と昭和の歌
「酒は365日休み無し。当たり前だろー。」とは八木原さん談

・何のお酒が好き?
「とくにねぇな。酔えば酒(名言)」
麻婆豆腐とか麻婆茄子とか酒のつまみも作るそうです。八木原さんの手料理食べてみたい…。

・谷川岳の推しルートは、厳剛新道(がんごうしんどう)

緑のルート。マチガ沢出合の横に登山道の入口があり、途中から西黒尾根と合流します。

八木原さんが巌剛新道を好きな理由は、登りながらマチガ沢が見えるので疲れを少し忘れられるのと、西黒尾根より若干早く山頂まで着けるからとのこと。
今は日本三大急登にも選ばれている西黒尾根が登山者に人気ですが、かつては厳剛新道の方が賑わっていたとの逸話も。
つい先日、私も厳剛新道で登りましたが、沢の音を聞きながら静かな山歩きが楽しめました。

・好きな食べ物は?
「なんでも食べる。海外に長いこと居ると好き嫌いなんてしてられねぇんだ。」
ちなみに登山の遠征などで海外慣れしている八木原さんはどこでも寝られるそうです。

・毎日バラエティー豊かなシャツを着ています。
星柄シャツの八木原さんに出会えたらいい事がある☆(かも)

・谷川岳の好きなところは?
「初心者から上級者までレベルに合わせて幅広い楽しみ方があるところ。こんなに近くて気軽に見れる大岩壁は谷川岳にしかない。」

・資料館で働いていて嬉しいことは?
「お客さんと色々なお話ができること。山の話を面白がって聞いてくれたり、逆にお客さんの話を聴けるのが嬉しい。」

・これからやってみたいことは?
「恋だな。」
…メモしてたら、冗談だぞって笑ってました(笑)

八木原さんは前橋在住にも関わらず月の半分位は資料館に来て、お仕事されています。
お客さんの対応はもちろんのこと、特別展の準備をしたり、資料をまとめたり、多方面からの取材を受けたり、と大忙し。

八木原さんの山岳資料館への想い入れが強いのは、登山文化や山岳文化を残していきたいから、そして、山で亡くした仲間たちのことを語り継いでいくことを残された自分の仕事と感じているからだそうです。

とっても偉大な方なのですが、良い意味でそれを感じさせない人柄に惹かれる人は多いはず。もちろん私もその1人です。
私的にはもっと威張っててもいいのに~って思うほど謙虚で、お茶目で、そして愛されキャラなのです。

そんな八木原さんが、今度の山の日8/11に谷川岳インフォメーションセンターで講演会を行います。

■『八木原圀明さんの谷川岳のお話』
 日時: 8月11日(祝・金)「山の日」15:00〜15:45
 場所:谷川岳インフォメーションセンター
    ※入場・参加無料

予約不要で、どなたでも参加できます。

八木原さんが語る谷川岳や世界の山のこと、八木原さんだから知ってるエピソード、聴きに来てみませんか?

また、谷川岳山岳資料館の2階では特別展「矢島保治郎展」を開催中。

八木原さんが長年かけて集めた、群馬出身の探検家矢島保治郎の資料を8/31まで展示しています。

ぜひぜひ資料館に遊びに来てくださいね!
あなたもきっと八木原さんのファンになります。


おまけ
最近八木原さんの「等身大より少し小さいパネル」が資料館前に設置されました。

リアルすぎてついつい挨拶してしてしまうと評判のパネル。
八木原館長が不在の時も一緒に写真が撮れます(笑)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◎文・写真:ななえ(谷川岳インフォメーションセンター職員)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?