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花の鎖 

湊かなえ著 文藝春秋 2013/9/3出版 2023/4/20読了

アカシア商店街を舞台に、3人の私の物語が繰り広げられるミステリ。

毎年「K」という人物から届く豪華な花束が3人を繋げるが、最後まで展開が読めず想像力を掻き立てられる。

田舎の小さな商店街の人々や、近所の旧友が謎解きの一端を担う。

高原の花はその土地にしかない、その季節にしか咲かない、限られた思い出を連想させる。

どの花も特徴や適した環境が違うけれど同じ科目であれば同じ雰囲気が見られるように、人間もどこか違ってどこか同じだと思わせる。

他人と家族の境界はどこか。

自分の家族の過去を知ったとき、これまでの考えと変わらずに事実だけを受け入れることができるか。

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