世界は確実に良くなっている。ニュースに扇動されていませんか? FACTFULLNESSのススメ
今回はベストセラーになっている本のご紹介です。
最近悪いニュースばかりで世界がより悪くなってるように感じてませんか?
しかし、長期的かつ国単位や世界的な、大きな目線で見たとき、世界は確実に良くなっています。
貧困も不平等も男女格差も交通事故の死者も、です。
ニュースはよりショッキングで、人の目を引くようなタイトルや時事を扱った方が視聴率を取れるので、楽しい、夢のあるようなニュースはそんなに扱わなれないです。
例えば、飛行機事故。全世界で墜落するような事故は1年に1〜2回あるかないかなので大きく取り上げられます。視聴率が取れるからです。
でも足元を見れば自動車事故の方が毎日起きていて、死亡者数も多いのに、大きく報道されることは少ないです。
論理的に考えたら、もっと自動運転や安全運転の啓蒙をして、自動車事故を減らした方がいいはずです。
今、日本のテレビでは京アニの事件と吉本の事件ばっかり。
京アニは確かに多くの死亡者が出ていますが、吉本の方はたかだか社内の揉め事。
影響力の大きい人がたくさん所属しているから、報道も大きくなるのはわかりますが、別に誰が死ぬわけでもないです。こんなことにほぼ無関係の国民がたくさん巻き込まれて、怒りを覚えたり、悲しんだりするのは時間の無駄な気がします。(これも一種のリアルドラマという視点でエンタメ化してるという側面も多分にあります)
この本では、読むのが大変な部類にはありますが、メディアや余計な情報に振り回されず、しっかり事実や統計に基づいて世界を捉えましょう、という本です。
特にこの本で面白いと思ったポイントを2つ紹介します。
1点目 貧富を4階層に分けて考える
世界を富裕層と貧困層の二極で考えることを否定し、貧富をレベル1〜4の4階層に分けて正しく捉える考え方が興味深かったし、ほとんどの人が誤っている認識をしてると思いました。
実際の生活の様子を見て理解できるように作られたコチラのサイトも興味深かったです。
Dollar-Street
2点目 世界の人口は「いつまでも」増え続けない
今人口が70億人を超えて増えているのは大人が長生きするようになったからで、実は生まれる子供の数ははあまり増えていないそうです。
貧しい国では、乳幼児の生存率が低いのでたくさん生むモチベーションになっているが、将来的に生活レベルが上がり、性教育もされるようになると、日本のように少人数の子供を大事に育てるようになるということは今までの研究から明らかであり、増え続けることはない、というのがすごく納得しました。
そして、いつまでも増え続けるように感じてしまうのは、人間の本能的な予測能力らしいです。
まとめ
この本では他にも多くの人が勘違いしたり、誤認識している事実を挙げて、統計を用いて丁寧に説明してくれています。
本の冒頭に人口や生活レベルに関する10問の問題があり、おそらくほとんどの人がチンパンジー以下ですね、っていう正解率になると思うので、書店で立ち読みでもいいので試してみてください。
ということで、悲観的なニュースばかりやってるテレビや新聞、ネットニュースはあまり真に受けず、事実や未来に目を向けたほうがよいのでは?というオススメでした。
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