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【マンガ】いまさらながら「それでも町は廻っている」を見て久しぶりに作者買いだ!と思った話

マンガ好きならみんな知っている石黒正数さんの名作「それでも町は廻っている」実は見たことがなく一気見しました。
「好奇心は女子高生を殺す」の高橋聖一さんっぽくもありますよね。

最近同氏の「天国大魔境」が内容的にはプロローグの1巻までの刊行にもかかわらず「このマンガがすごい!2019」のオトコ番1位になってしまったことは話題に上がりましたね。
普通に「組織票」「そんなばかな」的なことを言われそうですが、今までの実績や作風で「こりゃすげえのが始まった」という期待度からきているのは少し納得ができます。

外天楼、ネムルバカで始めてみたときには短編で面白いなーと思っただけなので僕に見る目がなさすぎた。石黒さんは長編のほうが魅力が倍増されますね。読んでると脳汁がダラダラしました。

短編SFでストーリー上のからくりをつくり、辻褄を合わせ伏線改修といったことがとても上手な方はいらっしゃいますが長編となるととても難しくなります。「それ町」全16巻ですからね。
しかも「それ町」は時系列もバラバラに連載されているのでかなり綿密に考えられて連載を開始してるんだと思います。バラバラになっているのも意味があるので。まだ見ていないのですがガイドブックも出ているらしいので見てたい早く購入したい!。

ちなみに僕の好きなシーンは電車で乗り過ごさないことを「石炭袋で降りないように」と紺先輩が主人公の歩鳥に言ってる話。その時は特に返事もせず濁してしまうのですが、最後のページで「サザンクロスでも石炭袋でも降りませんよ」と返事をするお洒落さ。
ジョバンニが紺先輩で、カムパネルラは歩鳥って感じで色々なところで宮沢賢治の銀河鉄道の夜を意識していたのがここでわかりました。宮沢賢治が好きなのでとくにジーンとして他の話を読み返しました。

よつばと!と藤子不二雄短編集を足して2で割ったかのような幸せな気分になる「それ町」まだまだ読んでいない作者がいるんだなと実感しました。
僕の中で「作者買い」のマンガリスト入りとなりました。

作者買いとは?
この作者は内容と確認しないで買っても損しないなと思う人のマンガ
(例)
・岩明均
・幸村誠
・とよ田みのる
・望月峯太郎
・石川雅之 
・岡崎京子 などなど

みなさんの作者買いの作家さんは誰ですか?


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