セカオワが好きだという人に漢字表記時代のことをいきなり語ってはいけない

福田雄一作品が好きという人がいたから嬉しくなって、
「私も好きで!!!U1グランプリとか、スマートモテリーマン講座とか、モンティパイソンのスパマロットとか観に行ったことあります!!!」
と言いそうになり踏みとどまった。危ない。
おそらくこの人の「好き」は脚本ドラマを好んで観るくらいだから。ヨシヒコとか今日から俺は!とか…。

世間一般の「好き」と私の「好き」の尺度にはそれなりの差がある。
ミュージシャンならデビューから遡って曲を聴くほどではないし、俳優や脚本家なら舞台やライブに足を運ぶほどでもないらしい。現在進行形でどれか一つでもその人の作品が好きなら、「好き」なんだ。
上記くらいのレベルでは「好き」なんておこがましくて言えない。その「好き」は私でいう「最近よく聴く」とか「気になっている」程度だから。

気になったら作品一通りチェックするのはもちろん、Wikipediaや公式HPでプロフィールや歴史を遡るし、SNS探して今を知りたい。
「オタク気質」と超えて「ストーカー気質」だ。

「あなたより私の方が好きだから。彼のことを知ってるから。出直してこいよ。」とマウントを取りたいのではなく
「共通の「好き」があって嬉しい!!話したい!!分かち合いたい!!」とマシンガントークしてしまったけど、きっとこざかしいやつだと思われていただろうな。引かれていただろうな。

セカオワが好きだという人に漢字表記時代の白いパジャマ姿のことやデビュー曲の「幻の命」の良さを語ってはいけない。
米津玄師が好きだという人に「vivi」という名曲について熱く語ってはいけない。「Lemonカラオケで歌うよ~」程度にとどめておかなければならない。

温度差に気を付けて人と会話しよう。大人だからね。適温で。


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